トップQs
タイムライン
チャット
視点

カフカス・アルバニア文字 (Unicodeのブロック)

ウィキペディアから

Remove ads

カフカス・アルバニア文字(カフカス・アルバニアもじ、英語: Caucasian Albanian)は、Unicodeブロックの一つ。

概要 範囲, 面 ...

解説

5世紀9世紀ごろに、現在のロシア連邦ダゲスタン共和国及びアゼルバイジャンにあたるコーカサス地方南部にかつて存在していたカフカス・アルバニア王国で話されていた、北東コーカサス語族(ナフ・ダゲスタン語族)のウディ語(カフカス・アルバニア語、アグヴァン語とも呼ばれる)を表記するためのカフカス・アルバニア文字(アグヴァニア文字[1]とも呼ばれる)を収録している。現在アゼルバイジャンで話されているウディ語は主にキリル文字で書かれ、この書記体系は使われていない。

なお、文字体系の名称に「アルバニア」と入っているが、これは現在の東ヨーロッパバルカン半島に位置するアルバニア共和国アルバニア人とは偶然名称が衝突しているだけであり無関係である[2]アルバニア語インド・ヨーロッパ語族に属する言語であり、北東コーカサス語族の古ウディ語とは系統も話されていた地域も全く異なる。ただし、Unicode公式では他のアルバニア語表記用の文字体系のブロック(エルバサン文字、ビタクチェ文字、トズリ文字)と近い符号位置に収録されている[3]

カフカス・アルバニア文字はアルメニア文字の創作者としても知られるアルメニアの学僧Mesrop Mashtotsによって創られた[4][1][5][6][7]ギリシャ文字及びアルメニア文字に由来する[8][9]書記体系であり、音素文字のうち子音と母音とに独立した文字が割り当てられているアルファベットに分類される。ラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。大文字・小文字の区別は存在しない。

また、ギリシャ数字キリル数字のように文字そのものを数字として扱うこともでき、それぞれの文字には異なる数価が割り当てられている[1]

符号位置の順序はおおむね伝統的なカフカス・アルバニア文字の順序に従っている。

Unicodeのバージョン7.0において初めて追加された。

Remove ads

収録文字

要約
視点
さらに見る コード, 文字 ...
Remove ads

小分類

このブロックの小分類は「字母」(Letters)、「約物」(Punctuation)の2つとなっている[10]

字母(Letters

この小分類にはカフカス・アルバニア文字の基本的な字母が収録されている。

約物(Punctuation

この小分類にはカフカス・アルバニア文字で用いられる句読点などの約物類が収録されている。

文字コード

カフカス・アルバニア文字(Caucasian Albanian)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+1053x 𐔰 𐔱 𐔲 𐔳 𐔴 𐔵 𐔶 𐔷 𐔸 𐔹 𐔺 𐔻 𐔼 𐔽 𐔾 𐔿
U+1054x 𐕀 𐕁 𐕂 𐕃 𐕄 𐕅 𐕆 𐕇 𐕈 𐕉 𐕊 𐕋 𐕌 𐕍 𐕎 𐕏
U+1055x 𐕐 𐕑 𐕒 𐕓 𐕔 𐕕 𐕖 𐕗 𐕘 𐕙 𐕚 𐕛 𐕜 𐕝 𐕞 𐕟
U+1056x 𐕠 𐕡 𐕢 𐕣 𐕯
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

さらに見る バージョン, コードポイント ...
Remove ads

出典

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads