トップQs
タイムライン
チャット
視点
前田愛 (文芸評論家)
日本の国文学者、文芸評論家 (1931-1987) ウィキペディアから
Remove ads
前田 愛(まえだ あい、男性、1931年4月20日 - 1987年7月27日)は、日本の国文学者・文芸評論家。本名は前田 愛(よしみ)。
Remove ads
経歴
1931年、神奈川県高座郡藤沢町(現・藤沢市)生まれ。父の前田愛天は医師で、出生後すぐに父が三重県山田簡易保険健康相談所に勤務したため、三重県宇治山田市(現・伊勢市)に移る。5歳で父が北海道帝国大学に勤務したため、札幌に移り、再び7歳の時に父が旭川の病院に勤務することになったため、旭川に移った。8歳で藤沢に戻り、9歳で同じく医師であった祖父が死去した。
1950年、神奈川県立湘南高等学校を卒業し東京大学文科二類に入学するが、結核を発病して休学。1957年、東京大学文学部国文科を卒業。1952年から駒場の演劇サークル「劇研」に参加し、演劇活動に加わった。しかし1960年には結核が再発し、肋骨を切る手術を受けた。1962年に横山峰子と結婚し、また翌年までスタンフォード大学日本学研究センター講師をつとめた。1963年、清泉女学院中学高等学校で日本語教師をつとめた。1965年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。1966年、成蹊大学文学部専任講師に着任。1970年、立教大学文学部助教授となり、1975年に教授昇進。1981年シカゴ大学客員教授。
学外では、1976年「毎日新聞」書評委員、1977年「読売新聞」書評委員、1978~82年「朝日新聞」書評委員をつとめた。1977年河合隼雄、中村雄二郎、山口昌男らと共に研究会「都市の会」に参加。
Remove ads
受賞
研究内容・業績
その他
けん玉が得意であり、学生の前でも披露していた。身長は高く180センチ近くあった。
家族・親族
著作
- 1972年 『幕末・維新期の文学』 法政大学出版局「叢書・日本文学史研究」、オンデマンド版2011年
- 1973年 『近代読者の成立』 有精堂/岩波同時代ライブラリー、1993年/岩波現代文庫、2001年 岩波現代文庫 解説:飛鳥井雅道
- 1976年 『成島柳北』 朝日新聞社「朝日評伝選」/朝日選書、1990年、オンデマンド版2005年
- 1976年 『鎖国世界の映像』毎日新聞社「江戸シリーズ」
- 1978年 『幻景の明治』 朝日選書、オンデマンド版2005年/岩波現代文庫、2006年 解説:川本三郎
- 1978年 『樋口一葉の世界』 平凡社選書/平凡社ライブラリー、1993年 解説:林淑美
- 1982年 『都市空間のなかの文学』 筑摩書房/ちくま学芸文庫、1992年 解説:小森陽一
- 1983年 『近代日本の文学空間 歴史・ことば・状況』 新曜社/平凡社ライブラリー、2004年 解説:成田龍一
- 1984年 『女たちのロマネスク』 光村図書出版
- 1986年 『幻景の街 名作の舞台を歩く』 小学館/岩波現代文庫、2006年 解説:川本三郎
- 『文学の街 名作の舞台を歩く』 小学館ライブラリー、1991年
- 1988年 『文学テクスト入門』 筑摩書房〈ちくまライブラリー〉[注釈 2] /ちくま学芸文庫、1993年 解説:小森陽一
- 1989-1990年 「前田愛著作集」筑摩書房(全6巻)
- 『幕末・維新期の文学』、『成島柳北』
- 『近代読者の成立』
- 『樋口一葉の世界』
- 『幻景の明治』
- 『都市空間のなかの文学』、『幻景の街』
- 『テクストのユートピア』
共著
- 1980年 『明治メディア考』 加藤秀俊 中央公論社/中公文庫 1983年/河出書房新社(新版)、2008年
- 1984年 『名作のなかの女たち 対談紀行』 瀬戸内晴美 角川書店/岩波現代文庫、2013年
- 『愛ありて 名作のなかの女たち』 角川文庫、1988年/岩波同時代ライブラリー、1996年
- 2005年 「前田愛対話集成」 みすず書房(全2巻)
- 『1 闇なる明治を求めて』全14篇 / 『2 都市と文学』全12篇
Remove ads
脚注
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads