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2017年のエド・シーランのシングル曲 ウィキペディアから
「シェイプ・オブ・ユー」(Shape of You)は、イギリスのシンガーソングライター、エド・シーランが2017年に発表した楽曲。1月6日にカムバック・シングル及びアルバム『÷』からのリード・シングルとして「キャッスル・オン・ザ・ヒル」と共にリリースされた[2]。
トロピカル・ハウスのテイストが採り入れられた曲で、トーキング調の歌唱法が用いられている。また、「ゴールウェイ・ガール」と同じくジューク・ボックスでヴァン・モリソンの楽曲をかける場面が描かれている[1]。
全英シングルチャートやBillboard Hot 100チャートなど、主要な音楽チャートで首位を獲得し[3][4]、第60回グラミー賞で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞した[5]。
歌詞は当初リアーナやリトル・ミックスのために書いた楽曲で、シーランは「曲を書き始めた当初は、リトル・ミックスやリアーナのためだった。自分ではそう考えていたけど、自分自身のために書いた曲でも他のアーティストのプロジェクトのために提供することだってある。」と語っている[6]。
本作の作詞作曲に携わったスティーヴ・マックは、「エドが『÷』の第1弾シングルに良いと思っていた曲を僕に聴かせてくれて、それがとても良かった。そこから作曲を始めて、わずか2時間くらいでこの曲が出来上がった。でもその段階では僕らは、この曲がエド・シーランの曲になるだなんて予想だにしていなかった。ただちょっといいポップソングだと思っていたんだ。」と語っている。所属レーベルのアトランティック・レコードの社長であるベン・クックは、他のアーティストに提供せずに、『÷』からのリード・シングルとして発売するべきだと訴えた[7]。
ポップ、ダンスホール、トロピカル・ハウスなどの特徴づけられている。この曲は4/4拍子で作曲されており、C♯m-F♯m-A-B(i-iv-VI-VII)のコード進行に従っている。ヴォーカルの声はG♯3からG♯5まである。[8]
「シェイプ・オブ・ユー」のミュージック・ビデオは、2017年1月30日に公開された。監督はジェイソン・クーニックで、シアトルを舞台に来るビッグ・ファイトに向けてトレーニングに励みながら愛を育むシーランの様子が描かれている[9][10]。ミュージック・ビデオにはジェニー・ペゴウスキ[11]や元力士の山本山龍太らも出演している[12]。
ミュージック・ビデオは、2017年8月8日の時点で再生回数20億回を超え、8月3日付の「YouTube 国内トップトレンド音楽動画 2017年上半期版」で5位にランクインした。なお、同ランキングの上位5位に入ったのは本作が唯一で、YouTubeでの視聴回数が20億回を超えたのは、シーラン自身にとっても初の例となった[13]。
本作は、1月19日付の全英シングルチャートで初登場1位を獲得[14]。同日付のランキングでは同時発売された「キャッスル・オン・ザ・ヒル」が2位に入っており、自身初の全英シングルチャートでの初登場1位・2位独占を果たした[15]。また、1月28日付のBillboard Hot 100チャートでも初登場1位を獲得し、自身初の全米シングルチャート1位獲得となった[15]。
日本においても、2017年9月25日付のBillboard Japan Hot 100チャートで最高4位を獲得し[16]、2019年Billboard Japan Hot Overseas Year Endチャートで1位を獲得した[17]。また、2017年度のBillboard JAPAN Streaming Songs of the Year 2017チャートでも1位を獲得した[18]。その後、TikTokにおいて様々な動画で本作が使用され、TikTok年間楽曲ランキング2019では6位を獲得した[19]。
2017年1月31日に放送の日本テレビ系『NEWS ZERO』に『÷』のプロモーションの一環で出演し、本作を演奏。なお、同番組での演奏が初の生披露となった[20]。
2018年4月14日の日本武道館公演[21]や2019年4月9日の自身初の東京ドーム公演のアンコールでも披露した[22]ほか、2019年11月6日の『ONE OK ROCK 2019 - 2020 "Eye of the Storm" JAPAN TOUR』横浜アリーナに飛び入り参加して、本作でONE OK ROCKと共演した[23]。
本作について、サム・ショクリは2015年に発表した楽曲「Oh Why」のコーラス部分を盗作されたと主張し訴訟を起こした。これにより、シーランのロイヤリティの支払いが凍結された[24]。シーランはショクリの主張を否定し、収入源を差し止められた上に名誉毀損されたとして反論。しかし、2019年1月にマンハッタン連邦地方裁判所のルイス・スタントン判事は2曲を再生した上に「途切れることなく移行する」ということから、シーラン側の訴えを棄却した[24]。
