丸

象形。屈んだ人を象る^{[字源 1]}。「かがむ」を意味する漢語｛宛 /*ʔonʔ/｝を表す字。のち仮借して「まる」を意味する漢語｛丸 /*wˤan/｝に用いる。
- 『説文解字』では「仄」を反転させた文字と説明されているが、これは誤った分析である。甲骨文字の形を見ればわかるように「仄」とは関係がない。
なお、「巩」・「孰」などのつくりは、「丮（跪いた人が両手を出した姿）」に由来し、本項の文字とは異なる。

さらに見る 小篆, 流伝の古文字 ...

[字 1]
鄔可晶「“丸”字続釈——従清華簡所見的一種“邍”字談起」『中国文字』二〇二一年夏季号（総第五期）、《中国文字》編輯委員会、万巻楼、2021年、127-156頁。

音	呉音: ガン表内[グヮン] 漢音: カン[クヮン]
訓	訓読み: まる表内、まる-い表内、まる-める表内、わ、わに

-	Unicode: U+4E38
日	JIS X 0213/0208: 1面20区61点 [第1水準] (`Shift_JIS=0x8ADB`, `EUC-JP=0xB4DD`, `ISO-2022-JP=0x345D`) MJ文字図形: MJ006358, MJ006359
中	GB18030: `0xCDE8`
台	Big5: `0xA459` CNS 11643: 1面 `0x443A`
韓	KS X 1001: `0x7C2F`

漢字

小篆	流伝の古文字

《説文》（漢）	《六書通》（明）