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2019年のパリーグプレーオフ ウィキペディアから
2019年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズは、2019年10月に開催されたプロ野球パシフィック・リーグのクライマックスシリーズ。前年に引き続きパーソルホールディングスがタイトルスポンサーとなり、「2019 パーソル クライマックスシリーズ パ」の名称で施行される。
テレビ番組・中継内での各種情報(終了した番組・中継を含みます)は、DVDやBlu-rayなどでの販売や公式なネット配信、または信頼できる紙媒体またはウェブ媒体が紹介するまで、出典として用いないで下さい。 |
2019年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズ | |
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2019 パーソル クライマックスシリーズ パ | |
MVPを受賞した今宮 | |
ゲームデータ | |
優勝 福岡ソフトバンクホークス 3年連続の日本シリーズ出場 | |
スポンサー | パーソルホールディングス |
試合日程 | 10月5日 - 13日 |
MVP | 今宮健太 |
優勝チーム監督 | 工藤公康 |
進出 | 2019年の日本シリーズ |
ファイナルステージ | |
開催日程 | 10月9日 - 13日 |
球場 | メットライフドーム |
勝利チーム | 福岡ソフトバンクホークス |
対戦相手 | 埼玉西武ライオンズ |
勝敗 | 4勝1敗(アドバンテージ1勝を含む) |
ファーストステージ | |
開催日程 | 10月5日 - 7日 |
球場 | 福岡ヤフオク!ドーム |
勝利チーム | 福岡ソフトバンクホークス |
対戦相手 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
勝敗 | 2勝1敗 |
シーズン成績 | |
埼玉西武ライオンズ80勝62敗1分 勝率 .563 | |
福岡ソフトバンクホークス76勝62敗5分 勝率 .551 | |
東北楽天ゴールデンイーグルス71勝68敗4分 勝率 .511 | |
< 20182020 > |
本大会はSMBC日本シリーズ2019出場権をかけたプレーオフトーナメント。
レギュラーシーズン2位の福岡ソフトバンクホークスと3位の東北楽天ゴールデンイーグルスが3戦2勝先取制で争い、勝者がファイナルステージに進出する。このチームの組み合わせは2年ぶり3回目。
福岡ヤフオク!ドームでの開催は6年連続8回目。6年連続の開催は初めてとなる。
レギュラーシーズン1位(1勝分のアドバンテージが与えられる)の埼玉西武ライオンズとファーストステージ勝者の福岡ソフトバンクホークスが6戦4勝先取制で争い、勝者がSMBC日本シリーズ2019への出場権を得る。このチームの組み合わせはプレーオフを含めて6回目であり、過去最多である。
メットライフドームでの開催は3年連続7回目である。なお10月12日の第4戦は令和元年東日本台風(台風19号)接近の影響による観客の安全面を考慮するため中止順延となり、第5戦は当初の13時開始予定から1時間繰り下がり、14時開始となった[2]。
福岡ソフトバンクホークスがアドバンテージを含む4勝1敗で制し、CS導入以降として初となる3年連続18回目の日本シリーズ進出を決めた。レギュラーシーズン2位以下のチームが、2年連続でクライマックスシリーズを制し、日本シリーズ出場となるのは、両リーグを通じて初の事例[3]。埼玉西武ライオンズは2年連続で日本シリーズ進出を逃した。
1stステージ(準決勝) | ファイナルステージ(決勝) | |||||
(6戦4勝制) メットライフドーム | ||||||
西武(パ優勝) | ☆●●●● | |||||
(3戦2勝制) 福岡ヤフオク!ドーム |
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ソフトバンク | ★○○○○ | |||||
ソフトバンク(パ2位) | ●○○ | |||||
楽天(パ3位) | ○●● | |||||
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月5日(土) | 第1戦 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 5-3 | 福岡ソフトバンクホークス | 福岡ヤフオク!ドーム |
10月6日(日) | 第2戦 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 4 - 6 | 福岡ソフトバンクホークス | |
