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ナンディナーガリー文字 (Unicodeのブロック)
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ナンディナーガリー文字(ナンディナーガリーもじ、英語: Nandinagari)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
8世紀から19世紀にかけて、現在の南インドのマハーラーシュトラ州南部、カルナータカ州、アーンドラ・プラデーシュ州にあたる地域においてサンスクリット語を表記するために用いられていた[1]ナンディナーガリー文字を収録している。ヴィジャヤナガル王国(1336年~1646年)ではナンディーナーガリー文字が公的な地位を持っていた[1]。かつてカルナータカ州では、カンナダ語の表記にもナンディナガリー文字が用いられていた[1]。
ナンディナーガリー文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では暗黙の随伴母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。ラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。デーヴァナーガリーとは異なり、文字の上部に引かれる水平線(シローレーカー)は文字同士で接続されない[1]。
符号位置の順序はおおむねブラーフミー文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン12.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の列はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919(及び一部はIAST)に従う。
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小分類
このブロックの小分類は「独立母音字」(Independent vowels)、「子音字」(Consonants)、「従属母音記号」(Dependent vowel signs)、「各種記号」(Various signs)、「約物」(Punctuation)、の5つとなっている[6]。本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。また、収録文字が1文字しかない小分類については小分類名が単数形で表現されているが、本記事では単数形か複数形かによる小分類名の表記ゆれについては別の小分類として扱わず、同一の小分類として扱うこととする。
独立母音字(Independent vowels)
この小分類にはナンディナーガリー文字のうち、頭子音のない母音の音節を表す際に用いられる独立した母音字が収録されている。
子音字(Consonants)
この小分類にはナンディナーガリー文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
従属母音記号(Dependent vowel signs)
この小分類にはナンディナーガリー文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。
各種記号(Various signs)
この小分類にはナンディナーガリー文字のうち、母音字や子音字に結合する発音記号などの様々な記号が収録されている。
約物(Punctuation)
文字コード
ナンディナーガリー文字(Nandinagari)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+119Ax | 𑦠 | 𑦡 | 𑦢 | 𑦣 | 𑦤 | 𑦥 | 𑦦 | 𑦧 | 𑦪 | 𑦫 | 𑦬 | 𑦭 | 𑦮 | 𑦯 | ||
U+119Bx | 𑦰 | 𑦱 | 𑦲 | 𑦳 | 𑦴 | 𑦵 | 𑦶 | 𑦷 | 𑦸 | 𑦹 | 𑦺 | 𑦻 | 𑦼 | 𑦽 | 𑦾 | 𑦿 |
U+119Cx | 𑧀 | 𑧁 | 𑧂 | 𑧃 | 𑧄 | 𑧅 | 𑧆 | 𑧇 | 𑧈 | 𑧉 | 𑧊 | 𑧋 | 𑧌 | 𑧍 | 𑧎 | 𑧏 |
U+119Dx | 𑧐 | 𑧑 | 𑧒 | 𑧓 | 𑧔 | 𑧕 | 𑧖 | 𑧗 | 𑧚 | 𑧛 | 𑧜 | 𑧝 | 𑧞 | 𑧟 | ||
U+119Ex | 𑧠 | 𑧡 | 𑧢 | 𑧣 | 𑧤 | |||||||||||
U+119Fx | ||||||||||||||||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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