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Skylakeマイクロアーキテクチャ
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Skylakeマイクロアーキテクチャ(スカイレイク マイクロアーキテクチャ)とは、インテルによって開発されたマイクロプロセッサのマイクロアーキテクチャである。2015年8月5日に正式発表され[1]、第6世代Intel Coreプロセッサおよび第1世代Intel Xeon Scalableプロセッサとして製品化された。
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概要
SkylakeマイクロアーキテクチャはBaniasやConroe・Sandy Bridgeと同じイスラエルのハイファが担当し、開発期間4年で性能増大を目指したが、途中4.5Wでの動作を追加することが決まり、省電力と性能のバランスを採る方向に設計が変更された[2]。
2014年のIDFで動作デモが公開され[3]、14nmプロセスルールにおける製造に難航したBroadwellとは異なりモバイルからサーバーまでスケーラブルな製品展開を可能としたが、一般向けとハイエンド向けでアーキテクチャが分かれている[4]。
デスクトップ向け10nmプロセスルールの開発が難航し移行が進まなかった中で、Kaby Lake・Coffee Lake・Amber Lake・Whiskey Lake・Comet Lakeと6年にもわたってSkylakeマイクロアーキテクチャが使われ続けた。
なお、Skylakeマイクロアーキテクチャを搭載したWindows 7、Windows 8.1について、重要なセキュリティアップデートを除き、2017年7月17日まで(予定)のサポートに短縮されることがマイクロソフトから公式発表されていた[5] が、後にほぼ撤回[6] となった。またWindows 11へのアップデートの要件がSkylakeのCore Xシリーズ、Xeon Wシリーズへと緩和された[7]。
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特徴
要約
視点
- 14 nm プロセス(Broadwellに採用されたものと比べて約5.5%の性能向上[8])
- 最大5命令同時デコード、6 uOPs同時発行
- アウトオブオーダリソースの増強
- DDR4メモリに対応
- ファイングレインパワーコントロール
- Intel Speed Shift Technologyを搭載
- デジタルPLL
- Intel MPX(Memory Protection eXtentions)命令に対応
- 一般向け
- Intel SGX命令を搭載
- Gen 9 Graphicsの統合
- カメラ用のISPを統合
- DMI3.0インターフェイス
- FIVRのオミット
- ハイエンド向け
- AVX-512
- 実行ポートに512-bitのFMAユニットを追加
- L2 1MB/コア、ノンインクルーシブ化されたLLC 1.375MB/コア
- 最大6メモリーチャネル
- メッシュバス
- UPI
脆弱性対応
Skylakeマイクロアーキテクチャには、多数の脆弱性がある。Intelや各メーカーは、ファームウェアやOSで脆弱性の緩和を図ったが、より効果的な対策には次世代のIce Lakeマイクロアーキテクチャを待たねばならなかった。
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製品一覧
要約
視点
デスクトップ向け
モデルナンバー末尾に「K」が付いたモデルはCPUクーラーが付属しない。
- Skylake-X
- 対応ソケット: LGA2066
- Skylake-S
- 対応ソケット: LGA1151
- Skylake-H
サーバー向け
- Skylake-SP
- 対応ソケット: LGA3647
- Skylake-W
- 対応ソケット: LGA3647
- Skylake-X
- 対応ソケット: LGA2066
- Skylake-D
- Skylake-S
- 対応ソケット: LGA1151
- Skylake-H
モバイル向け
Xeonのモバイル向けモデルが初めてリリースされた。Core i7では、Extreme Editionではないオーバークロック対応モデル(6820HK)が初めてリリースされた。また従来モバイル向けでは2コア4スレッドモデルのみのリリースだったCore i5に、デスクトップ向けと同じ4コア4スレッドのモデルが初めてリリースされた。
Core mではCore m7/m5/m3とランク分けがなされた。
- Skylake-H
- Skylake-U
- Skylake-Y
組み込み向け
- Skylake-S
- 対応ソケット: LGA1151
- Skylake-H
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後継
要約
視点
後継製品の開発コードは当初Skymont[9]と言われていたがCannon Lakeとなった。その後10nmプロセスルールの遅延により予定は変更され、Skylakeと同じ14nmプロセスルールのKaby Lakeを挟むこととなった。Kaby Lakeは2016年8月に第7世代Intel CoreプロセッサとしてノートPC用の低電圧仕様が先行発表され、続いて2017年1月にノートPC用の標準電圧仕様およびデスクトップ用が発表された。更に14nmプロセスルールでCoffee Lakeを2018年に投入し、並行して10nmプロセスルールのCannon Lakeを投入する予定[10]とされたが、Coffee Lakeはやや前倒しされて2017年5月に第8世代Intel Coreプロセッサとして予告[11]、2017年10月より順次発売された。最終的にCannon Lakeは2018年5月にCore i3 8121Uとして出荷[12]されるに留った。
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脚注
関連項目
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