デアリングバード

デアリングバード（英: Daring Bird^[1]）は、日本の競走馬。現役時は実績を残さなかったが、繁殖牝馬として2020年に史上初の無敗での牝馬三冠を達成したデアリングタクトを産んだ^[2]。

デアリングバード[1]
欧字表記	Daring Bird[1]
品種	サラブレッド[1]
性別	牝[1]
毛色	黒鹿毛[1]
生誕	2011年4月19日[1]
父	キングカメハメハ[1]
母	デアリングハート[1]
母の父	サンデーサイレンス[1]
生国	日本（北海道千歳市）[1]
生産者	社台ファーム[1]
馬主	（有）社台レースホース[1]
調教師	藤原英昭（栗東）[1]
競走成績
生涯成績	1戦0勝[1]
獲得賞金	0円[1]

競走馬時代

2011年4月19日に北海道千歳市の社台ファームで誕生。一口馬主法人「社台サラブレッドクラブ」から総額3,600万円（1口90万円×40口）で募集された^[3]。

栗東・藤原英昭厩舎に入厩。体質が弱かったこともあり入厩は3歳3月まで要した。4月にはゲート試験に合格するも両前脚の腫れでデビューは更に遅れ、結局7月に中京競馬場（ダート1400m）の3歳未勝利戦でデビュー。4番人気に推されたが9着に終わり、この一戦のみで現役を引退した^[4]。

競走成績

以下の内容は、JBISサーチ^[5]およびnetkeiba.com^[4]に基づく。

競走日	競馬場	競走名	格	距離（馬場）	頭 数	枠 番	馬 番	オッズ （人気）	着順	タイム （上がり3F）	着差	騎手	斤量 [kg]	1着馬（2着馬）	馬体重 [kg]
2014.07.26	中京	3歳未勝利		ダ1400m（良）	16	2	4	6.4（4人）	9着	1:26.0（37.4）	1.9	松若風馬	51	アンナミルト	428

繁殖牝馬時代

引退同年のジェイエス繁殖馬セールに上場され、長谷川牧場が360万円（消費税込388万8000円）で落札^[6][7]。2番仔でデアリングタクトを出した。

繁殖成績

• 現役馬の成績は2025年4月13日現在。

	馬名	生年	毛色	性	父	厩舎	馬主	戦績	備考	出典
1	デアリングバードの2016	2016	栗毛	牝	サウスヴィグラス				（未出走）	[8]
2	デアリングタクト	2017	青鹿毛	牝	エピファネイア	栗東・杉山晴紀	ノルマンディーサラブレッドレーシング	13戦5勝 （G1）桜花賞、優駿牝馬、秋華賞	（引退・繁殖）	[9]
3	マオノジーナス	2018	青鹿毛	牝		美浦・黒岩陽一 →笠松・笹野博司 →岩手・佐藤雅彦	湯浅健司	15戦1勝	（引退・繁殖）	[10]
4	デアリングオウカ	2019	青鹿毛	牝		栗東・杉山晴紀 →美浦・加藤士津八	ライオンレースホース（株）	3戦0勝	（引退・繁殖）	[11]
5	デアリングエイト	2020	鹿毛	牝	ドレフォン	船橋・川島正一 →佐賀・山田義人	SRE（同）	23戦1勝	（引退）	[12]
6	デアリングエア	2022	黒鹿毛	牝	エピファネイア	栗東・杉山晴紀	（株）ノルマンディーサラブレッドレーシング	3戦1勝	（現役）	[13]
7	リアライズアリス	2023	栃栗毛	牝			今福洋介		（デビュー前）	[14]

血統表

デアリングバードの血統			（血統表の出典）[§ 1]
父系	ミスタープロスペクター系			[§ 2]
父 キングカメハメハ 2001 鹿毛	父の父 Kingmambo 1990 鹿毛	Mr. Prospector	Raise a Native
			Gold Digger
		Miesque	Nureyev
			Pasadoble
	父の母 *マンファス Manfath 1991 黒鹿毛	*ラストタイクーン	*トライマイベスト
			Mill Princess
		Pilot Bird	Blakeney
			The Dancer
母 デアリングハート 2002 栃栗毛	母の父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛	Halo	Hail to Reason
			Cosmah
		Wishing Well	Understanding
			Mountain Flower
	母の母 *デアリングダンジグ Daring Danzig 1990 鹿毛	Danzig	Northern Dancer
			Pas de Nom
		Impetuous Gal	Briartic
			Impetuous Lady
母系(F-No.)	(FN:1-l)			[§ 3]
5代内の近親交配	Northern Dancer4×4×5＝12.50%、Nearctic 5×5＝6.25％			[§ 4]
出典	[15] [16] [15][16] [15][16]

• 母デアリングハートは府中牝馬ステークス連覇など重賞3勝。本馬はその初仔にあたる ^[16]。
• 母の半兄に米G1スーパーダービー勝ち馬のEcton Park（父フォーティナイナー）、武蔵野ステークスなど重賞3勝のピットファイター（父プルピット）がいる ^[16]。