10月7日(月) | 第3戦 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 1 - 2 | 福岡ソフトバンクホークス | |
勝者:福岡ソフトバンクホークス |
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日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
アドバンテージ | 福岡ソフトバンクホークス | 埼玉西武ライオンズ | |||
10月9日(水) | 第1戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 8 - 4 | 埼玉西武ライオンズ | メットライフドーム |
10月10日(木) | 第2戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 8 - 6 | 埼玉西武ライオンズ | |
10月11日(金) | 第3戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 7 - 0 | 埼玉西武ライオンズ | |
10月12日(土) | 第4戦 | 令和元年東日本台風(台風19号)のため中止 | |||
10月13日(日) | 福岡ソフトバンクホークス | 9 - 3 | 埼玉西武ライオンズ | ||
勝者:福岡ソフトバンクホークス |
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日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月5日(土) | 第1戦 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 5-3 | 福岡ソフトバンクホークス | 福岡ヤフオク!ドーム |
10月6日(日) | 第2戦 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 4 - 6 | 福岡ソフトバンクホークス | |
10月7日(月) | 第3戦 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 1 - 2 | 福岡ソフトバンクホークス | |
勝者:福岡ソフトバンクホークス |
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映像外部リンク | |
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2019年10月5日 福岡ソフトバンク対東北楽天 試合ダイジェスト - パーソル パ・リーグTV公式 |
ソフトバンクの先発は千賀、楽天の先発は則本昂。
楽天は1回表、2死から浅村のソロ本塁打で先行したが、その裏ソフトバンクは1死から今宮のソロ本塁打で同点とし、さらに2回裏には内川聖一の2ランで勝ち越しに成功する。それでも楽天は3回表にオコエのソロ本塁打、5回表に浅村のこの日2本目となるソロ本塁打で同点とする。そのまま同点で迎えた7回表、楽天は2死から茂木のソロ本塁打で勝ち越し、さらに9回表には浅村の適時内野安打で追加点をあげた。投手陣では、先発・則本昂は6回3失点と好投すると、7回以降は宋家豪、森原、松井が無失点で繋ぎ、楽天が5-3で勝利。ファイナルステージ進出に王手をかけた。
一方、敗れたソフトバンクは先発の千賀が4本のソロ本塁打を被弾し、打線も4回以降はわずか2安打と沈黙し後がなくなった[6]。
映像外部リンク | |
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2019年10月6日 福岡ソフトバンク対東北楽天 試合ダイジェスト - パーソル パ・リーグTV公式 |
ソフトバンクの先発はバンデンハーク、楽天の先発は美馬。
楽天は1回表、1死1,3塁からブラッシュの三ゴロの間に先制したが、ソフトバンクはその裏、柳田のソロ本塁打で同点とする。3回表、楽天は浅村の2試合連続本塁打で勝ち越すも、ソフトバンクはその裏に柳田の適時二塁打で同点とし、続くデスパイネの2ラン本塁打で2点を勝ち越す。それでも直後の4回表、楽天は1死満塁から浅村の2点適時打で同点とする。しかし、ソフトバンクはその裏、先頭打者・福田の本塁打で勝ち越しに成功すると、さらに5回裏にはデスパイネが適時打を放ち、リードを広げた。
ソフトバンクの先発・バンデンハークは、3回2/3を4失点と試合を作ることができなかったが、5人の救援陣が0点で守り抜き、ソフトバンクが6-4で勝利。ファイナルステージ進出に逆王手をかけた。
