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XTC (バンド)

英国のロック・バンド ウィキペディアから

XTC (バンド)
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XTCエックス・ティー・シー)は、イングランドウィルトシャー州スウィンドン出身のロックバンド。バンド名はアンディ・パートリッジが「Ecstasy」をもじったもの。

概要 基本情報, 別名 ...

ビートルズザ・ビーチ・ボーイズといった英米問わず、オールディーズなポップスや、サイケデリック・ロックなどからの幅広い影響をもとに、その活動を通じてポップミュージックのオルタナティヴな可能性を追求した。独特のポップセンスとこだわりに満ちたアレンジを志向しながらポップス・ロックとしてのフォーマットを損なわない大胆なアプローチは、のちのブリットポップ・ムーヴメントにも大きな影響を与えた。

日本のミュージシャンでは、P-MODELムーンライダーズカーネーションくるり坂本龍一スピッツL⇔RPOLYSICSホフディランPeople In The BoxサカナクションカジヒデキBase Ball Bearトータス松本奥田民生布袋寅泰福山雅治家主[要出典]などに影響を与えている。

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来歴

要約
視点

1977年10月にデビュー、1978年、当時勃興してきたパンク・ムーヴメントのなか、セックス・ピストルズを擁するヴァージン・レコードよりジョン・レッキーのプロデュースでデビュー・アルバム『ホワイト・ミュージック』を発表。評論家に高く評価され、続くアルバムも肯定的に迎えられている。

1978年のセカンドアルバム『Go2』発表後、音楽性の違いから軋轢が生じたキーボード担当のバリー・アンドリューズが脱退。その後、キーボードやストリングスのアレンジもできる旧知のギタリストであるデイヴ・グレゴリーが加入。

1979年、唯一の日本公演を行った。来日公演の前座はP-MODELアーント・サリーが務めている。当時、まったくの無名だったが、多くの日本のマスコミが駆けつけ、ライブは大盛況となった。その後、アンディは家族旅行として、小規模な宣伝もかねて1992年に来日している。

1982年、5枚目のアルバム『イングリッシュ・セツルメント』、そこからのシングル『センシズ・ワーキング・オーバータイム』が共に初の全英トップ10ヒットとなるが、そのツアー中にアンディ・パートリッジがライブ恐怖症となり、以後は完全にライブ活動を中止。ただし、ラジオやテレビ番組でのギグは数少ないながら行っている。

1983年、続くアルバム『ママー』では、アコースティックな曲調が多く、またツアーに出ないことを不満に思っていたテリー・チェンバーズが脱退。バンドはメンバー補充はせず、以後はゲスト・ドラマーを加えてレコーディングを続けた。

1985年、アンディがジョン・レッキーとともにマリー・マーガレット・オハラのアルバム・プロデュースを担当するはずが、マリー・サイドから中途解雇されたため、その補償を求める代わりにアルバムを作る予算を出せという交渉をレコード会社と行なった。許可を得たアンディとジョンは他のメンバー(デイヴの弟であるイアン・グレゴリーを含む)と覆面サイケデリック・ロック・プロジェクト、ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィアを組み、アルバム『25オクロック』を発表、好評を得て87年にはセカンドアルバム『ソニック・サンポット』も発表した。

1986年、ライヴによるプロモーションもせず、ヒット作が出ないことに業を煮やしたレコード会社が、ヒットを狙うべくアメリカのプロデューサーと組んでアルバム制作をすることを提案。レコード会社のリストからメンバーが唯一知っていたトッド・ラングレンを選び、『スカイラーキング』を制作。トッドとアンディの不仲やコリンの一時脱退を引き起こすなどトラブルの多いレコーディングであったが傑作との呼び声も高く、当初アルバムに収録しなかったシングルB面曲『ディア・ゴッド』がアメリカのカレッジ・チャートで火がつき、ヒットとなった。『ディア・ゴッド』はその後、急遽アルバムに追加されて再発された。

1992年、プロモーションに力を入れた前作となるアルバム『オレンジズ・アンド・レモンズ』をうけての『ノンサッチ』発表後、古巣・ヴァージンを離れ、さらに制作途中のデイヴ・グレゴリーの脱退もありながら、ストリングス/アコースティックの第一作、ギターロックの第二作からなる『アップル・ヴィーナス』二部作を発表。その後、沈黙してしまう。

2005年、長年の相棒であったコリン・モールディングが脱退し、以後はアンディ・パートリッジ(ボーカルギター)だけが残っている形となっているが、実質活動休止状態である(オフィシャルサイトのフォーラム上でアンディは「もう二度とXTCの新作はあり得ない」と語っている)。

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メンバー

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ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

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EP

  • 3D - EP (1977年)
  • Go + (1978年) ※『ゴー 2』初回盤付属の6曲入りダブ・ミックスEP。コンピレーション『エクスプロード・トゥギャザー』で再発
  • 『ライブ&モア』 - Live & More EP (198年) ※日本限定
  • 5 Senses EP (1981年) ※カナダ限定
  • 『デモ・トラックス』 - Demo Tracks (1992年) ※日本限定
  • A Hello Selection (1994年) ※デモ4曲入りEP

コンピレーション・アルバム

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ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア

ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア(変名バンド)のアルバム
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ザ・デュークス・オブ・ ストラトスフィア名義でのシングル
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シングル

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使用された楽曲

書籍

  • 『XTC チョークヒルズ・アンド・チルドレン』 - XTC - Chalkhills and Children (日本初出1993年11月、新宿書房刊、クリス・トゥーミィ (Chris Twomey)著、藤本成昌訳)※メンバー公認のXTC伝
  • 『XTC ソング・ストーリーズ』 - XTC - Song Stories (日本初出2000年5月、水声社刊、XTC、ネヴィル・ファーマー (Neville Farmer)共著、藤本成昌訳)※『ワスプ・スター』を除く全アルバムの全曲解説
  • 『XTC コンプリケイテッド・ゲーム アンディ・パートリッジの創作遊戯』 (日本初出2017年12月、DU BOOKS刊、アンディ・パートリッジ、トッド・バーンハート共著、太田晋訳)※楽曲にまつわるアンディ・パートリッジ・インタビュー集

脚注

関連項目

外部リンク

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