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ジェーシードゥコー

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ジェーシードゥコー
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ジェーシードゥコーフランス語: JCDecaux S.A.)は、フランスイル=ド=フランスヌイイ=シュル=セーヌに本社を置き、世界70ヶ国以上に拠点を持つ広告代理店。デジタルサイネージやビルボードなどの屋外広告分野における世界最大手である。日本では、三菱商事との合弁企業であるエムシードゥコー株式会社が事業を行っている。ユーロネクスト・パリ上場企業(Euronext: DEC )。

概要 種類, 市場情報 ...

フランス語での発音は「ジーセードゥコー」に近いが、日本語での表記について上記合弁企業ではジェーシードゥコーと表記されており[1]、またジェーシードコーなどの揺らぎがある。

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沿革

1964年、創始者であるジャン=クロード・ドゥコー(Jean-Claude Decaux)が、バス待合所の看板を利用した広告事業を興したことからスタート、2年後にはブリュッセルなどフランス国外への進出を開始し、1980年代に入ると、ニュースを流せる電子広告看板や、限られたスペースに複数の広告を掲載できるスクロール看板を投入していった[2]。1990年代には1994年サンフランシスコを皮切りに、アメリカ合衆国での広告事業を開始、1997年シドニー1999年シンガポールに進出した[2]。1999年に同業大手のHavas Media Communicationを買収し空港における看板広告の分野でシェアを拡げ[3]2001年に株式を上場した[4]

2010年、売上における世界最大の屋外広告事業者となった[5]

国際展開

世界75カ国で事業を行なっており、フランス以外からの売上は全体の77.9%を占める[6]

欧州

ジェーシードゥコーはフランスで創業したが、1966年のベルギー進出を皮切りに、1971年ポルトガル、1982年ドイツ、1996年トルコ、1984年イギリスに進出。2010年に競合のタイタン・アウトドアを買収[7]。2015年にはロンドン交通局の契約を獲得[8]。現在では、ルクセンブルクオランダフィンランドスウェーデンスペインスロバキアチェコノルウェーアイルランドポーランドハンガリーバルト3国ブルガリアウクライナ等で事業活動を行なっている。デンマークイタリアアイスランドスイスオーストリアクロアチアセルビアロシアは出資または提携、合弁にて事業展開をしている。

米州

北米

1993年より、アメリカ合衆国26都市の空港で事業を行なっている[9][10][11]カナダには2002年に進出。北米事業はニューヨークに本社をおいている[12]

中南米

ブラジルアルゼンチンに1998年に進出。ウルグアイチリににも進出[13]

中近東アフリカ

アラブ首長国連邦ドバイアブダビカタールイスラエルサウジアラビアに事務所を置く。オマーンマスカットにて事業展開[14]アフリカにはアルジェリアカメルーンコートジボワール南アフリカタンザニアボツワナナイジェリアで事業運営。

アジア太平洋

1997年にオーストラリアに進出。シンガポールタイに1999年に進出。日本には2000年10月、三菱商事との合弁企業であるエムシードゥコー株式会社が設立され、広告付きバス停留所などの事業を展開している。2014年以降、ジェーシードゥコーが85%、三菱商事が15%の株式保有比率となっている。香港北京上海を含む中国インドウズベキスタンカザフスタンモンゴルに進出している[15]。2018年にオーストラリアのAPNアウトドアを買収した[16]

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関連項目

  • ヴェリブ - パリ市当局との契約により、ジェーシードゥコーがパリ市内で優先的に広告を設置できる権利と交換に、システム運営に掛かる経費を負担している自転車貸出システムである。同社はパリ市以外に世界約70都市で同様の事業を展開している。
  • アヴィレ - 富山県富山市で、ジェーシードゥコーの子会社であるシクロシティが運用している自転車貸出システム。シクロシティがヨーロッパ以外にコミュニティサイクルシステムを導入した初の事例となった[17]

脚注

外部リンク

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