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海上自衛隊幹部候補生学校

海上自衛隊の幹部自衛官養成機関 ウィキペディアから

海上自衛隊幹部候補生学校
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海上自衛隊幹部候補生学校(かいじょうじえいたいかんぶこうほせいがっこう、JMSDF Officer Candidate School)は、海上自衛隊の幹部自衛官を養成する教育機関である。各国海軍の兵学校に相当するものであり、初級幹部としての職務の遂行に必要な知識および技能を修得させるための教育訓練を行う。所在地は江田島地区(広島県江田島市江田島町国有無番地)。

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海上自衛隊幹部候補生学校

大日本帝国海軍の将校たる士官の養成を目的とした教育機関であった海軍兵学校の主要施設を海上自衛隊第1術科学校とともに継承使用している。

所在地である江田島(えたじま)や学校庁舎から赤レンガ(あかレンガ)の通称で呼ばれる[1][2]

概要

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短艇競技

約150名の一般幹部候補生防衛大学校卒業「I課程」者が半数と一般大学「II課程」等卒業者が半数)、航空学生出身の飛行幹部候補生、海上自衛隊の部隊等で勤務している海曹の中から選抜された一般幹部候補生(部内)、准海尉海曹長の中から選抜された幹部予定者防衛医科大学校及び一般の医科歯科大学の出身者からなる医科歯科看護幹部候補生等の教育を行っている。教育期間は、課程により異なり、一般幹部候補生課程は1年間(部内出身者は8カ月)、医科歯科看護幹部候補生課程は約2か月間である[3]。卒業後、3等海尉大学院卒及び医科歯科幹部候補生は2等海尉)に任官する。一般幹部候補生(I課程およびII課程)をA幹、一般幹部候補生(部内)をB幹、幹部予定者をC幹と呼ぶ。

海軍兵学校の生徒館を校舎の一部として使用しているほか、分隊対抗のカッター競技である「総短艇」の実施など海軍兵学校の伝統が継承されているといわれている。また、一般幹部候補生課程は旧海軍における反省を踏まえ、同期間の連携を重視すべく防衛大学校出身者(I課程15名)と一般大学等出身者(II課程15名)とを混合した分隊を構成。なお、一般教務についてはI課程、II課程別々に実施している。。

アメリカ海軍からも連絡官(2025年時点では海軍少佐[4])が派遣されている。

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沿革

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卒業式
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卒業行進
  • 1953年昭和28年)
  • 1954年(昭和29年)7月1日:海上自衛隊が発足し、警備隊術科学校が海上自衛隊術科学校に改称。
  • 1956年(昭和31年)
    • 1月16日:海上自衛隊術科学校が江田島に移転。
    • 3月:幹部候補生教育は、海上自衛隊術科学校(江田島)に移管。
  • 1957年(昭和32年)5月10日:海上自衛隊幹部候補生学校が設立。
  • 1958年(昭和33年)
    • 2月1日:第1・第2学生隊が新設。
    • 8月23日:幹部予定者課程教育が開始。
  • 1959年(昭和34年)8月1日:学生隊本部(学生隊幹事)が新設。
  • 1960年(昭和35年)
    • 2月1日:教育部が新設。
    • 8月13日:操縦幹部候補生講習が開始。
    • 8月16日:公募幹部課程教育が開始。
  • 1962年(昭和37年)1月9日:操縦幹部候補生課程教育が開始。
  • 1965年(昭和40年)3月25日:学校長が「海将補」から「海将」に改まる。
  • 1967年(昭和42年)7月5日:一般幹部候補生(部内課程)教育が開始。
  • 1968年(昭和43年)10月1日:副校長が新設。
  • 1969年(昭和44年)10月4日:操縦幹部候補生課程が飛行幹部候補生課程に改称。
  • 1972年(昭和47年)7月6日:第3学生隊が新設。
  • 1976年(昭和51年)4月6日:一般幹部候補生(婦人課程)教育が開始。
  • 1980年(昭和55年)4月18日:医科歯科幹部候補生課程教育が開始。
  • 1987年(昭和62年)5月21日:学校長が「海将」から「海将補」に改まる。
  • 1996年平成08年)5月11日:教官室に主任教官が4人置かれる。
  • 2018年(平成30年)4月2日:医科歯科看護幹部候補生課程教育が開始[5]
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組織編成

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海上自衛隊幹部候補生学校庁舎正面出入口。
学生は、総短艇訓練実施時、週番学生勤務時および卒業式においてのみ、この正面出入口を通ることができる。それ以外は東西両端の通用口を使用する。
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表桟橋
  • 総務課
  • 教育部(教育部長は学生隊長を兼務する場合がある)
    • 教務課
    • 教官室[注 1]
      • 普通学科[注 2]
      • 統率科
      • 砲雷科
      • 運用科
      • 航海船務科
      • 機関科
      • 経理補給科
      • 航空科
      • 技術科
      • 体育科
  • 学生隊
    • 学生隊本部
    • 第1学生隊
    • 第2学生隊(第2学生隊長は第3学生隊長を兼務)
    • 第3学生隊
  • 主任教官(4人)[注 3]
  • 学校教官[注 3]
  • 米海軍連絡官(米国海軍連絡官は普通学科教官(英語、米海軍事情)を兼務)

主要幹部

要約
視点
さらに見る 官職名, 階級 ...

 

さらに見る 代, 氏名 ...
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脚注

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関連項目

外部リンク

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