トップQs
タイムライン
チャット
視点

マット・デイモン

アメリカの俳優 (1970-) ウィキペディアから

マット・デイモン
Remove ads

マット・デイモンMatt Damon)、本名マシュー・ペイジ・デイモンMatthew Paige Damon, 1970年10月8日 - )は、アメリカ合衆国俳優脚本家映画プロデューサー1998年、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー脚本賞を受賞した。

概要 マット・デイモン Matt Damon, 本名 ...
Remove ads

生い立ち

マサチューセッツ州ケンブリッジにて、マシュー・ペイジ・デイモン(Matthew Paige Damon)として生まれる。父親のケント・テルファー・デイモンは株式仲買人、母親のナンシー・カールソン=ペイジはレスリー大学の教授[2]イングランドスコットランドフィンランドスウェーデンの血を引く。兄のカイルは彫刻家[3]

マットが2歳の時に両親は離婚し、ニュートンに引越す。1988年に高校卒業後、同年にハーバード大学に進学。

10代の頃より役者を志し、ハーバード大学在学中から端役で映画やテレビに出始め、結局大学は中退した。だがこの決断を後悔している[4]

キャリア

Thumb
2009年、第66回ヴェネツィア国際映画祭でのデイモン

1988年にジュリア・ロバーツ主演の『ミスティック・ピザ』で端役デビュー。1996年には『戦火の勇気』にヘロイン中毒患者の役で出演するため、2日間の撮影のために100日間で18キロの減量を行った[5][6]。この時の無理な減量のために数年の間、体調を崩すことになる[6]

無名時代、幼馴染のベン・アフレックと共に脚本を書くことを思いたち、授業用に書いた若き数学の天才に関する脚本を映画用として完成させる。しかし、映画化にはベンに見せた1992年から完成の1997年まで、長い年月と紆余曲折を要した。そして1998年、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』としてようやく映画化され、ベン・アフレックと共にアカデミー脚本賞を受賞、アカデミー主演男優賞にもノミネートされた。

2001年、ジョージ・クルーニーブラッド・ピットらと共演した『オーシャンズ11』に出演(2004年と2007年にも続編が公開された)。翌2002年にはアクション映画ボーン・アイデンティティー』が大ヒット、2004年には続編も作られ、2007年に公開のシリーズ3作目『ボーン・アルティメイタム』は2億ドルを超えるヒットとなった。

2007年、『フォーブス』誌が選ぶアメリカ映画出演料当たり興収のランキングでトム・ハンクストム・クルーズの2倍以上の高収益俳優としてトップに輝いた。また、『ピープル』誌が選ぶ、2007年の“最もセクシーな男”に輝いた。

2007年7月25日、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに名前が刻まれた。

2009年公開の『インビクタス/負けざる者たち』でフランソワ・ピナールを演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

Remove ads

人物・私生活

Thumb
海軍軍属と記念写真を撮るマット・デイモン。ハイチ人道支援に派遣された揚陸艦キアサージにて。

共演した女優と交際することが多く、これまでクレア・デインズ(『レインメーカー』で共演)、ミニー・ドライヴァー(『グッド・ウィル・ハンティング』で共演)、またウィノナ・ライダー[7]やモデルのブリジット・ホールらと交際。

2005年に『ふたりにクギづけ』撮影中にマイアミで知り合ったアルゼンチン人の女性ルシアナ・ボザン・バロッソと結婚し[8]、彼女の娘(アレクシア)の養父となる。また、2006年6月11日には実子の第一子となる長女(イザベラ)が[9]2008年8月20日には第二子となる次女(ジア)が[10]2010年10月20日には第三子となる三女(ステラ)が生まれた[11]

ケンブリッジで隣人として交流のあった歴史家、著述家で社会運動家のハワード・ジンの自伝的映画『You Can't Be Neutral on a Moving Train』と『民衆のアメリカ史(A People's History of the United States)朗読版』でナレーションを務めている。

第三世界での貧困阻止やAIDS撲滅[12]ダルフールなどでの大規模な残虐行為の阻止を呼びかけたり[13]と幅広く慈善活動を行っている。

金銭・逸話

要約
視点

2002年1月、当時の恋人オデッサ・ウィットミアにクリスマスプレゼントとして45,000ドル(日本円で約590万円)のBMWを贈った。ウィットミアはこのお返しとして、映画館用の巨大なポップコーン製造機をデイモンに贈った。デイモンはさっそく、この業務用ポップコーン製造機を自宅の試写室に設置した[14]

2002年1月、大ヒットとなった犯罪コメディ映画『オーシャンズ11』のギャラとして同映画の興行総収益の8%が後で支払われるという条件の下に、とりあえずは前金でわずかな手当てを受け取った。『オーシャンズ11』の興行総収益は国外での収益も含め5億ドルにも上り、デイモン自身に最終的に入るギャラの金額は2000万ドル(日本円で約26億4,000万円)にもなった可能性がある[15]

