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PL学園対横浜延長17回

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PL学園対横浜延長17回(ピーエルがくえんたいよこはまえんちょう17かい)は、1998年平成10年)8月20日阪神甲子園球場で行われた第80回全国高等学校野球選手権大会準々決勝第1試合で行われた南大阪代表PL学園高等学校東神奈川代表横浜高等学校の試合のこと。

概要 横浜, R ...
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概要

この年の横浜は春の第70回選抜高等学校野球大会の優勝チームであり、史上5校目の春夏連覇がかかっていた。また、この両チームは選抜でも対戦しておりこの時は横浜が3-2で勝利している。PL学園が選抜での敗戦の雪辱を果たせるか、もしくは横浜が連勝するか、注目をされていた。

試合経過

要約
視点

先攻横浜、後攻PLで8時30分試合開始。

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スコア

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  1. (延長17回)
  2. 横:松坂 - 小山
  3. P:稲田、上重 - 石橋、田中雅
  4. 本塁打
    横:小山(4回・2ラン)、常盤(17回・2ラン)
  5. 審判
    [球審]岡本
    [塁審]濱田・鹿多・三宅
  6. 試合時間:3時間37分

出場選手

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投手成績

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試合終了後

この試合の球審を担当した岡本良一が「いつもなら試合終了後、勝った学校の校歌演奏時にその試合でのプレイ風景が浮かぶんですが、あの時は全く浮かび上がらなかった。皆放心状態で審判をしていたのでしょう。」と述懐している。

試合終了後には敗者であるはずの上重投手に笑顔があり、勝った側の小山捕手が号泣する場面が見られ、それを見たNHK実況の石川洋(当時広島放送局)が「勝って泣く顔があります。負けて笑う顔があります。」と実況し、視聴者の胸を熱くさせていた。

なお、この延長17回をたった1人で250球ものボールを投げ続けた松坂投手に対して「延長18回制は長過ぎる」との意見が多数出たことから、高野連もそれを反映し2年後の2000年の春・第72回選抜高校野球大会、および同年の夏・第82回全国高校野球選手権大会から、従来の18回制から15回制に短縮変更されることとなった。(詳しくは「延長引き分け再試合規定」を参照。)[1]

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エピソード

  • この試合中、横浜バッテリーはPL学園の打力が春に比べ大きく向上したと感じていた。因みに、PLの平石三塁ベースコーチは横浜のエース松坂の球種を小山捕手の構えから読み取り、ストレートの時は「行け」、変化球は「狙え」と大声で叫び味方打線に伝えていたという[2]。このエピソードは朝日新聞出版の「ドキュメント横浜vs.PL学園」などでも紹介された。
  • 延長17回表に常盤がホームランを打った際に3塁ベンチ前でキャッチボールをしていた松坂は袖口で目元を拭う仕草を見せた。本人は泣いたことを否定しているが後に常盤に「泣いたよー」と打ち明けている。[3]
  • その岡本球審は当時、川崎重工業の営業課課長を勤めており、試合後に愛媛県川之江市の製紙会社で産業用ロボットの提案を行う商談予定であった。ある程度の余裕も含めて午後3時に約束をしていたが、試合終了後の控室で同伴予定の部下から電話を受取り、商談を延期依頼した[4]
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脚注

関連項目

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