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ハングル互換字母

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ハングル互換字母(ハングルごかんじぼ、英語: Hangul Compatibility Jamo)は、Unicodeの112個目のブロック

概要 ハングル互換字母, 範囲 ...

解説

韓国及び北朝鮮中国延辺朝鮮族自治州で話される韓国語朝鮮語)や、韓国の済州島で話される済州語などを表記するためのハングルチョソングル)のうち、子音字と母音字に分かれた文字の最小構成単位である字母(韓国語:자모(子母, 字母))を収録している。また、古ハングル(옛 한글; イェッタングル)と呼ばれる中期朝鮮語などの古い時代に使われていた字母や、訓民正音に載っていたが現在は使われていない字母も含まれている。

ハングルは表音文字のうち、音素よりも更に細かい要素(調音点の位置など)を明記する表記体系である素性文字(フィーチャー・アルファベット)に分類される。書字方向は基本的にはラテン文字などと同様に左から右に横書き(左横書き)して上から下に行を送るが、歴史的には日本語の文章と同様に上から下に縦書きし、右から左へ行を送る(右縦書き)ことがある。ただし、日本語や中国語とは異なり、文節毎に分かち書きをする。

本ブロックに含まれるハングル字母はキーボードなどによる文字入力の際に一時的に用いられることが想定されており、基本的に単独で表記に用いられることはなく、通常は入力後に別ブロックに存在するハングル音節文字に変換される。ただし、中期朝鮮語や済州語などを表記する場合は本ブロックにある文字が直接合成文字として合成されてレンダーされるためハングル音節文字ブロックの文字には変換されず本ブロック中の文字がそのまま文字列上に残ることになる。

ハングル字母ブロックにあるものとは異なり、本ブロックに含まれる字母は子音字が頭子音(初声、CHOSEONG)であるか末子音(終声、JONGSEONG)であるかによって符号を区別しない。現在韓国語キーボードで主流の入力方法は本ブロックに含まれる字母を用いた方法である。

Unicodeのバージョン1.0においては「ハングル要素(Hangul Elements)」というブロック名で制定されていた[1]

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収録文字

要約
視点

ラテン文字転写」の列はハングルのラテン文字への翻字方式の一つである文化観光部2000年式に従う。

さらに見る コード, 文字 ...
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小分類

このブロックの小分類は「子音字」(Consonant letters)、「母音字」(Vowel letters)、「特殊文字」(Special character)、「古い子音字」(Old consonant letters)、「古い母音字」(Old vowel letters)の5つとなっている[5]

子音字(Consonant letters

この小分類にはハングルのうち、基本的な子音字が収録されている。母音字が後続すると音節文字に変化する。

母音字(Vowel letters

この小分類にはハングルのうち、基本的な母音字が収録されている。

特殊文字(Special character

この小分類にはハングルのうち、文法の説明などで、初声や中声の文字を書かずに中声(母音)や終声(末子音)だけを組み合わせて表示するために用いられる特殊な文字1文字のみが収録されている。

古い子音字(Old consonant letters

この小分類には古ハングルで用いられたが、現在は使われていない子音字が収録されている。

古い母音字(Old vowel letters

この小分類には古ハングルで用いられたが、現在は使われていない母音字が収録されている。

文字コード

ハングル互換字母(Hangul Compatibility Jamo)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+313x
U+314x
U+315x
U+316x
U+317x
U+318x
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

さらに見る バージョン, コードポイント ...

出典

関連項目

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