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あぶくま (護衛艦)
海上自衛隊の護衛艦(DE)、あぶくま型護衛艦1番艦 ウィキペディアから
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あぶくま(ローマ字:JS Abukuma, DE-229)は、海上自衛隊の護衛艦。あぶくま型護衛艦の1番艦。艦名は阿武隈川に由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍の長良型軽巡洋艦「阿武隈」に続き2代目にあたる。
2022年12月に公表された防衛力整備計画で、2027年度までに除籍することが発表された[1]。
2025年7月、本艦含むあぶくま型全艦をフィリピンへ輸出することで日比両政府が一致した認識を持っていることが報じられた[2]。
本記事は、本艦の艦歴について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはあぶくま型護衛艦を参照されたい。
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艦歴
要約
視点
「あぶくま」は、中期防衛力整備計画に基づく昭和61年度計画1,900トン型乙型護衛艦1229号艦として、三井造船玉野事業所で1988年3月17日に起工され、1988年12月21日に進水、1989年7月27日に公試開始、同年12月12日に就役し、舞鶴地方隊第31護衛隊に編入された。
1993年10月29日から11月3日に舞鶴に寄港したオーストラリア海軍駆逐艦「パース」、フリゲート「キャンベラ」のホストシップとして護衛艦「ちくま」とともに交歓した。
1999年3月23日に発生した、能登半島沖不審船事件において、初の「海上における警備行動」が発令され、護衛艦「はるな」、「みょうこう」とともに不審船を追跡した。
2008年3月26日、自衛艦隊の大改編により第24護衛隊が第14護衛隊に改称され、護衛艦隊隷下に編成替え。
2009年7月6日、日韓救難共同訓練が日本海において実施され、護衛艦「おおなみ」、P-3C哨戒機 3機とともに参加し、韓国海軍駆逐艦「楊万春」(DDH-973)、「王建」(DDH-978)と訓練を実施した[3][4]。
2010年3月15日、編成替えにより護衛艦隊第12護衛隊に編入、 定係港が舞鶴から呉に転籍。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による東日本大震災に対し、災害派遣された。
2021年10月21日、東シナ海において海上保安庁と不審船対処に係る共同訓練を実施した。海上保安庁からは巡視船「あかいし」、「とから」、「かいもん」、「たかちほ」、固定翼機(MA952)が参加し、重要施設等に向かう不審船を想定し、情報共有訓練、共同追跡・監視訓練、停船措置訓練を実施した[5]。11月6日、呉基地に寄港したオーストラリア海軍アンザック級フリゲート「ワラマンガ」のホストシップとして交歓した。
同年11月23日14時頃、海上自衛隊は西表島の南約170kmの海域において、同海域を北東進するロシア海軍キロ改級潜水艦2隻、ステレグシチーⅡ級フリゲート1隻、ドゥブナ級補給艦1隻及びイングル級救難えい船1隻の合計5隻を確認した。これらの艦艇が沖縄本島と宮古島との間の海域を北上した後、11月27日に対馬海峡を北東進し、日本海へ向けて航行したことを確認するまでの間、海上自衛隊第4航空群所属P-1、第5航空群所属P-3C、第14護衛隊所属「せとぎり」及び「せんだい」、第46掃海隊所属「くろしま」並びに第3ミサイル艇隊所属「おおたか」などと共に、所要の情報収集・警戒監視を行った[6]。
同年11月27日、東シナ海において、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて連携を強化すべく、ペルー海軍コルベット「ギセ」と日ペルー親善訓練を実施した[7]。なお、海上自衛隊とペルー海軍が日本周辺海域において2国間訓練を実施するのは初めてである[7]。
2022年12月に公表された防衛力整備計画で、2027年度までに除籍することが発表された[1]。
2025年7月、本艦含むあぶくま型全艦をフィリピンへ輸出することで日比両政府が一致した認識を持っていることが報じられた[2]。
現在は護衛艦隊第12護衛隊に所属し、定係港は呉である。
歴代艦長
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ギャラリー
- 洋上を往く「あぶくま」
艦尾側より望む - 呉港に停泊中の「あぶくま」
- 第12護衛隊の3艦。手前から「うみぎり」、「あぶくま」、「とね」
- 東シナ海において親善訓練を実施中の「あぶくま」とペルー海軍コルベット「ギセ」
脚注
参考文献
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