ムラピ山
インドネシアの火山 ウィキペディアから
インドネシアの火山 ウィキペディアから
ムラピ山(ムラピさん、インドネシア語: Gunung Merapi)は、インドネシア・ジャワ島中央部の火山である。インドネシアでも最も活動的な火山で、ほぼ1年中噴煙を上げ、1548年以来68回噴火をしている。名称は「火の山」の意味。メラピ山とも書かれる。
活動は40万年前から始まり、1万年前から活発になった。安山岩質の溶岩ドームを崩落させて火砕流を起こすことで知られ、メラピ型火砕流と呼ばれる。同様の例としては、雲仙岳[注釈 1]がある。
ムラピ山はジョグジャカルタに近く(約30km南)、山体には標高1,700mの地点にさえ村があり、中腹には数千人が居住している。また、噴火被害の危険性から、国際火山学地球内部化学会から防災十年火山(Decade Volcanoes)に指定されていた。
1006年、死者数千人、1672年、死者3,000人、1872年4月(VEI4)、死者1,400人、1930年(VEI3)、死者1,300人、1966年、死者64人、1994年には60人が犠牲になっている。他にも1548年、1786年、1822年、1846年(VEI3)、 1849年(VEI3)、1961年(VEI3)などにも爆発している。
2006年5月より火山活動が活発になり、同年5月13日に避難勧告が発令され、15日には大規模な火砕流が起こった。2人死亡。
日本時間5月11日9時40分頃に噴火し海抜1万3千メートルを超える高さまで噴煙があがった模様。[14]
2020年2月13日、噴火。火口からは溶岩が流出し、噴煙は上空2000メートルに達した[15]。その後も噴火は断続的に継続[16]し、2021年1月7日にでも溶岩を噴出する噴火が発生した[17]。同年1月27日には、高温の火山灰が1日で30回以上噴出、山頂から3キロ離れた地点でも降灰が確認された[18]。2022年3月10日、複数回の噴火により、253人が避難。火口から半径7キロ以内に立ち入り規制が出された[19]2023年5月23日、噴火。溶岩が火口から2km以上流れ出した[20]。
山周辺の熱帯林はジャワ島とバリ島の山地林の生態系に属し、東洋区のスンダランド地域の生物多様性の保全にとって重要な場所である。付近にカニクイザル、ヒョウ、ソデグロムクドリなどが生息し、2020年に付近のメルバブ山、セルモ貯水池およびカルスト地形のあるムノレ丘陵一帯と共にユネスコの生物圏保護区に指定された[21]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.