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ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス
ソニーグループ傘下のアメリカの映像制作会社 ウィキペディアから
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ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス(Sony Pictures Imageworks Inc.)は、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)の子会社であるアメリカ合衆国のVFX制作会社。日本のソニーグループ傘下であり、SPE製作の映画はもとより、他社製作の映画(『ハリー・ポッター』や『マトリックス』など)にもVFXを提供している。また、CGによるアニメーション制作も行っており、同じSPE子会社であるソニー・ピクチャーズ アニメーションや他社の長編作品に数多く参加している。
本社はカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーに所在しており、アメリカ・カリフォルニア州カルバーシティにもオフィスを構えている[2]。
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歴史
要約
視点
創業期:1992年~1995年
1992年に同社の現VFXスーパーバイザーであるジェローム・チェン(Jerome Chen)を含む5名のVFXアーティストらによって設立[3][4]。同社の最初の仕事は1993年公開の映画『スリー・リバーズ』のアニマティクス制作であり[3][4]、トライスター ピクチャーズ(ソニー傘下の映画配給会社)の旧本社ビル内にオフィスを構えていた[4]。彼らが当時使用していたオフィスの会議室は、のちに同社初のデータセンターとなる[5]。
1993年よりVFX制作を開始し、『ザ・シークレット・サービス』や『スピード』などの映画に参加。特に『スピード』では、バレ消しやマットペインティングといった技術を駆使し、劇中でバスが間の空いた高速道路を飛び越える迫力あるシーンを作り上げた[3][4][5]。
1995年には、インダストリアル・ライト&マジックのVFXスーパーバイザーであったケン・ローストンがSPEによって招かれ、社長に就任[6][7][8]。彼の指揮のもと若いVFXアーティストが集まり、VFXスタジオとしての技術力と経営能力を高めていった[5]。
成長期:1997年~2007年
1997年公開の映画『アナコンダ』ではCGによる巨大蛇を制作し、これが同社の生み出した初のフルCGキャラクターとなった[4]。また、同年に公開された『スターシップ・トゥルーパーズ』でのVFXにより、1998年、第70回アカデミー賞において視覚効果賞に初めてノミネートされた[5]。その後も『スチュアート・リトル』(1999年)、『インビジブル』(2000年)において優れたVFXを生み出し、いずれもアカデミー賞での視覚効果賞にノミネート。2005年には『スパイダーマン2』(2004年)でのVFXにより、第77回アカデミー賞において初の視覚効果賞を受賞した。
また、2002年よりアニメーション制作に乗り出し、初の短編アニメ作品『チャブチャブズ』を発表。この作品は『メン・イン・ブラック2』と共に同時公開され[4]、翌2003年の第75回アカデミー賞において短編アニメーション賞を受賞。2004年公開の『ポーラー・エクスプレス』では、初めてモーションキャプチャーを取り入れたフォトリアルなアニメーション制作に挑戦。この手法は『モンスター・ハウス』(2006年)および『ベオウルフ/呪われし勇者』(2007年)でも取り入れられていくことになる。
企業活動としては、2002年7月に同社の役員であったティム・サーノフ(Tim Sarnoff)が社長に就任[9]。2007年2月にインド・チェンナイに制作拠点を置いていたVFX会社フレームフロー(FrameFlow)に資本参加し、同社の保有していた株式の51%を取得。同社はイメージワークス・インディア(Imageworks India)と改名され、2008年4月に新たなオフィスをチェンナイに設立した[10][11]。アメリカ国内には、カリフォルニア州ノヴァトおよびニューメキシコ州アルバカーキに制作オフィスを設立している[12][13][14]。
転換期:2009年~現在
2009年にサーノフが社長の座を退き、会社を去った[15]。2010年7月にはインダストリアル・ライト&マジックとファイル共有フォーマットAlembic(アレンビック)を共同開発し、SIGGRAPHにて発表。このフォーマットは異なるアプリケーション間でファイル共有を行う機能を備えており、多くのスタジオが容易に使用できるようオープンソースで開発された[16][17]。
2012年7月にはアルバカーキの制作オフィスを閉鎖し[18][19]、続いて2014年3月にイメージワークス・インディアのオフィスを閉鎖。約100名のスタッフが解雇がされた[20][21][22]。この閉鎖は同社のコスト削減の一環として行われたものであり[22]、これによりイメージワークス・インディアは事実上の消滅となった。2014年には、本社を含む主要施設を、それまでのカリフォルニア州カルバーシティからカナダのバンクーバーに移転[23][24][25]。カルバーシティには業務管理の事務所を残した。
2016年1月にはランディー・レイク(Randy Lake)が社長に就任。SPEのスタジオ運営責任者と兼任することとなった[26]。2017年に設立25周年を迎え[5]、2019年に『スパイダーマン:スパイダーバース』で第91回アカデミー賞において、同社初の長編アニメ映画賞を受賞。現在はバンクーバー本社とカルバーシティのオフィスのみに規模を縮小し運営している。
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参加作品
要約
視点
※インターネット・ムービー・データベースの情報[27][28]および会社サイト[29]より引用。
映画
1999年まで
2000年代
2010年代
2020年代
テレビドラマ
- 2021年:ファルコン&ウィンター・ソルジャー The Falcon and the Winter Soldier
- 2022年:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル The Guardians of the Galaxy Holiday Special
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アニメーション制作担当作品
要約
視点
※インターネット・ムービー・データベースの情報[27]および会社サイト[31]より引用。
長編
公開済みの作品
公開予定の作品
短編
- 2002年:チャブチャブズ The ChubbChubbs!(自社制作、日本未公開)
ビデオ映画
- 2008年:オープン・シーズン2 ペット vs 野生のどうぶつたち Open Season 2
Webアニメ
- 2019年、2022年:ラブ、デス&ロボット Love, Death & Robots(シーズン1およびシーズン3に参加[37][38]、Netflixにて配信)
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受賞歴
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脚注
外部リンク
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