一方敗れた楽天は、先発の美馬が、味方が得点した直後に失点するなど、2度のリードを守り切れず、流れをつかめなかった[8]。
ここからソフトバンクは2022年のCSファイナルステージ第1戦に敗れるまでポストシーズン18連勝を記録した。また、本拠地でのポストシーズンでは、2022年CSファーストステージ第2戦まで10連勝中である。
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2019年10月7日 福岡ソフトバンク対東北楽天 試合ダイジェスト - パーソル パ・リーグTV公式 |
ソフトバンクの先発は高橋礼、楽天の先発は岸。
楽天は4回表、浅村がシリーズ3試合連続本塁打となるソロ本塁打を放ち、1点を先制する。しかしその裏、ソフトバンクは2死無走者からデスパイネ、グラシアルの連打で2死1,2塁のチャンスを作ると、内川聖一の適時打で同点とする。その後は再び両チーム無得点で試合が進んだが、7回裏、岸から代わった2番手・宋家豪から、先頭打者の内川聖一がソロ本塁打を放ち、ソフトバンクが勝ち越しに成功する。その後は8回・モイネロ、9回・森の継投で逃げ切り、ソフトバンクが6年連続となるファイナルステージ進出を決めた[10]。パ・リーグのクライマックスシリーズファーストステージで、第1戦に敗退したチームがファイナルステージに進出するのは、2017年の楽天以来、史上2度目[10]。
一方、敗れた楽天は打線がわずか3安打に終わり、2年ぶりのファイナルステージ進出とはならなかった[11]。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
アドバンテージ | 福岡ソフトバンクホークス | 埼玉西武ライオンズ | |||
10月9日(水) | 第1戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 8 - 4 | 埼玉西武ライオンズ | メットライフドーム |
10月10日(木) | 第2戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 8 - 6 | 埼玉西武ライオンズ | |
10月11日(金) | 第3戦 | 福岡ソフトバンクホークス | 7 - 0 | 埼玉西武ライオンズ | |
10月12日(土) | 第4戦 | 令和元年東日本台風(台風19号)のため中止 | |||
10月13日(日) | 福岡ソフトバンクホークス | 9 - 3 | 埼玉西武ライオンズ | ||
勝者:福岡ソフトバンクホークス |
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2019年10月9日 埼玉西武対福岡ソフトバンク 試合ダイジェスト - パーソル パ・リーグTV公式 |
西武の先発はニール、ソフトバンクの先発は和田。
ソフトバンクは1回表、今宮の捕手内野安打[13]や柳田の中前打などで二死一、三塁の好機を作り、松田宣の2点適時二塁打で先制[14]。しかし、西武は3回裏、秋山の四球や源田の中前打などで二死一、三塁の好機を作り、中村の適時打で1点を返す[15]。なおも二死一、二塁の場面で外崎が2点適時三塁打を放ち逆転した[15]。さらに西武は6回裏、山川の適時二塁打で1点を追加し、4-2と突き放した。
しかし7回表、ソフトバンクはグラシアルのソロ本塁打で再び1点差とすると、8回表には西武の3番手・平井から一死一、三塁のチャンスを作り、代わった4番手・平良から代打・長谷川勇が適時打を放ち同点。さらに、続くグラシアルの打席で森が捕逸し、逆転に成功する。9回表には今宮・松田宣の適時打で3点を追加し8-4と突き放した。
ソフトバンクの先発・和田は4回3失点で降板するも、救援陣が残りの回を1点に抑え、最後は森が三者凡退に抑えて試合終了。ソフトバンクが初戦を制し、西武のアドバンテージを含めて1勝1敗とした。7回裏のピンチを凌いで勝利投手となった[16]甲斐野はファーストステージ第3戦でも勝利投手となっており[17]、ファーストステージとファイナルステージ両方で勝利投手となった史上初のルーキーとなった[16]。
一方、敗れた西武は先発・ニールが6回0/3を3失点[18]と試合を作ったものの、後を受けたリリーフ陣がソフトバンク打線に捕まり、痛い敗戦となった[19]。
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2019年10月10日 埼玉西武対福岡ソフトバンク 試合ダイジェスト - パーソル パ・リーグTV公式 |
西武の先発は今井、ソフトバンクの先発は武田。
