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ウィスコンシン大学マディソン校

アメリカの州立大学 ウィキペディアから

ウィスコンシン大学マディソン校
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ウィスコンシン大学マディソン校英語: University of Wisconsin-Madison)は、ウィスコンシン州マディソンに本部を置くアメリカ合衆国州立大学1849年創立、1849年大学設置。

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概要 ウィスコンシン大学マディソン校, 大学設置/創立 ...

ウィスコンシン州の成立と同時に設置されたアメリカ中西部の伝統的な州立校であり[1]ウィスコンシン大学システムの旗艦校である。卒業生など関係者からはこれまでに21人のノーベル賞受賞者[2]を輩出している。

アメリカ合衆国州立大学の中で名門校を指す「パブリック・アイビー」のひとつであり[3]フォーブス誌は、ウィスコンシン大学マディソン校を10の新しい名門州立大学群(The New Ivies)に選出している[4]

特に生物学化学コンピューター科学などで高い研究と教育水準にあるとみなされており[5]心理学社会学の学部教育ではアメリカ国内トップ10校に数えられる[5]。また映画写真などメディア研究の分野でも重要な業績を残している[6][7]

学部生の登録数は約3万7,000人(2025年秋)[8]。多くの留学生を受け入れており、近年は総学生数の約1〜2割が外国人留学生である[8]。学部合格率は 45%[9]

ウィスコンシン州政府から土地などの供与を受けているランドグラント大学で、州内に居住・移転した場合の年間の授業料・諸費用は$12,186と、アメリカの大学としてはかなり低く抑えられている(2025-2026年度推定)[10]。また、オンライン学習プラットフォームedXを通じてMicroMastersプログラム「Business: Data, Insights and Analytics」を提供しているほか[11]Full-Time MBAプログラム(ウィスコンシン州民:約5.8万ドル)など、比較的安価なMBAプログラムを提供している[12]。日本の大学との交換留学生も受け入れており、京都大学慶應義塾大学早稲田大学などと提携している。[13][14][15]

著名な卒業生には、大西洋横断で知られる飛行士チャールズ・リンドバーグ大村智らとともにノーベル賞を受賞した生物学者ウィリアム・キャンベル、第46代アメリカ合衆国副大統領ディック・チェイニー作家ジョイス・キャロル・オーツなどがいる。また、「Fortune500」に選ばれる優良企業500社のCEOの出身大学として、ハーバードスタンフォードを押さえて長年第1位につけている[16]

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沿革

ウィスコンシン大学マディソン校の歴史は、州の創設理念そのものであり、学問の自由と、研究成果を州民すべての生活向上に還元する「ウィスコンシン・アイデア」の具現化の歴史である[17]

創立と「真実のふるい分け」 (1838年 - 1904年)

  • 1849年2月5日:最初のクラスが開講。
  • 1866年:連邦政府の支援を受けるランドグラント大学に指定される。
  • 1894年:学問の自由を擁護する「真実のふるい分け(Sifting and Winnowing)」の声明が発表される。

> 「いかなる制限があろうとも、偉大なウィスコンシン州立大学は、真実が発見される唯一の手段である、絶え間ない恐れを知らないふるい分けを常に奨励するものと信じる」[17]

「ウィスコンシン・アイデア」と科学の革新 (20世紀初頭)

  • 1905年:「ウィスコンシン・アイデア」の提唱。
  • 栄養学のブレイクスルー:E.V.マッカラムらがビタミンAビタミンBを発見。ハリー・スティーンボック教授が紫外線照射によるビタミンD添加プロセスを発明。
  • 1925年:ウィスコンシン同窓会研究基金(WARF)が設立される。

社会変革と活動の拠点 (1960年代 - 1970年代)

  • 反戦運動の激化:ダウ・ケミカルの採用活動への大規模な抗議活動が発生。
  • スターリング・ホール爆破事件:1970年8月24日、軍事研究を標的とした爆弾テロ事件が発生し、博士研究員ロバート・ファスナハトが犠牲となった。

現代のフロンティア (1998年以降)

  • 再生医療の夜明け:1998年、ジェームス・トムソン教授がヒト胚性幹細胞ES細胞)を世界で初めて単離・培養することに成功。
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ランキング

主要世界大学ランキング

THE世界大学ランキング (2025)[18]

  • 総合:第47位
  • 社会科学分野:第36位[19]
  • 自然科学分野:第47位[20]
  • 生命科学分野:第41位[21]
  • 工学分野:第66位[22]
  • 人文科学分野:第59位[23]
  • 医学・健康分野:第101-125位[24]

その他世界大学ランキング

US NEWS大学ランキング

US NEWS大学学部課程ランキング (2025)[28]

  • 全米大学総合ランキング:第36位
  • 全米州立大学ランキング:第12位

US NEWS主要研究課程ランキング

専門大学院

同校は公的資金により運営され、かつアイヴィー・リーグ同等の質の高い教育を提供する事を目標としている「公立版アイヴィー・リーグ」(Public Ivy)のひとつに数えられており、ミシガン大学アナーバー校等の名門州立大学と並び高い教育の質を誇る大学とされている。また、研究課程でも各主要学部の評価は高く、特に社会学部化学部歴史学部経済学部が高い評価を受けており各種ランキングでも上位に位置するなどその研究実績は高く評価されている。米国学術研究会議が1995年に行った学術調査・ランキングによると、同大学の70プログラム以上が全米でトップ10入りを果たしており、同州立大学ランキングではカリフォルニア大学バークレー校カリフォルニア大学サンディエゴ校ミシガン大学アナーバー校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に次いで第5位にランクインしている[35]

ピース・コープス参加者数多数。ウィスコンシン大学はアメリカ大学連合AAU)に選出された60校のひとつ。

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研究大学として

同校は胚性幹細胞ES細胞)研究の最前線であり、ジェームス・トムソン教授はヒトの胚幹細胞を単離した最初の科学者である。

米国公立大学研究ランキング

ウィスコンシン大学マディソン校は、公立大学の研究活動を評価する主要な指標において常にトップクラスに位置している。

  • 博士号授与数(2022年):2位[36]
  • 研究支出費総額(2022年):7位[37]
  • 連邦政府資金に依る研究費(2022年):17位[37]

主な研究関連機関

  • (WARF);ウィスコンシン同窓会研究基金:特許管理機関
  • ユニバーシティ・リサーチパーク(URP):産学連携技術移転
  • Office of Corporate Relations (OCR):産学連携オフィス
  • 真核生物構造ゲノミクスセンター(CESG):プロテオーム解析
  • Midwestern Research University Network(MRUN):中西部研究大学ネットワーク

スポーツ

カレッジスポーツが盛んなことでも知られ、特にアメリカンフットボールでは国内の強豪10校の集まり「ビッグ・テン・カンファレンス」の一角を占める[38]

著名な卒業生

要約
視点

ノーベル賞受賞者

卒業生

教員

政治分野

学者

音楽・芸術

その他の分野

日本人卒業生

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脚注

関連項目

外部リンク

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