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宇宙望遠鏡の一覧
ウィキメディアの一覧記事 ウィキペディアから
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次に挙げるのは観測する電磁波の波長ごとに分けて分類した宇宙望遠鏡の一覧である。

ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、電波に分けてある。複数の領域にまたがる能力を持つ望遠鏡は両方に掲載した。陽子や電子などの宇宙線、重力波観測用の望遠鏡も挙げてある。ただし宇宙探査機については宇宙探査機の一覧で取り扱うためここでは取り扱わない。
「軌道」の欄は、地球を周回している宇宙望遠鏡については近地点・遠地点の距離 を記した。リサージュ軌道を周っている宇宙望遠鏡についてはラグランジュ点位置を記した。
ガンマ線
→「ガンマ線天文学」を参照
ガンマ線望遠鏡は天体から来るガンマ線を観測する望遠鏡である。ガンマ線は大気に吸収されてしまうため、地上での観測は極めて困難である。そのため、昔は気球を使って観測したりした。ガンマ線望遠鏡は超新星、中性子星、パルサー、ブラックホールなど、高エネルギーを持つ天体の観測に役立つ[1]。
- コンプトンガンマ線観測衛星のイメージ図
- GLASTのロゴ
- Granatのイメージ図
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X線
要約
視点
X線望遠鏡はX線、つまり高エネルギーの光子を観測する望遠鏡である。X線も大気を通過しにくいので、空高くか、あるいは宇宙でしか観測できない。X線を放射する天体の種類は多く、銀河団、活動銀河中心のブラックホール、超新星、恒星などが挙げられる。連星のうち白色矮星(激変星)、中性子星、ブラックホール(X線連星)を含むものからもX線が放射される。X線は太陽系の天体からも放射されており、特に月は太陽から来たX線を強く反射している。また、宇宙X線背景放射と呼ばれる弱くてが光源がはっきりしないX線も観測される。
- 日本の宇宙X線観測衛星あすか
- BeppoSAXのイラスト
- アインシュタイン観測機 (HEAO 2)
- XRISMのイラスト
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紫外線
要約
視点
→「紫外線天文学」を参照
紫外線望遠鏡は紫外線、すなわち波長100~3200オングストロームの光を観測できる。紫外線も、ガンマ線やX線ほどではないが地表に届きにくく、観測には高所望遠鏡あるいは宇宙望遠鏡を使うのが好ましい[104]。紫外線を放射する天体は、太陽などの恒星、銀河などである[105]。
- GALEXのイラスト
可視光
いわゆる普通の望遠鏡である。波長400ナノメートルから700ナノメートルの光を観測できる[127]。宇宙に可視光望遠鏡を置く理由は、大気による画像の揺らぎを防ぐためであり、シーイングを向上させることにある。宇宙望遠鏡を使えば画像が鮮明になる。恒星、銀河、惑星状星雲、原始惑星系円盤などさまざまな天体の観察に使われる[128]。
- ケプラーの構造
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赤外線
要約
視点
→「赤外線天文学」を参照
赤外線は可視光線よりもエネルギーが低く、冷たい物体からも放出される。そのため褐色矮星、星雲、赤方偏移している銀河などの観測に向いている[145]。
- ハーシェル宇宙望遠鏡のイラスト
- IRASのイラスト
- ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のイラスト
- ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡のイラスト
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マイクロ波
→「電波天文学」を参照
マイクロ波は微弱なため、マイクロ波宇宙望遠鏡には大きなアンテナが付いている。宇宙マイクロ波背景放射、スニヤエフ・ゼルドビッチ効果、銀河からの放射光や制動放射の観測に便利である。
- WMAPのイラスト
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電波
地上には通信用の電波が飛び交っているため、天体からの電波を宇宙望遠鏡で観測することも多い。宇宙望遠鏡でも地上の望遠鏡と同じく超長基線電波干渉法を使って観測することが多い。天体からの電波を観測することで、超新星、重力レンズ効果、スターバースト銀河などを調べることができる。
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素粒子観測
宇宙線や電子などの素粒子を宇宙望遠鏡で観察することもある。太陽からの太陽エネルギー粒子線や銀河系から来る素粒子の観測に使われる。活動銀河からの超高エネルギー宇宙線を観測するのにも便利である。
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重力波
重力波を観測するための宇宙望遠鏡も提案されている。中性子星やブラックホールからの重力波を観測する。
参考文献
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