トップQs
タイムライン
チャット
視点

滝沢和典

競技麻雀のプロ雀士 ウィキペディアから

滝沢和典
Remove ads

滝沢 和典(たきざわ かずのり、1979年12月6日[1] - )は、競技麻雀プロ雀士日本プロ麻雀連盟理事で、団体内での段位は八段[2]MリーグKONAMI麻雀格闘倶楽部所属で2025-26シーズンは選手兼監督を務める[3]

概要 滝沢 和典, 基本情報 ...
Remove ads

来歴

要約
視点

略歴

新潟県長岡市出身[1]。中学生の時に麻雀を覚え[4]、高校の進路指導で「麻雀をやりに上京したい」と申し出るも周囲からの理解は得られず、高校卒業後に専門学校ESPミュージカルアカデミーに通う名目で上京する[5]も勝見恒之(元101競技連盟所属)の経営する雀荘「麻雀大学」に通い詰めるようになり[4][6]、結局専門学校を1年で退学[7]

1999年に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストを受験し筆記・面接を通過するも、実技試験で大負けし不合格となる。その後「麻雀大学」で紹介してもらった荒正義を通じて日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験し合格、2000年に連盟の16期生として入会[5]

2006年、王位戦で優勝し、初の団体タイトルを獲得。翌年も優勝し、史上4人目[注 1]となる王位連覇を達成[8]

2016年頃から、いわゆるスランプに陥り、成績不振に苦しむ[5]鳳凰戦では2016年から2018年にかけて3年連続で降級を経験し、A2リーグからC1リーグにまで降級した。さらにAbemaTV(現・ABEMA)で放映されたRTDリーグでは、2016年、2017年と2年連続でディビジョン最下位に終わった。この時は、月の半分が休日という時期もあり、麻雀をやめることも考えたという[9]

しかし、2018年に創設されたMリーグのドラフト指名を受けると、初年度から活躍を見せて復活を印象付けた(後述)。

モンド麻雀プロリーグ

2001年、MONDO21(現・MONDO TV)で放送された、若手雀士を集めた「未来戦士21杯」でTV対局に初出場し、一躍脚光を浴びる[5]

2005年放送の第2回モンド王座決定戦では、僅差のトータル3着目で迎えた決勝最終戦オーラス、満貫ツモ条件を満たすアガりで逆転優勝。TV対局では初のタイトルを獲得。

第13回モンド杯で、8度目のモンド杯出場にして、遂に初優勝を果たした。

第16回モンド杯では予選敗退。その後、第17回モンド杯への出場を懸けたチャレンジマッチでは小四喜を和了った木原浩一に敗れ、第7回からの連続出場が途切れた。

第18回モンド杯にモンド推薦枠[注 2]で2季ぶりに出場。優勝はならなかったが、決勝卓に残り復調の兆しを見せた。

麻雀最強戦

麻雀最強戦2020には「最強の麻雀戦術本プロ決戦」に出場。予選卓は2位ながらも点棒が40000点を上回る余裕を持って通過すると、決勝卓でも東四局親番での和了を機に主導権を握り、トップ目でオーラスの親番を迎える。しかし、倍満ツモ(または三倍満ロンをどこからでも可)条件の朝倉康心にメンチン・平和・ドラ1・高目一気通貫・一盃口、さらに三倍満ツモ条件の勝又健志にツモり四暗刻のテンパイを入れられてしまい万事休すかと思われたが、結果的には朝倉の和了り逃しに救われる形で、逃げ切り優勝を果たし、初のファイナル進出を決める[10]

麻雀最強戦2025には、プロ対局開幕戦の「政権抗争勃発」に出場。予選A卓を2位で勝ち上がると、決勝卓では東2局で親の国士無双喜多剛士から和了り、そのまま2度目のファイナル進出を決めた[11]

Mリーグ

2018年8月に行われた、Mリーグ発足に伴う初年度のドラフト会議でEX風林火山から二巡目指名を受ける[1][5]。他のチームメンバーは、二階堂亜樹勝又健志[12]

2018-19シーズンでは、2018年10月2日の第2試合、東二局親番、第1ツモを取らずに第1打を打牌してしまったため少牌[注 3]となり、その局は和了り放棄となる失態を犯した[13][注 4]。2019年2月7日の第2試合、東四局、赤坂ドリブンズ園田賢からMリーグ史上初[注 5]大三元を和了[14]。この年は4着回避率1位、個人スコア2位、平均打点3位と個人タイトル3部門全てでベスト3に入る活躍を見せ、チーム首位でのファイナルシリーズ進出に貢献した[15]

2020-21シーズンでEX風林火山は初優勝を果たすが、シーズン終了後、EX風林火山を自由契約となり退団。これは、同シーズンEX風林火山が「上位入賞できなければ選手の入れ替えをする」というチーム独自のルール[注 6]を導入していた中、「今シーズン優勝できたら、新たな挑戦をするためにEX風林火山を抜けよう」と決めていた滝沢が、シーズン後に自らチームに申し入れたものであった[17]

2021年8月に行われたドラフトにてKONAMI麻雀格闘倶楽部より2巡目(全体5番目)指名され入団。Mリーグ初の移籍選手となった[18]。他のチームメンバーは、チーム創設時から所属する佐々木寿人高宮まり、そして同年に入団した伊達朱里紗[19]

