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海上国道

日本の一般国道のうち海上区間を含む道路 ウィキペディアから

海上国道
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海上国道(かいじょうこくどう)とは、海上部(海上区間)を含めて一連の道路となる一般国道の俗称である[1]。特に、海上部が架橋されておらず、一連の国道でありながらフェリー等によらねば通行不能なものを呼ぶことが多い。ただし、必ずしもフェリー航路が設定されているとも限らず、名目上だけでつながっているところもある[2]。この意味での海上国道は、2009年現在日本には27路線(重複除いて24路線)ある。その路線上すべてを「海上国道」と呼ぶことは少なく、実体的な道路が存在しない海上部(海上区間)のみを指して呼ぶことが多い。

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海上国道例(一般国道58号)

概要

一般国道の海上部は、国土交通省の規定により、「地上に建設された道路、あるいは橋や海底トンネルなどの構造物が存在しなくても、フェリーボートなどによって道路と道路を結ぶ1本の交通系統として機能があると判断できれば国道に指定する」とされている[1]

海上部も含めて一つの国道として建設・管理することが沿線の発展等に寄与すると国が認めているものであるが厳密には定義がなく、一般国道において「一般国道の路線を指定する政令」(昭和43年政令第58号)に示されている「重要な経過地」を経て海上部を含めて一連となっているかどうかで、海上国道であるか見極められる。その海上部は、フェリーで結ばれているところがほとんどで、同政令によって国道として指定できる海上区間は、双方の陸地にある国道がフェリー航路などによって結ばれていて、同じ交通系統にあたると判断されたときに国道としてみなされている[1][3]。国道の海上区間を航路とするフェリーは商業名を「国道フェリー」と名乗っているところもあるが、ほぼすべての航路が民間運営であり(桜島フェリー有明フェリーなど一部は公営)、海上国道であるという理由では国からの補助金等の援助は受けていない[3][4]。以前は、日本道路公団(JH) 等が運営していた航路も存在した。

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日本の海上国道一覧

要約
視点

海上国道は、海上区間を自動車道のバイパスで結ばれている路線を除いた場合に、日本全国で24路線ある[5]。ここでは、海上区間が海底トンネル・高規格道路・自動車道のバイパスにより接続されている国道2号国道28号国道30号国道317号国道409号の5路線も含めた29路線を掲載する。

代表的な海上国道として、日本最長の海上国道である国道58号(鹿児島市 - 種子島 - 奄美大島 - 沖縄本島)[6]津軽海峡を渡って本州・青森県と北海道を結ぶ国道279号280号338号[7]東京湾口を横断して首都圏を環状に結ぶ国道16号などがある[8]

さらに見る 国道 番号, 起点 終点 ...
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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