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ドーグリー文字 (Unicodeのブロック)
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ドーグリー文字(ドーグリーもじ、英語: Dogra)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
1860年ごろにタークリー文字を改良する形で標準化され、ランビール・シング王(在位1857年~1885年)の治世下においてジャンムー・カシミール州の公式文字であった[1]、インド最北部のジャンムー・カシミール連邦直轄領においてインド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派インド語群に属するドーグリー語を表記するためにかつて用いられたドーグリー文字(ドーグラー文字)を収録している。現在ドーグリー語は主にデーヴァナーガリーで書かれる。
ドーグリー文字はブラーフミー文字(及びその派生文字体系であるタークリー文字)から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では暗黙の随伴母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。ラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。デーヴァナーガリーと同様に1つの単語はシローレーカーと呼ばれる上部に引かれる水平線で繋げて書かれる。
加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(ドーグリー数字)を有している。
符号位置の順序はおおむね伝統的なドーグリー文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン11.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の列はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919(及び一部はIAST)に従う。
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小分類
このブロックの小分類は「独立母音字」(Independent vowels)、「子音字」(Consonants)、「従属母音記号」(Dependent vowel signs)、「各種記号」(Various signs)、「約物」(Punctuation)の5つとなっている[4]。
独立母音字(Independent vowels)
この小分類にはドーグリー文字のうち、頭子音のない母音の音節を表す際に用いられる独立した母音字が収録されている。
子音字(Consonants)
この小分類にはドーグリー文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
従属母音記号(Dependent vowel signs)
この小分類にはドーグリー文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。
各種記号(Various signs)
この小分類にはドーグリー文字のうち、母音字や子音字に結合する発音記号などの様々な記号が収録されている。
約物(Punctuation)
文字コード
ドーグリー文字(Dogra)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+1180x | 𑠀 | 𑠁 | 𑠂 | 𑠃 | 𑠄 | 𑠅 | 𑠆 | 𑠇 | 𑠈 | 𑠉 | 𑠊 | 𑠋 | 𑠌 | 𑠍 | 𑠎 | 𑠏 |
U+1181x | 𑠐 | 𑠑 | 𑠒 | 𑠓 | 𑠔 | 𑠕 | 𑠖 | 𑠗 | 𑠘 | 𑠙 | 𑠚 | 𑠛 | 𑠜 | 𑠝 | 𑠞 | 𑠟 |
U+1182x | 𑠠 | 𑠡 | 𑠢 | 𑠣 | 𑠤 | 𑠥 | 𑠦 | 𑠧 | 𑠨 | 𑠩 | 𑠪 | 𑠫 | 𑠬 | 𑠭 | 𑠮 | 𑠯 |
U+1183x | 𑠰 | 𑠱 | 𑠲 | 𑠳 | 𑠴 | 𑠵 | 𑠶 | 𑠷 | 𑠸 | 𑠹 | 𑠺 | 𑠻 | ||||
U+1184x | ||||||||||||||||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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