※出典[25]
収録内容はいずれも「シェイプ・オブ・ユー」もしくはその別バージョンのみであるため、作詞作曲者の記載は割愛。
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「シェイプ・オブ・ユー」 |
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「シェイプ・オブ・ユー」(Acoustic) | ジェフ・スワン |
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「シェイプ・オブ・ユー」(Major Lazer Remix [feat. Nyla & Kranium]) | メジャー・レイザー |
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「シェイプ・オブ・ユー」(Latin Remix [feat. Zion & Lennox]) |
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「シェイプ・オブ・ユー」(Yxng Bane Remix) | ヤング・ベイン |
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「シェイプ・オブ・ユー」(NOTD Remix) | ノーテッド |
# | タイトル | リミックス | 時間 |
---|---|---|---|
1. | 「シェイプ・オブ・ユー」 | ||
2. | 「シェイプ・オブ・ユー」(Acoustic) | ジェフ・スワン | |
合計時間: |
週間チャート
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年間チャート
年代末チャート
オールタイム・チャート
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国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
オーストラリア (ARIA)[203] | 15× Platinum | 1,050,000 |
オーストリア (IFPI Austria)[204] | 2× Platinum | 60,000 |
ベルギー (BEA)[205] | 6× Platinum | 0 |
カナダ (Music Canada)[206] | Diamond | 800,000 |
デンマーク (IFPI Danmark)[207] | 6× Platinum | 540,000 |
フランス (SNEP)[208] | Diamond | 233,333 |
ドイツ (BVMI)[209] | 5× Platinum | 2,000,000 |
イタリア (FIMI)[210] | Diamond | 500,000 |
日本 (RIAJ)[211] | Platinum | 0^ |
オランダ (NVPI)[212] | 2× Platinum | 80,000 |
ニュージーランド (RMNZ)[213] | 5× Platinum | 150,000 |
ポーランド (ZPAV)[214] | Diamond | 100,000 |
ポルトガル (AFP)[215] | 6× Platinum | 60,000 |
韓国 | 5,000,000[216] | |
スペイン (PROMUSICAE)[217] | 11× Platinum | 440,000 |
スウェーデン (GLF)[218] | 9× Platinum | 360,000 |
スイス (IFPI Switzerland)[219] | 9× Platinum | 180,000 |
イギリス (BPI)[220] | 8× Platinum | 4,800,000 / 787,000[155] |
アメリカ合衆国 (RIAA)[221] | Diamond | 10,000,000 / 2,541,000[222] |
ストリーミング配信 | ||
日本 (RIAJ)[223] | Platinum | 0^ |
* 認定のみに基づく売上数 |
本作には多数のカバー音源が発表されており、これまでにベン・エドセル、ジェイク・シマブクロ[224]、Ismael de la Vegaらによって発表された。日本でも工藤静香[225]、KAIKI[226]がカバー音源を発表し、Chay[227]がライブで披露したほか、ACE COLLECTIONは2017年に本作とヒット曲19曲とのマッシュアップ動画を公開した[228]。2020年には藤井風がカバーしている(アルバム『HELP EVER HURT NEVER』初回限定盤に収録)。
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