忖度

日本語

この単語の漢字
忖	度
そん 表外漢字	たく 第三学年
音読み

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発音

• (東京式) そ​んたく [sóꜜǹtàkù] (頭高型 – [1])^[1]
• (東京式) そんたく [sòńtákú] (平板型 – [0])^[1]
• IPA^(?): [sõ̞nta̠kɯ̟ᵝ]
• (京阪式) そ​んたく

名詞

忖度 (そんたく)

1. (漢語的表現) 他人の内心や真意を推し量ること。
   • ――じっと傾けている耳には、内心深く、電光石火の暗算と、謀叛の有無の忖度と、片言隻句の暗示も聞き洩らすまいとする努力とが伴っていた。すぐ、さしあたってはなにも危険はなさそうだと推察することができた。 （リットン・ストレチー『エリザベスとエセックス』片岡鉄兵訳）〔1941年〕
2. 意図を汲み取ること。斟酌。気を回すこと。
   • 研修についての対話と奨励を人事評価の場で行えば、教育委員会、管理職の意に沿う研修を受けなければならないという圧迫感、義務感、忖度につながり、事実上の強制になりかねません。（宮本岳志、衆議院会議録情報 第208回国会 文部科学委員会 第8号）〔2022年〕

類義語

• 推測、憶測、推察、推量、揣摩

動詞

忖度する (そんたくする)

1. 他人の内心や真意を推測する。
   • 先生の博士問題のごときも、これを「奇を衒（てら）う」として非難するのは、あまりに自己の卑しい心事をもって他を忖度し過ぎると思う。（和辻哲郎「夏目先生の追憶」、『新小説』1月臨時号）〔1917年〕
   • この上君の内部生活を忖度したり揣摩（しま）したりするのは僕のなしうるところではない。 （有島武郎『生まれいずる悩み』）〔1918年〕
2. 意図を汲み取る。斟酌する。気を回す。
   • ただ、この沖縄の同胞の気持からいえば、それこそ新アドミニストレーションができて、相当日本関係あるいは極東関係についても、新政府のもう少し、より現実的なといいますか、より住民の意思を忖度するような政策を期待しておったと思うのですが(...) （曽祢益、参議院会議録情報 第038回国会 外務委員会 第7号）〔1961年〕

活用

活用と結合例

忖度-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
忖度	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	忖度しない	未然形 + ない
否定(古風)	忖度せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	忖度される	未然形 + れる
丁寧	忖度します	連用形 + ます
過去・完了・状態	忖度した	連用形 + た
言い切り	忖度する	終止形のみ
名詞化	忖度すること	連体形 + こと
仮定条件	忖度すれば	仮定形 + ば
命令	忖度しろ 忖度せよ	命令形のみ

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中国語

発音

• 大陸普通話:

  ピンイン: cǔnduó

  ウェード式: tsʻun³ to²

  IPA(?): /t͡sʰwən²¹⁴⁻²¹¹ twɔ³⁵/

• 台湾国語:

  ピンイン: cǔnduò

  注音符号: ㄘㄨㄣˇ ㄉㄨㄛˋ

  ウェード式: tsʻun³ to⁴

  IPA(?): /t͡sʰwən²¹⁴⁻²¹¹ twɔ⁵¹/

• 広東語:

  改イェール式: chyun2 dok6

  イェール式: chyún dohk

  粤拼: cyun2 dok6

  教院式: tsyn2 dok9

  広東拼音方案: qun2 dog6

  IPA(?): /t͡ʃʰyːn³⁵ tɔːk̚²/

動詞

忖 度

1. 推し量る。
   • 奕奕寢廟，君子作之。秩秩大猷，聖人莫之。他人有心，予忖度之。躍躍毚兔，遇犬獲之。（『詩經』「小雅‧節南山之什‧巧言」）
2. 考える。

類義語

• 揣測／揣测
• 測度／测度
• 忖測／忖测
• 忖量

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朝鮮語

この単語の漢字
忖	度

名詞

忖 度 (ハングル:촌탁 (chontak) )

1. （日本語に同じ）忖度。

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