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シネサイト
イギリスを拠点とするVFX制作会社 ウィキペディアから
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シネサイト(Cinesite)は、イギリス・ロンドンに本社を置くVFX制作会社。かつてはアメリカ合衆国の写真用品メーカー、コダックの傘下にあったが、現在は同社から独立している。また、本社以外にもカナダのモントリオールとバンクーバーに制作スタジオがある。
歴史
要約
視点
現在のシネサイトの母体となったのは、1992年にコダックが自社開発のコンピューターシステムCineonを稼働させるための施設としてアメリカ・ハリウッドに設立したデジタル映像センター(以下、ハリウッドオフィス)である[2]。当初ハリウッドオフィスではフィルムスキャンとレコーディング、画像処理などを主な業務としていたが[3]、それに付随する形で置かれたVFX部門では得意のコンポジットや3DCGを駆使し、1994年にロンドンオフィスとして設立された現本社と共に、『スペース・ジャム』、『ミッション:インポッシブル』などの映画のVFXを手掛けていた。しかし、2003年にハリウッドオフィスが閉鎖され、制作拠点は本社のみとなってしまった[2]。
1999年よりシネサイトはテレビ番組のVFXに参加し、2005年の『ROME[ローマ]』、2009年の『ジェネレーション・キル 兵士たちのイラク戦争』で計2つのエミー賞を受賞した[4]。2000年以降は『ハリー・ポッター』の映画シリーズ全8作にVFXおよびミニチュア制作・撮影担当として参加。同作では劇中に登場するホグワーツ城をはじめとする建造物のミニチュアを制作した[5]。また、『チャーリーとチョコレート工場』では舞台となる工場とその周辺の街をミニチュアで制作し[6]、『Vフォー・ヴェンデッタ』でもウェストミンスター宮殿や英国刑事裁判所のミニチュアを制作。両建造物の爆破シーンの撮影にも携わった[7]。2007年には『ライラの冒険/黄金の羅針盤』でのVFXによりアカデミー賞および英国アカデミー賞において最優秀視覚効果賞を受賞。2010年にはステレオスコピック3D変換にも着手した[8]。
2012年5月に、破産手続きを進めていた親会社のコダックによってイギリスの投資会社に売却されたことにより、シネサイトは独立企業となった[9]。2013年12月には初のCGアニメーション短編作品『Beans』をYouTubeにて公開し、1300万回以上の視聴数を獲得した[10]。2014年1月にはモントリオールにオフィスを設立[11]。2015年7月にはバンクーバーのVFX制作会社イメージエンジンを吸収合併し、600名以上のスタッフと3つの制作拠点を構えるVFX会社に成長した[12][2]。
VFX以外にも、CGによるアニメーション作品の制作にも意欲を見せており、2016年2月にはアニメーション制作スタジオシネサイト・アニメーションをモントリオールに設立[13][14]。2017年3月にはテレビ番組『きかんしゃトーマス』や映画『ソーセージ・パーティー』などのCGアニメ作品の制作で知られるバンクーバーのアニメ制作会社ナイトロジェン・スタジオを買収している[15][16]。なおシネサイトは、2020年までに9つの長編アニメーション作品を制作する予定であることを発表している[13]。
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参加作品
要約
視点
※インターネット・ムービー・データベースおよび会社サイトより引用[17][18]。
映画
注:表内で*がついているのは、ハリウッドオフィスのみが参加した作品。**がついているのは、現ロンドン本社とハリウッドオフィスが共同で参加した作品。
1993年~1999年
2000年代
2010年代
2020年代
テレビドラマ
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アニメーション制作を手掛けた作品
※インターネット・ムービー・データベースおよび会社サイトより引用[17][19][20]。
長編
- 公開済みの作品
- 公開予定の作品
- Riverdance (2020年)
- Extinct (2020年)
- Blazing Samurai (2021年)
短編
- Beans (2013年)
- Mila (2020年)
受賞歴
脚注
関連項目
外部リンク
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