三陸はるか沖地震
1994年に日本の三陸沖で発生した日本海溝のプレート境界断層の活動による地震 ウィキペディアから
1994年に日本の三陸沖で発生した日本海溝のプレート境界断層の活動による地震 ウィキペディアから
三陸はるか沖地震(さんりくはるかおきじしん)は、1994年(平成6年)12月28日21時19分に、日本の三陸沖(青森県八戸市の東方沖約180km)で発生したMj 7.6[1](Mw 7.7[2] - 7.8[3])の日本海溝のプレート境界断層の活動による地震である。震央は北緯40度25.8分 東経143度44.7分。最大震度は八戸市で観測された震度6。揺れによって八戸市を中心に死者3人・負傷者788人の人的被害、全壊72棟・半壊429棟などの物的被害を生じた[4]。気象庁はこの地震を「平成6年 (1994年) 三陸はるか沖地震」と命名した[5]。
三陸はるか沖地震 | |
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三陸はるか沖地震の震度分布 | |
地震の震央の位置を示した地図 | |
本震 | |
発生日 | 1994年(平成6年)12月28日 |
発生時刻 | 21時19分20.9秒(JST) |
震央 | 日本 青森県八戸市の東方沖180km |
座標 | 北緯40度25.8分 東経143度44.7分[1] |
震源の深さ | 0 km |
規模 | 気象庁マグニチュード(Mj)7.6/モーメントマグニチュード(Mw)7.7[2] - 7.8[3] |
最大震度 | 震度6:青森県八戸市 |
津波 | 55cm (岩手県宮古市) |
地震の種類 | 海溝型地震 |
余震 | |
最大余震 | 1995年1月7日 7時37分37秒 Mj 7.2 震度5:八戸市 |
被害 | |
死傷者数 | 死者3人 負傷者788人 |
被害地域 | 主に青森県三八上北地方 |
出典:特に注記がない場合は気象庁による。 | |
プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 |
震源となる海域では、日本列島が乗る北アメリカプレートに太平洋プレートが相対速度約9cm/年の速度で沈み込んでおり、これらのプレートの境界で生まれる歪みが解消されるときに地震が発生する。この海域では固有地震以外にも10年程度の間隔でプレート間地震が起こり、同様の傾向が千島海溝周辺に見られる。
震源域やアスペリティ(固着域)の位置関係から、(実際は三陸沖北部地域で発生している)1968年十勝沖地震で破壊されずに残った部分が今回の地震で破壊されたという説もあるが[8]、文部科学省の地震調査研究推進本部は「三陸沖北部地震」には含まず、固有地震ではないとしている。
この地震の最大の余震は、本震から10日後の1995年(平成7年)1月7日7時37分37秒に岩手県沖で発生したMj 7.2(Mw 7.0)の地震だった。青森県八戸市、岩手県盛岡市・葛巻町で最大震度5を観測し、津波注意報が発表されたが、津波は観測されなかった。
本震の1か月程度前から周辺の地震活動が低下していた[11]。
地震の規模に比べ発生した津波の規模は小さかった。また、各地で観測された津波の第一波は押し波で、最大波は2~3時間後であった。
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