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NHK学生ロボコン
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NHK学生ロボコン(エヌエイチケーがくせいロボコン)とは、NHK(日本放送協会)、NHKエンタープライズが主催するロボットコンテスト(ロボコン、ロボット競技)の一つである。2015年以前はNHK大学ロボコンと称されていた。
特徴
競技を行うロボットは、基本的に手動制御可能な手動ロボットと、スタート時のみ操作可能な自動制御ロボットの2種類で構成される。かつてABUロボコン開催前の本大会は、手動ロボットは内部に人を乗せて操縦する形式を採っていた。ABUロボコンの開催以後は、高専ロボコン同様、操縦者がコントローラを持ち、外部から操作する形式に変更となった。(ただし2012年のABUロボコンの競技は、手動ロボットに人が搭乗する競技形式を採用している。)
高専ロボコンと同様、他のロボット競技に比べて製作するロボットの大きさ、重量、パワーが大きい。手動で操作するロボットがあるため、構成されるロボットは「マシン」と呼ばれることもある[1]。
放送
試合の模様はNHK総合テレビで放送される。しかし、高専ロボコンとは異なり、地区大会が無いため、放送回数やその占める時間は少ないが、近年ではインターネットによる生中継が実施されている。
参加者
参加者は同一の大学/高専に在籍する学部生3名と担当教員1名で構成され、チーム単位でエントリーを行う。この学生3名が試合時にフィールドで競技に臨む。さらに、数名の学生が会場裏のピットで待機、ピットクルーとしてロボットの修理や調整に加わる。2015年からはこれまでの大学学部生に加えて、高専4、5年、専攻科生も参加学生の対象となり「NHK学生ロボコン」と改称。
ロボットの製作にかかわる学生の数は数名のチームから、30名を超える大規模なチームまである。出場チームの組織形態は現在、サークル、同好会が多くを占める。
大会出場まで
他の一般的なロボット競技とは異なり、大会に出場するにはまずロボットの機構、アイデア、戦略を説明した応募用紙をNHKに提出し、書類選考を通過する必要がある。この書類選考にはおよそ全国の大学/高専から50~80チームが応募する。このうち20~40チーム前後が書類選考を通過する。1つの大学/高専から複数のチームの応募が可能であるが、同一の大学から2チーム以上が書類選考を通過することは無い(キャンパスが異なっていても1つの大学/高専として扱われる)。
書類選考を通過後、出場チームはロボット製作を行う。より多くの期間をロボット製作に費やすために、書類選考を通過することを前提として審査結果が決定する前に製作を開始するチームもある。
書類選考から数ヵ月後、各チームが作成したビデオ映像による、ビデオ審査を行う。2月下旬に第1次ビデオ審査が行われ、通過すると4月下旬に行われる第2次ビデオ審査に応募することができる。撮影した映像より、ロボットの製作状況やテストランの模様を審査、大会出場チームを決定する。ロボットの完成度や製作状況が芳しくない場合、書類選考時の案を実現できず大きく逸脱してしまった場合、このビデオ選考で落選し、本戦へ出場することはできない。
なお、ABUロボコン出場国の中には、国内予選に出場するチームが100チームを超える国がある。過去ABUロボコンでの優勝があり、NHKにおける大学ロボコン、ABUロボコンの放送において強豪国として取り上げられるベトナム[2]、タイ[3]はいずれも100チームを超える大規模な代表選考会が実施されている。これらの強豪国に比べると、日本の国内選考の規模は大きくない。
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出場大学
要約
視点
ABUロボコン開始以後の各大学の出場年度および回数を以下の表に示す。○が出場、◎がABUロボコン出場を示す。
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ABUロボコンとの関係
2002年よりABUロボコン開催に伴い、本大会は国内予選を兼ねることとなった。ABUロボコンには本大会で優勝した大学が日本代表として出場することができる。 なお、日本がABUロボコンの開催国となる年には2校に出場権が与えられ、2002年は審査員推薦で選ばれたチーム[4]に、2009年と2017年は準優勝したチームにも出場権が与えられた。2021年はABUロボコンがオンライン開催となるため、準優勝したチームにも出場権が与えられた。
ABUロボコン出場大学
- 2002年 - 豊橋技術科学大学(優勝)、金沢工業大学(審査員推薦)
- 2003年 - 愛知工科大学
- 2004年 - 東京大学
- 2005年 - 東京大学
- 2006年 - 東京農工大学
- 2007年 - 金沢工業大学
- 2008年 - 豊橋技術科学大学
- 2009年 - 豊橋技術科学大学(優勝)、金沢工業大学(準優勝)
- 2010年 - 金沢工業大学
- 2011年 - 東京大学
- 2012年 - 東京大学
- 2013年 - 金沢工業大学
- 2014年 - 名古屋工業大学[5]
- 2015年 - 早稲田大学
- 2016年 - 東京大学
- 2017年 - 東京工業大学(優勝)、東京大学(準優勝)
- 2018年 - 東京大学
- 2019年 - 京都大学
- 2021年 - 長岡技術科学大学(優勝)、東京大学(準優勝)
- 2022年 - 豊橋技術科学大学
- 2023年 - 豊橋技術科学大学
- 2024年 - 豊橋技術科学大学
- 2025年 - 東京大学
→「ABUロボコン」も参照
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歴史
要約
視点
本大会は1991年より毎年開催されている。なお、1996年は開催予定地の大阪府堺市にて腸管出血性大腸菌O157の集団感染があり、大会は中止となった。競技内容は翌年に繰り越された。
ABUロボコン以前
(日本国内の大学のほか、海外の大学が数校出場)
ABUロボコン開催以後
(日本国内の大学/高専のみ)
- これまでに複数回優勝しているのは豊橋技術科学大学が9度、東京大学が8度、金沢工業大学が3度である。
2020年の大会
2020年の大会は、5月31日開催予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大のため、延期とされ最終的に8月5日に中止と発表された[6][7]。代替イベントとしてオンライン!学生ロボFESTIVALが開催された。これは8月末から9月にかけて各チーム(学生ロボコン2020参加予定チーム)が「ロボット映像」や「チームPR映像」を公開するもので、9月21日(月・祝)にNHK総合「NHK学生ロボコン2020」として放映されるとともに、9月26日(土)午後に全チームがWEB上に集うオンラインLiveイベントが、行われ[8]、各チームによるロボットのPR、投票の結果、1位東京大学、2 位の豊橋技術科学大学となり、共にアジアの国々が参加する大会である「ABU ROBOCON FESTIVAL」(オンライン開催)への出場権を獲得した[9]。
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ABUロボコン開催以後、大会スポンサーが大幅に増えた。
脚注
関連項目
外部リンク
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