Remove ads

人物・挿話

麻雀プロとして

  • 門前を重視した、攻守のバランスが取れた雀風。好形待ちの聴牌タンピン三色などのきれいな手役を好み、愚形待ちでの安いリーチや鳴き仕掛けは少ない部類に入る。最高位戦日本プロ麻雀協会の鈴木たろういわく「教科書」。ただし近年では、手役に固執せず、スピードを意識したやや攻撃的な打牌も見られる。
  • 牌捌きや所作の美しさにも定評がある[20]。また、麻雀プロとして、見やすい理牌と打牌スピードなどに気をつけて、視聴者の存在を忘れないことを大切にしている[1]
  • 競技者として第一線で活躍する傍ら、麻雀戦術書を多数執筆している。その反面、自身の書籍に書いた通りに打たなければいけないという考えが生じ、一時期のスランプの要因になっていたという[9]
  • 佐々木寿人とは親友であり、ライバルとして比較されることも多い。年齢は佐々木が3学年上だが、麻雀プロとしては滝沢が6期先輩。Mリーグでチームメイトとなったこともあり、2022年からは佐々木と共にYouTubeチャンネル「タキヒサ麻雀ラボ」を運営している。
  • 放映対局において多くの役満を和了っている。
さらに見る 放映媒体, タイトル戦 ...
  • 「自分にとって麻雀とは何か」という問いに、「修行」と答えている[1]
  • 麻雀界屈指のイケメン雀士と言及される機会も少なくない[9]
  • Mリーグで少牌を犯した後、しばらくの間Twitter(現・X)のアカウント名を「滝沢少牌和典」にしていた[13]
  • 登録名は「滝沢 和典」であるが、本来の漢字表記は「瀧澤 和典」である。
  • キャッチフレーズは「麻雀バガボンド[5]。「越後の奇跡」のキャッチフレーズを用いていた時期もあったが、近年はほとんど用いていないとのこと[21]
  • 愛称はタッキー。「麻雀界のタッキー」と紹介されることもある[5]

私生活・趣味など

  • 既婚者であり、二女の父親である[1]。Mリーグの「ドラフト会議2018」では、自身が指名されると考えておらず、子供の世話をするために欠席しており、ドラフト指名選手で唯一会場にいない選手となった[5][22]
  • 中学時代には野球部、高校時代には軽音楽部に所属していた[1]
  • 趣味は、好きな音楽を聞くこと。ライブに行くこと[1]
  • ギター経験者で、中学3年生の頃にBOØWYのコピーバンドを結成し、高校ではエクストリームガンズ・アンド・ローゼズのコピーバンドをやっていた。上京時に音楽の専門学校に通ったのも「(麻雀をやりたかったが)何もないのにただ東京に出るのも違うな」と思ったからとのこと[7]LuckyFM茨城放送で放送されていた『麻雀普及委員会 Root for Mリーグ』のジングルは元・真空ホロウのベーシストである村田智史と、ドラム経験者で最高位戦日本プロ麻雀協会所属の小宮悠の3人で組んだバンドで演奏したものが使用されていた[7][23]
  • Dragon Ashのファン。高校時代に近くの学園祭に来た時に知り、上京後パチスロライターのルーキー酒井木村魚拓を通じてドラムの櫻井誠を紹介してもらい一緒に飲む間柄となったという[7]
  • 酒豪としても知られるが、本人は否定したことがある。
Remove ads

Mリーグ成績

さらに見る シーズン, チーム ...
さらに見る シーズン, チーム ...
Remove ads

獲得タイトル・主な実績

  • 王位 2期(第32・33期)
  • 第2回 モンド王座決定戦 優勝
  • 第13回 モンド杯 優勝
  • 第13回 ロン2チャレンジカップ 優勝
  • 第4回 野口恭一郎賞棋士部門受賞
  • 第1回 麻雀フォーラム21 優勝
  • 第1回 麻雀トライアスロン・雀豪決定戦 優勝
  • U-50 日テレプラス麻雀リーグ2018 優勝

書籍

著書

関連本

  • 進化した「超攻撃」スタイル! 魔王の麻雀 著者:佐々木寿人(2022年12月15日 KADOKAWA)※佐々木寿人と滝沢和典の対談を収録 ISBN 978-4-04-606017-4
  • 「Mリーガーの素顔」(2023年12月5日 竹書房)著者:黒木真生 ※佐々木寿人・多井隆晴・滝沢和典など活躍中のMリーガー14名の素顔を語る。ISBN 978-4801937987
Remove ads

出演

オリジナルビデオ

  • 女猫雀士 雀奴(ジャンヌ) 闘牌伝説(2003年7月11日、GROOVE PICTURES)監督:内藤忠司[31]
  • むこうぶち13 高レート裏麻雀列伝 壺(2017年1月6日、GPミュージアム)監督:片岡修二[32]
  • むこうぶち14 高レート裏麻雀列伝 相方(2017年5月5日、GPミュージアム)監督:片岡修二[33]

テレビドラマ

テレビ

テレビアニメ

CS

ウェブテレビ

動画配信サイト

Remove ads

作品

一般DVD

  • 麻雀脳 アイドリング!!!1号・加藤沙耶香 編(2009年5月22日、竹書房)
  • THE役満 ベストセレクション(2014年12月3日、AMGエンタテイメント)- 解説
  • 麻雀プロリーグ 至高の一局(2015年12月2日、AMGエンタテイメント)- 解説

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads