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2003年のピクサーによるアニメーション映画 ウィキペディアから
『ファインディング・ニモ』(原題:Finding Nemo)は、2003年公開のアメリカのアニメーション映画である。
ファインディング・ニモ | |
---|---|
Finding Nemo | |
映画のロゴ | |
監督 |
アンドリュー・スタントン リー・アンクリッチ |
脚本 |
アンドリュー・スタントン ボブ・ピーターソン デヴィッド・レイノルズ |
製作 | グラハム・ウォルターズ |
製作総指揮 | ジョン・ラセター |
音楽 |
トーマス・ニューマン ロビー・ウィリアムズ |
主題歌 | ロビー・ウィリアムス「ビヨンド・ザ・シー」 |
製作会社 |
ピクサー・アニメーション・スタジオ ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ |
配給 | ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ |
公開 |
3D版 2012年9月14日 2012年9月15日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 オーストラリア フィリピン |
言語 | 英語 |
製作費 | $94,000,000 |
興行収入 |
$940,352,645 $380,843,261[1] 110億円[2] |
次作 | ファインディング・ドリー |
ディズニーとピクサーの共同製作で、フル3DCGで描かれた。ピクサーの長編アニメーション作品としては第5作目になる。日本では2003年12月6日公開。第76回アカデミー賞では長編アニメ賞を受賞した。同時上映作品は短編『ニックナック』(1989年製作アニメーションの再編集版)。
主人公ニモ(Nemo)の名は、ジュール・ベルヌの小説『海底二万里』に登場する主人公ネモ船長(Captain Nemo)から採られている。
2012年に3D映画『ファインディング・ニモ 3D』が公開。同時上映は短編『レックスはお風呂の王様』。
2016年には続編『ファインディング・ドリー』が公開された。
舞台はオーストラリアにあるグレートバリアリーフの海。カクレクマノミのマーリンは妻のコーラルと共に卵の世話をしながら、2日後の子供たちの誕生を楽しみにしていた。ところが突然バラクーダ(オニカマス)に襲われ、幸せな日常に終止符が打たれる。気を失っていて助かったマーリンが意識を取り戻すと、妻と卵たちは姿を消していたが、たったひとつだけ卵が残されていた。父であるマーリンは、唯一残った子に、妻の遺志を尊重するべく「ニモ」と名付け過保護に育てる。
ニモは6歳になったが、あれこれと心配し過ぎるマーリンにうんざりしていた。初めて学校に登校した日、ニモは遠足でドロップオフへ行くことになるが、見送りに来たマーリンはやっぱり心配して、ニモの遠足に付いてきてしまい、「やっぱり入学は早すぎた」といって、ニモと言い争いになってしまう。頭にきたニモは、一人で船に近づき人間のダイバーフィリップ・シャーマンに捕らわれてしまう。マーリンはニモを取り戻すため、彼を乗せた白い船を見たというナンヨウハギのドリーと共に船を追いかける。しかしドリーは健忘症で、マーリンの存在などを過ぐに忘れてしまう。そんな中、2人はサメトリオに出くわし彼らのミーティングに参加する羽目になる。ミーティングの途中、マーリンはフィリップが付けていたダイビングマスクを見つけるが、誤ってダイビングマスクを深海に落としてしまい、取りに行ったところを、チョウチンアンコウに襲われそうになる。ドリーがチョウチンアンコウの明かりを利用して、マスクに書いてあった字を読んだところ、「シドニー ワラビー通り42 P・シャーマン」とわかったことから、シドニーに向かうことにする。
一方、フィリップの歯科診療所にある水槽に入れられたニモは、そこで暮らす7匹の鑑賞魚達(タンク・ギャング)と出会う。彼らの話によると、魚を乱暴に扱いすぐ死なせてしまうフィリップの姪ダーラの誕生日に、ニモがプレゼントとして彼女の手に渡るのだという。そこでタンク・ギャング達は水槽からの脱出を計画するが、失敗に終わった。
シドニーに向かっていたマーリンとドリーは、ムーンフィッシュの群れに、「シドニーへ行くには海流を通っていく」と教えてもらうも、その話をしようとするドリーの話を聞かずにマーリンの独断で誤って迷い込んだクラゲの大群の中で刺されて気を失ってしまう。運良くアオウミガメのクラッシュとその群れに救われた2人は彼らの甲羅の上に乗り海流に乗ってシドニーを目指すが、海流を降りた直後、道に迷ってしまう。ドリーが向こうにいたクジラに助けてもらおうとクジラ語で声をかけるが、誤ってそのクジラに飲み込まれてしまうも、ドリーのクジラ語のおかげでマーリンとドリーはクジラの潮吹きでシドニーの港に到着する。コシグロペリカンのナイジェルの協力でフィリップの歯科治療所に到着したマーリンとドリーだが、そこへ来ていたダーラから逃れるために死んだふりをしていたニモを見たマーリンは、ニモが死んでしまったと勘違いし落胆する。海に戻り、ドリーと別れたマーリンは一人で家へと泳ぎ始める。
一方、ニモはタンク・ギャング達の協力もあり、やっとの思いで歯科治療所から脱走し、海でドリーと出会う。ニモのことを忘れているドリーだが、「シドニー」という文字を見て思い出し、彼女の協力でニモはマーリンとの再会を果たす。しかし、今度はドリーが漁港網に掛かかってしまう。ニモの提案で、大量に網にかかっている魚達と共に下に泳ぎ続け、ドリーたちは網からの脱出に成功する。
その後、マーリンとニモはドリーと共にグレートバリアリーフに帰り、彼らに平和な日常が戻ったのだった。一方、水槽からの脱出に成功し海に来たタンク・ギャング達だが、入っていたビニール袋から出られなかった。
歯科診療所の水槽で暮らす観賞魚たちの総称。リーダーのギル以外は皆ペットショップの出身。
エンディングで脱走に成功するも、中に入れられた袋が破けずにいた。
続編『ファインディング・ドリー』ではエンドロール後のみの登場。未だに袋に入った状態でモロベイの海を彷徨っていたところを人間によって捕獲された。なお、彼らが活躍する未公開シーンがあったが、カットされている。
キャラクター | 原語版 | 日本語版 |
---|---|---|
マーリン(カクレクマノミ・ニモの父) | アルバート・ブルックス | 木梨憲武 |
ドリー(ナンヨウハギ) | エレン・デジェネレス | 室井滋 |
ニモ(カクレクマノミの子) | アレクサンダー・グールド | 宮谷恵多 |
ギル(ツノダシ) | ウィレム・デフォー | 山路和弘 |
ガーグル(ロイヤル・グランマ) | オースティン・ペンドルトン | 津田寛治 |
ブロート(ハリセンボン) | ブラッド・ギャレット | 乃村健次 |
ピーチ(ヒトデ) | アリソン・ジャネイ | 定岡小百合 |
バブルス(キイロハギ) | スティーヴン・ルート | 清水明彦 |
デブ&フロー(ヨスジリュウキュウスズメダイ) | ヴィッキー・ルイス | 森崎めぐみ |
ジャック(アカシマシラヒゲエビ) | ジョー・ランフト | 斎藤志郎 |
エイ先生(マダラトビエイ) | ボブ・ピーターソン | 赤坂泰彦 |
ブルース(ホオジロザメ) | バリー・ハンフリーズ | 郷里大輔 |
チャム(アオザメ) | ブルース・スペンス | 二又一成 |
アンカー(ヒラシュモクザメ) | エリック・バナ | 石住昭彦 |
クラッシュ(アオウミガメ) | アンドリュー・スタントン | 小山力也 |
スクワート(アオウミガメの子) | ニコラス・バード | 菅光輝 |
ナイジェル(ペリカン) | ジェフリー・ラッシュ | 後藤哲夫 |
歯科医師(フィリップ・シャーマン) | ビル・ハンター | 稲葉実 |
ダーラ | ルル・エベリング | 久野美咲 |
シェルドン(オオウミウマ) | エリック・ペア・サリヴァン | 海鋒拓也 |
タッド(フエヤッコダイ) | ジョーダン・ランフト | 須賀健太 |
パール(メンダコ) | エリカ・ベック | 上野一舞 |
ボブ(オオウミウマ) | フィル・プロクター | 梅津秀行 |
フィル(フエヤッコダイ) | 鈴木勝美 | |
テッド(メンダコ) | 楠見尚己 | |
カニ | ローブ・マクマナス | 塚地武雅 鈴木拓 |
コーラル(カクレクマノミ・ニモの母) | エリザベス・パーキンス | 進藤晶子 |
大口魚の母 | LiLiCo | |
小さな魚 | 中島ヒロト | |
大きな魚 | さかなクン | |
ロブスター | アンドリュー・スタントン | やまだひさし |
メカジキ | YASU | |
イルカ | 杉山39 | |
アジサシ | 吉井歌奈子 | |
カメ | 池田恭祐 | |
ムーンフィッシュ | ジョン・ラッツェンバーガー | 佐々木睦 |
その他 | 田中雄士 京井幸 |
フランスの作家フランク・ル・カルベスは、本作が自身の執筆した絵本『Pierrot Le Poisson Clown』の盗作であるとして訴訟を起こした。
カルベスはカクレクマノミをモデルにした絵本『Pierrot Le Poisson Clown』を2002年11月に出版したが、本作の公開後はニモと類似しすぎているという理由から絵本を有名書店で取り扱ってもらえなくなったと主張した。『Pierrot Le Poisson Clown』のアイデアを思いついたのは9年前で、アニメ化を狙って各映画会社に売り込みにいった経験があることから、本作は自分のアイデアを盗んだものに違いないとして、本作の興行収入やマーチャンダイジング収益の分配を要求していた。
しかし裁判所は、「ニモは赤いが、(カルベスのキャラクターである)ピエロはオレンジ色だ」などの理由で、2つのキャラクターを一般人が間違える危険性が少ないと判断し、作家の訴えを却下した。また、もし2つのキャラクターが似通っているとしても、ディズニー側は2002年の2月にコピーライト登録をすませているので、2002年11月に登録した『Pierrot Le Poisson Clown』よりも先行しているという[3]。
回数 | 放送局 | 放送枠 | 放送形態 | 放送日 | 放送時間(JST) | 放送分数 | 平均世帯 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 2008年4月18日(金) | 21:03 - 23:04 | 121分 | 12.6% | 地上波初放送 | |
2 | TBSテレビ | 水曜プレミア | 2013年7月24日(水) | 21:00 - 22:54 | 114分 | 7.0% | 『モンスターズ・ユニバーシティ』公開記念で放送。 | |
3 | フジテレビ | 金曜プレミアム | 2016年7月15日(金) | 21:00 - 22:57 | 117分 | 10.1% | 『ファインディング・ドリー』公開記念で放送。 | |
4 | 土曜プレミアム | 本編ノーカット[4] | 2023年8月5日(土) | 21:00 - 23:10 | 130分 | 『マイ・エレメント』公開記念で放送。 | ||
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