1回表、ソフトバンクは中村晃の適時打で先制すると、2回表には牧原の右犠飛で1点を追加。続く3回表にはデスパイネの適時二塁打、中村晃の2点本塁打、髙谷の適時二塁打で4点を追加し、3回途中で西武の先発・今井をKOした。さらに4回表には、2番手の佐野から内川聖一が適時打を放ち、4回表終了時点で7点をリードした。それでも西武は4回裏、外崎のソロ本塁打で1点を返すと、5回裏には木村、金子侑の連打で無死1,2塁のチャンスを作る。ここでソフトバンクの先発・武田は降板し、2番手に嘉弥真が登板するも、1死から源田が適時二塁打、森が右犠飛を放つと、さらに嘉弥真から代わった3番手・石川から中村が適時二塁打を放ち、7-4の3点差まで追い上げた。しかし、直後の6回表、3番手・マーティンからグラシアルがソロ本塁打を放ち、8-4となる。それでも西武は7回裏、無死1,3塁から中村の遊ゴロで、8回裏には秋山の適時打でそれぞれ1点を返し、8-6の2点差とする。するとソフトバンクはクローザーの森を8回裏途中から投入。森はそのまま9回裏も投げ切り、ソフトバンクが2連勝。西武のアドバンテージを含め、ソフトバンクが2勝1敗とリードした[21]。
なお、ソフトバンクは第1戦の7回表からこの試合の4回表まで、7イニング連続得点を記録[22]。これは、1973年の日本シリーズで巨人が記録した6イニング連続を上回り、ポストシーズン史上最長記録となった[22]。
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2019年10月11日 埼玉西武対福岡ソフトバンク 試合ダイジェスト - パーソル パ・リーグTV公式 |
西武の先発は十亀、ソフトバンクの先発は千賀。
ソフトバンクは1回表、中村晃の適時打で、3試合連続初回に先制。続く2回表には牧原の2点適時二塁打で2点を追加すると、さらに4回表には牧原が2点本塁打を放ち突き放した。投げては先発・千賀が初回に秋山に安打を許した後は8回2死まで27人連続無安打と好投。結局8回2安打無失点10奪三振でマウンドを降りた。ソフトバンクは9回表に福田の2点適時二塁打でダメ押しし、西武のアドバンテージ含む3勝1敗で日本シリーズ進出に王手をかけた。
一方の西武は、先発の十亀が4回5失点と試合を作れず、打線も2安打無得点の完封負けで後がなくなった[24]。
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2019年10月13日 埼玉西武対福岡ソフトバンク 試合ダイジェスト - パーソル パ・リーグTV公式 |
西武の先発は本田、ソフトバンクの先発はバンデンハーク。
2回まで両チーム無得点だったが、ソフトバンクは3回表、今宮がソロ本塁打を放ち、4試合連続先制する。さらに続く4回表にはグラシアルの本塁打と甲斐の適時打で2点を追加した。一方、ソフトバンクの先発・バンデンハークは、3回裏まで無失点も、4回裏に山川の適時打で1点、5回裏にはメヒアのソロ本塁打で1点差とされる。それでも、6回表に今宮が2点本塁打を放ち再び3点差とする。西武はその裏に山川の本塁打で3-5とするも、ソフトバンクは7回表に代打・長谷川と今宮の適時打で2点を追加。そして9回表には今宮がこの試合3本目の本塁打[注 1]となる2点本塁打を放ち、勝負を決めた。最後は6点差ながらクローザーの森が9回裏を3人で締め、ソフトバンクが4連勝のスイープで3年連続の日本シリーズ進出を決めた[27][28]。下位チームが4連勝でファイナルステージを突破するのは、パ・リーグのクライマックスシリーズ史上初[28]。また、セ・リーグも合わせて史上初となるファーストステージから6連勝での突破となった[26]。
西武は前年同様打線の力で終盤に逆転してリーグ優勝するも、投手陣はパ・リーグワーストの防御率4.35で前年と変化は見られず、このシリーズも4試合合計で32失点と前年に引き続き崩壊した。12球団トップの得点力を誇った打線もこのシリーズ4試合合計でわずか13得点と沈黙。森友哉は4試合で14打数2安打、1打点、打率.143、守っても初戦で捕逸を犯して逆転を許すなど攻守に精彩を欠いた[29]。源田壮亮は16打数3安打、打率.188に終わった[30]。さらに、勝ち頭でソフトバンクに相性の良い髙橋光成[31]が故障でCSで登板できなかったことも響いた[32]。
第5戦(10月14日)が実施されていた場合は、NHK BS1とフジテレビTWO≪有料CS≫で、第6戦(10月15日)が実施されていた場合は、TVQ九州放送≪地上波、福岡県ローカル≫とフジテレビTWO≪有料CS≫でそれぞれ試合終了まで放送予定であった。
ホークスの地元であるRKB毎日放送・九州朝日放送が全試合放送したほか、NHKラジオ第一・ニッポン放送も第4戦を放送した[注 3]。
ファースト・ファイナルステージともにパ・リーグTV、DAZN、Rakuten TVなどで配信。ファイナルステージについては全試合文化放送インターネットライブで配信。
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