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ジュニア (映画)

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ジュニア』(Junior)は、1994年公開のアメリカのコメディ映画。監督は『ゴースト・バスターズ』シリーズのアイヴァン・ライトマン、主演はアーノルド・シュワルツェネッガー。男性の科学者が実験によって妊娠するというストーリー。

概要 ジュニア, 監督 ...

この映画は1994年11月23日の感謝祭の前日に米国で公開されたが、シュワルツェネッガー主演の1988年の『ツインズ』(同じくライトマン監督、デヴィートとシュワルツェネッガーがコメディコンビとして主演)の興行成績には及ばなかった。

日本版のポスター等におけるキャッチコピーは、「シュワ一大事!」。

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ストーリー

婦人科医学のアレックス博士(シュワルツェネッガー)とラリー博士(デヴィート)は、流産の確率を減らすための画期的な新薬を開発した。しかし妊婦に新薬を試す許可を得られず、絶望するアレックス。そんな折、ラリーは研究所所長のノア(ランジェラ)から、卵子の低温保存を研究するダイアナ博士(トンプソン)が新しく赴任してきたと知る。そこでラリーは思いつく――実験に性別は関係ないではないか。早速アレックスを説き伏せ、ラリーは"ジュニア"と名付けられた卵子を使用してアレックスを妊娠させる。

その夜、アレックスは生まれた赤ん坊の顔が自分そっくりという悪夢を見る。その日、アレックスは乳首が痛むとラリーに相談する。更にアレックスはどういうわけか散歩、マッサージ、昼寝、ブランケットに包まれたホットドッグの話などを絶え間なくしだす。ラリーがアレックスが男をシュトルーデル(甘いドイツ菓子)に変える病気にでもなったのかと言うが、ダイアナが更年期まで月経周期が止まらないのを引き合いに出して、女になるとは聞こえほどいいことではないと説明する。一方、ラリーの元妻アンジェラ(リード)がラリーに助産師をしてほしいとお願いに来る。かたやアレックスはテレビのコマーシャルを見ながら自分は良い父親になれるのかとすすり泣いている。

実は"ジュニア"卵子がダイアナのものだとわかり、次第にアレックスの子の母親となっていくダイアナ。そんな時、ノアが自身は何の関わりもないのにもかかわらず、実験の功績を自分のものにしようとしてきた。そこでラリーはアレックスを匿うべく女性に変装させ街を出る。男らしさは過去の蛋白同化ステロイド使用歴のためだと誤魔化した。そしてようやくアレックスは、ラリーの元妻として、帝王切開によって無事出産する。アンジェラもラリーによって無事出産し、それぞれが生まれてきた子たちと幸せな家庭を築くのだった。

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スタッフ

登場人物

アレックス
演 - アーノルド・シュワルツェネッガー
婦人科医学の博士。新薬の性能を確かめるために自らの体を実験体にして妊娠する。子供には性別問わず、「ジュニア」と名付けることを決めている。
ラリー
演 - ダニー・デヴィート
博士。アレックスの同僚。実験には懐疑的。
ダイアナ
演 - エマ・トンプソン
博士。
ノア
演 - フランク・ランジェラ
所長。
アンジェラ
演 - パメラ・リード
ラリーの元妻。

キャスト

  • ソフト版:1996年3月23日発売のVHSに初収録。
その他出演:片岡富枝定岡小百合中博史ほか
その他出演:朝戸鉄也沢田敏子雨蘭咲木子磯辺万沙子棚田恵美子落合弘治小林さやか津田真澄広瀬正志さとうあい桜井敏治紗ゆり伊藤和晃朝倉佐知相沢正輝中村雄一五十嵐麗岡本章子吉田孝梅田貴公美津村まこと
演出:蕨南勝之、翻訳:平田勝茂、調整:遠西勝三、製作:コスモプロモーション
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評価

レビューは低く、Rotten Tomatoes(米の映画情報サイト)では31%と悪評の方が多くなっている。米のコメディ・テレビ番組『ミステリー・サイエンス・シアター3000』のマイケル・J・ネルソンは、本作を"コメディ映画ワースト2位"と評した。

しかし、映画評論家のロジャー・イーバートはこの映画のファンであり、4点満点中3.5点と評価し以下のように述べた。

おかしいと思われるのはわかっているが、シュワルツェネッガーはこの役に完璧に合っている。彼の演技を注意深く観察すれば、"演技派"の俳優たちが妬むほどの技術に気づくはずだ[2]

エバートはジーン・シスケルと共に、自身らの映画レビュー番組『スニーク・プレビューズ』において両手の親指を立てた(『最高』の意)。

北米での興行収入は製作費6000万ドルに対して3700万ドルと奮わなかったが、世界興収では1億ドルを超えた[1]

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余談

2007年、スコットランドのアーティスト、サンディ・スミスがウェブサイトで「『ジュニア』が不朽の名作であることを証明せよ」とのお題でエッセイを募集するコンテストを開催した。しかしこのコンテストが全国紙に取り上げられたにもかかわらず[3]、100ドルの賞金もむなしく期限までに投稿されたエッセイは3つだけだった(その後、もう2つ投稿された)。

参照

関連項目

外部リンク

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