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まんまこと
畠中恵による時代小説短編集シリーズ ウィキペディアから
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『まんまこと』は、畠中恵による時代小説短編集シリーズ。『オール讀物』(文藝春秋)に2005年7月号より掲載され、シリーズ第1弾『まんまこと』から第9弾『おやごころ』まで文藝春秋より刊行されている。江戸の町名主の跡取り息子を主人公に、町名主のもとに持ち込まれるさまざまな事件を1話完結で描く。
シリーズ累計発行部数は75万部を超え、2015年7月にはNHK「木曜時代劇」にて『まんまこと〜麻之助裁定帳〜』(まんまこと あさのすけさいていちょう)と題して福士誠治主演でテレビドラマ化[1]。テレビドラマ化の発表後は100万部を突破した[2]。
概要
江戸時代、江戸の町では、町民間の揉め事で奉行所が扱うほどでもないと考えられるものは、住んでいるところの町名主の玄関で、町名主の裁定により解決が図られていた[3]。江戸、神田の町名主の跡取り息子、高橋麻之助は周囲からお気楽そのものと見られている飄々とした若者である。幼馴染で、同じく町名主の跡取り息子である八木清十郎、同心見習いの相馬吉五郎らとともに、町名主のもとに持ち込まれるさまざまな揉め事に取り組んでいく。第一話「まんまこと」、第二話「柿の実を半分」ではそれぞれ小さな事件を核として麻之助の周囲が描かれ、第三話「万年、青いやつ」では麻之助に縁談が持ち上がる。江戸の町と庶民の暮らしを背景に、一話完結のそれぞれの短編がつながって、大きな物語をつむぎだしていく。
「まんまこと」という言葉は現代語の辞書にはみあたらないが、表題作の最後に「まんまこと 真真事・ほんとうのこと。『江戸語事典』(東京堂出版)より」と、この言葉の意味が引用されている[4]。
シリーズ最初の短編小説「まんまこと」の初出は『オール讀物』2005年7月号。作者の畠中はその後も、数か月に1本のペースで続編を同誌に執筆。最初の6話を単行本化した『まんまこと』は2007年4月に出版された[5]。
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主な登場人物
- 高橋麻之助(たかはし あさのすけ) - 神田の町名主の後取り息子。第一話「まんまこと」の時点で22歳。
- 八木清十郎(やぎ せいじゆうろう) - 隣町の町名主の後取り息子。麻之助の幼馴染。
- 相馬吉五郎(そうま きちごろう) - 武家の生まれ。現在は同心見習い。麻之助の幼馴染。
- 高橋宗右衛門(たかはし そうえもん) - 町名主、麻之助の父。
- おさん - その妻。
- 八木源兵衛(やぎ げんべえ) - 隣町町名主。清十郎の父。
- 由有(おゆう) - その妻。麻之助らより2歳年上の幼馴染。
- 幸太(こうた) - その子。清十郎の歳の離れた弟。
- 寿ず(おすず) - 麻之助の縁談相手。吉五郎のまたいとこ。
シリーズ一覧
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漫画
紗久楽さわにより漫画化され、『プリンセスGOLD』に掲載され、のちプリンセスコミックスデラックスとして刊行された[42]。
- 『まんまこと』 秋田書店、2012年12月、ISBN 978-4-253-15417-8
- 『まんまこと弐』 秋田書店、2014年11月、ISBN 978-4-253-15418-5
- 『まんまこと参』 秋田書店、2015年6月、ISBN 978-4-253-15419-2
テレビドラマ
要約
視点
『まんまこと〜麻之助裁定帳〜』(まんまこと あさのすけさいていちょう)のタイトルで、NHK総合「木曜時代劇」(毎週木曜20:00 - 20:43[注 1])にて2015年7月16日から10月1日まで放送された。全10回[43]。
キャスト
主要人物
ゲスト
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
最終回
スタッフ
- 語り - 柳家小さん
- 原作 - 畠中恵 『まんまこと』『こいしり』『こいわすれ』『ときぐすり』[45]
- 脚本 - 吉田紀子
- 音楽 - 大島ミチル
- 演出 - 黛りんたろう、榎戸崇泰、岡田健(NHKエンタープライズ)
- 制作統括 - 銭谷雅義(NHKエンタープライズ)、原林麻奈(NHK)
俳句 ― 井上泰至
放送日程
- 第6回は、30分繰り上げ(19:30 - 20:13)
- 第8回は、9月10日放送予定だったが、豪雨のニュースのため放送休止になり1週延期。第9回、最終回も1週ずつ繰り下げ。
関連商品
DVD-BOX
- まんまこと〜麻之助裁定帳〜(2016年1月20日、ポニーキャニオン、PCBE-63581)
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脚注
外部リンク
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