2008年1月、マイアミのレストランに入ったデイモンは520円くらいのコーヒーを1杯注文したが、帰り際に置いていったチップは10万円相当という[16]

2010年3月、ニューヨーク・デイリーニュース紙によると、ニューヨークのレストラン「スタントン・ソーシャル」で妻ルシアナと友人らと食事をし、400ドル(日本円で約3万6000円)ものチップを残した[17]

ジミー・キンメルとのエピソード

  • コメディアンのジミー・キンメルが司会を務めるアメリカ合衆国のテレビ番組『ジミー・キンメル・ライブ!』では、デイモンのことをからかったり茶化したりするのが恒例になっている[18][19]
    • キンメルが毎番組終了時にその日の出演ゲストに感謝を述べた後、「(この後出演する予定だった)マット・デイモンには申し訳ないが時間が来てしまった」とコメントする定番のジョークがある(『オーシャンズ13』プレミアでも、レッドカーペットを歩く本人を取材のために呼び寄せておいてから同じジョークを決行した)。
    • デイモン本人もネタにされるのを楽しんでいる様子で、『ボーン・アルティメイタム』のパロディ予告編(ボーン役だけが番組の太ったメキシコ系出演者に差し替えられた)ではデイモンもボーンとして予告編中に登場し、キンメルに対して悪態をついた。晴れてゲストとして番組に招かれた時には、キンメルが(出演映画のタイトルをひとつひとつ読み上げるなど)デイモンの経歴紹介に延々と時間を費したため、本人が登場した途端にやはり終了時間が来てしまい、スタッフロールの流れる中、キンメルに激怒してセットを出ていった。「本当に怒ったのかも」と多くの視聴者に勘違いさせるほどの鬼気迫る演技であった。
    • 2008年1月にはデイモンからキンメルに報復が為された。同番組にキンメルの恋人(当時)のコメディアンサラ・シルバーマンがゲスト出演した時、シルバーマンは「告白することがある」と言い、デイモンとノリノリで"I'm fucking Matt Damon"(「私、マット・デイモンとヤッてるの」)とデュエットするビデオクリップを流す[18]。同ビデオは評判となり、動画投稿サイトなどでも爆発的なアクセス数増加を見せ、同年のエミー賞ではシルバーマンが最優秀オリジナル歌曲賞と編集賞を受賞。その後の放送で、キンメルは替え歌として「僕アフレックとヤッてるんだ」というビデオクリップを流した。アフレック本人を始め、ブラッド・ピットロビン・ウィリアムズキャメロン・ディアスハリソン・フォードなど、数多くのスターが出演したことで更に話題を呼んだ。
  • 『ジミー・キンメル・ライブ!』の番組内のみならず、2024年の第95回アカデミー賞では司会を務めたキンメルだが、テレビ放映の最終場面で『落下の解剖学』に出演した犬がデイモンのハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星の上に小便をするシーンが放送された[19]
Remove ads

主な出演作品

要約
視点

※役名の太字表記は主演。

映画

さらに見る 年, 題名 ...

テレビ

さらに見る 年, 題名 ...
Remove ads

日本語吹き替え

主に担当しているのは、以下の人物である。

平田広明
ジェロニモ』で初担当。以降は大半の作品を担当し、最も多く吹き替えている。
平田自身も、吹き替えがやりやすい役者、好きな役者について問われた際にはデイモンの名を挙げており、「この人はこうやりたいんだというのが明らかに伝わってくる役者さん。自分の意思が乗せられる」と語っている。自身が演じた中でも特に好きなデイモンの出演作には『ボーン』シリーズを挙げ、同シリーズで吹き替えを務めた際のことについて「セリフが少なくて大好きでしたね。彼の演技だけじゃなくて脚本やカメラも含めてなんでしょうけど、何をしたいかっていう意思と緊迫感が伝わってくるので、そこに自分を投影しやすい。シチュエーションが自分の頭の中で理解できるんです。ストレートにメッセージが伝わってくるのでやってて楽しかった」と振り返りつつ、喜びを語った[22]
声優が素顔や裏話を披露するスターチャンネルの番組「VOICE IN FOCUS」にデイモンの吹き替えを持ち役とする役者として出演し、思い入れを語ったこともある[23]
内田夕夜
ヒア アフター』で初担当。2010年に入ってからは、上述した平田と並んで多く吹き替えている[24]
三木眞一郎
バガー・ヴァンスの伝説』(ソフト版)で初担当。主に『ボーン』シリーズのフジテレビ版などを吹き替え、高視聴率を記録したことでデイモンの吹き替え担当の一人として知られている[25]。同シリーズの4作目に関しては、BSテレ東の映画番組がフジテレビ版の配役を引き継ぎ新録を行ったことで再登板が実現した。三木自身も再演について喜びを語っている[26]

このほかにも、竹若拓磨宮本充桐本拓哉土田大鳥海勝美草尾毅なども複数回、声を当てている。

Remove ads

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads