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沖縄県島尻郡の村 ウィキペディアから
伊平屋村(いへやそん)は、沖縄県の北部、沖縄本島の北方約49kmに位置する伊平屋島とその南西にある野甫島の二島で構成される村[1]。島尻郡に属す。
伊平屋島と野甫島の2島からなり、2つの島は新野甫大橋によってつながっている。土地の大部分を山林原野が占め、一部は農業振興地域に指定されている[2]。
伊平屋村には5つの集落があり、伊平屋島に田名、前泊、我喜屋、島尻の各集落、野甫島に野甫の集落がある[1]。伊平屋島の田名は三方を山に囲まれているが、前泊、我喜屋、島尻は海岸の沖積低地にある集落である[1]。
伊平屋村の総面積は2,172haで、2006年(平成18年)の土地利用状況は山林(針葉樹林・天然林・広葉樹林)が1,146ha(52.8%)、畑285ha(13.1%)、原野206ha(9.5%)、田123ha(5.7%)、宅地37ha(1.7%)、保安林25ha(1.2%)である[2]。
気候は温暖な亜熱帯気候である[2]。年間最多風向は南南西であるが、秋から冬にかけて北北西の季節風が強く吹くことがある[2]。年間降雨量は2,000mm内外と比較的多いが季節による偏りが大きく、夏から秋には台風あるいは干ばつにより農作物等に被害が出ることがある[2]。
2018年6月14日から16日の48時間で480ミリ以上という、50年に一度とされる記録的降雨が観測されている。
伊平屋島の名を持つ生物にイヘヤヒゲクサ、イヘヤヤマタカマイマイ、イヘヤトカゲモドキなどがいる。
村内には先史時代の貝塚が分布し、特に久里原貝塚の発掘では縄文時代前期から中期の土器が発見されている[2]。
第一尚氏王朝をひらいた尚巴志の祖父・佐銘川大主(または鮫川大主とも)の出身地であるとされる。琉球王国期には、伊是名島、伊平屋島は琉球王統発祥の地として王府直轄領とされ、そのため行政区としては王府の聖域が多く存在する本島南部の島尻郡に属すことになった。これが現在も続いている。
2005年7月に伊是名村との新設合併による新「伊平屋村」発足を目指したが、伊是名村で合併の是非を問う住民投票の結果、反対多数となり合併を断念した[3]。
2020年12月、村内で新型コロナウイルスの感染が拡大。同月24日までに人口約1200人のうち30人が本島の施設へ搬送されたことから、離島のクラスター問題への対処として注目を集めることとなった[4]。
2021年(令和3年)10月から11月にかけて、福徳岡の場の噴火で生じた軽石が沿岸部に漂着。フェリーが断続的に欠航したほか行き先の変更が行われた[5]。
伊是名村と同じく1955年(昭和30年)に人口総数は最高となり、伊平屋村では人口が4,008人を記録したが、その後は急激な人口減少が続いた[1]。
伊平屋村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 伊平屋村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 伊平屋村
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
伊平屋村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
村内の郵便番号は「905-07xx」である。集配業務は今帰仁郵便局が行っている。
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