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国道499号
長崎県から鹿児島県に至る一般国道 ウィキペディアから
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国道499号(こくどう499ごう)は、長崎県長崎市から鹿児島県阿久根市に至る一般国道である。
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概要
長崎市中心部から長崎半島を縦断して野母崎まで続き、天草灘の海上区間を経て阿久根市の国道3号に至る延長111.2 kmの一般国道の路線である。本国道が海上区間を持つ国道の中で最も番号が大きい国道であり、野母崎 - 阿久根間の海上区間は82 kmあるが、陸上区間でもある実延長は29.2 kmである。陸上区間のほとんどは長崎県内であり、鹿児島県阿久根市内の延長は、わずか62 mである[1][2]。
国道499号の海上区間に就航するフェリー路線はなく、長崎市と阿久根市とは、国道251号と国道389号の口之津 - 鬼池航路および牛深 - 蔵之元航路(三和商船の牛深 - 長島航路)を経由することで行き来が可能である[注釈 1]。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:長崎市(大波止交差点 = 国道202号交点、長崎県道112号長崎式見港線起点)
- 終点:阿久根市(阿久根駅前交差点 = 国道3号交点、鹿児島県道362号阿久根停車場線終点)
- 重要な経過地:長崎県西彼杵郡野母崎町[注釈 3]
- 総延長 : 111.2 km(長崎県 70.1 km、鹿児島県 41.1 km)未供用延長(海上区間)を含む。[4][注釈 4]
- 重用延長 : なし[4][注釈 4]
- 未供用延長 : 82.0 km(長崎県 41.0 km、鹿児島県 41.0 km)[4][注釈 4]
- 実延長 : 29.2 km(長崎県 29.1 km、鹿児島県 0.1 km)[4][注釈 4]
- 指定区間:なし[5]
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歴史
1993年(平成5年)の一般国道の追加路線指定で、地方自治体の請願をもとに審査を経て決定された[6]。国道昇格の対象となった長崎市街 - 野母崎間の県道長崎野母崎線が国道に昇格できた詳細な経緯はわかっていないが、一説には道路法上の国道指定に必要な起終点の要件で、幹線国道に接続する地点、人口10万人以上の都市、国際観光上重要な場所のいずれの基準も満たさない野母崎に代えて、野母崎に近い脇岬港から海をフェリー航路で鹿児島県阿久根漁港まで結んで阿久根駅前の国道3号までつなげて一本の交通系統機能を保持する計画が行われたことで、法的に国道昇格できる要件を満たしたことになり、国道499号が一般国道に指定することが実現できたと見られている[7]。ただし、このフェリー航路は臨時便の運航のみで、国道指定から7年後の2000年(平成12年)には廃止されている[8]。
年表
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路線状況
国道499号は長崎市の中心街を発って、長崎半島を縦貫し、突端の野母崎付近に達するが、直線距離で70 km以上離れた鹿児島県の阿久根漁港で再び現れて、阿久根駅前の国道3号交点(阿久根駅前交差点)まで続いている[11]。鹿児島県阿久根市内の陸上区間は、わずか62 mしかなく、大抵の地図にも国道表記は載っていない[12]。
別名
- 出島海岸通り(長崎市出島町)
- 大浦海岸通り(長崎市常磐町)
海上区間
国道499号は、もっとも大きな路線番号をつける海上国道でもある[13]。長崎県長崎市の野母崎に位置する脇岬港から、鹿児島県阿久根市の阿久根駅前に位置する阿久根漁港までが海上区間になり[13]、路線総延長の7割強を占める。かつて、脇岬港 - 阿久根港とを結ぶ国道フェリーが運航されていたが、2000年にフェリーが廃止されてしまい、両県ともいわゆる盲腸線となっている[2]。2016年現在、海上区間を連絡する交通手段が存在しないため、この道路だけで長崎市と阿久根市を行き来することはできない。
- 長崎県長崎市脇岬港 - 鹿児島県阿久根市阿久根漁港(交通手段なし)
道路施設
橋梁
- 長崎県
- 玉江橋(中島川、長崎市元船町 - 同市出島町)
トンネル
起点から
- 長崎県
- 戸町隧道:延長327 m、1933年(昭和8年)竣工、長崎市
- 黒浜トンネル:延長110 m、1980年(昭和55年)竣工、長崎市
地理
通過する自治体
交差する道路
沿線
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脚注
参考文献
関連項目
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