トップQs
タイムライン
チャット
視点
透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記
日本の漫画作品、テレビドラマ番組 ウィキペディアから
Remove ads
『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』(とうめいなゆりかご さんふじんかいいん かんごしみならいにっき)は、沖田×華の日本の医療漫画作品。『Kiss PLUS』(講談社)2014年1月号より連載を開始し、同誌が2014年3月号に休刊したことに伴い、第3話より『ハツキス』(講談社)に連載が移された。『ハツキス』では2014年7月号(創刊号)より32号まで不定期で連載された。第42回(2018年度)講談社漫画賞少女部門受賞作[1][2]。
作者の沖田が高校時代に勤めていた産婦人科の見習い看護師の経験を通じて、生まれる命の重さや大切さを知った実体験を基にしている。
Remove ads
概要
准看護学科に通う高校生だった作者が看護師見習いとして産婦人科医院に勤務した実体験をもとに、産婦人科の残酷な実情や母性について描く[4]。もともと医療ものの作品が好きで、特に出産・妊娠を描いた作品に「色々な困難があったけれど、産んだら皆幸せ」という結末となるものが多いことに長く違和感を感じていたという作者が、「産婦人科は命が生まれるだけの場所じゃない」と幸せな出産の裏側でひっそりと日常的に進行する妊娠中絶やDV、性虐待といった事例にも焦点を当て、産婦人科の光と影を描いている[5][6]。
作者初のフィクション作品となった『ギリギリムスメ』の連載に行き詰まった時に、「私が経験したことで何か漫画になるようなことあったかな、そういえば産婦人科でバイトしてたことがあったな」と本作を着想し、ネームを制作して編集者に提案。『ギリギリムスメ』の連載終了に続いて本作の連載を開始した[4][7]。作品名は当初「存在していたのに認識されることなく“ないことにされた”中絶胎児たちの命」の「存在が透けているような不安定感、不透明感」をイメージしてつけられた仮題『透明なゆりかご』がそのまま正式に採用された[6]。
作品発表以来多くの読者からの反響を呼び、20代から30代の女性を中心に共感を得て、累計発行部数は325万部[注 1]を突破するヒット作品となった[4][8]。2021年2月時点で累計発行部数は420万部を突破している[9]。2017年には「全国書店員が選んだおすすめコミック2017」にて11位となり[10]、翌2018年には第42回(2018年度)講談社漫画賞を少女部門にて受賞した[1][2]。
Remove ads
あらすじ
![]() | この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
看護師になることを目指す主人公・沖田×華がクリニックでのアルバイトを経て、「生きるとは何か」を学ぶ物語。
登場人物
![]() | この節には内容がありません。 (2018年7月) |
主人公と病院関係者以外の登場人物はゲストキャラクターである。
- 沖田×華(おきた ばっか)
- 主人公。高校の看護科に通っており、看護師になる事を目指している。母のすすめで地元の産婦人科医院でアルバイト勤務を始める。資格を取得するも看護師になれず、漫画家になる。
受賞歴
書誌情報
- 沖田×華 『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』 講談社〈KC Kiss〉、全9巻
- 2015年5月13日発行(同日発売[11])、ISBN 978-4-06-340957-4
- 2015年10月13日発行(同日発売[12])、ISBN 978-4-06-340969-7
- 2016年4月13日発行(同日発売[13])、ISBN 978-4-06-340985-7
- 2016年10月13日発行(同日発売[14])、ISBN 978-4-06-398001-1
- 2017年5月12日発行(同日発売[15])、ISBN 978-4-06-340957-4
- 2017年12月13日発行(同日発売[16])、ISBN 978-4-06-510617-4
- 2018年8月9日発行(同日発売[17])、ISBN 978-4-06-512877-0
- 2019年10月11日発行(同日発売[18])、ISBN 978-4-06-514482-4
- 2021年4月13日発行(同日発売[19])、ISBN 978-4-06-518734-0
Remove ads
テレビドラマ
要約
視点
『透明なゆりかご』(とうめいなゆりかご)のタイトルで、NHK総合「ドラマ10」にて2018年7月20日から9月21日まで放送された。連続10回。主演は本作がドラマ初主演となる清原果耶[3][8]。平成30年度(第73回)文化庁芸術祭(テレビ・ドラマ部門)大賞[20]、第35回ATP賞テレビグランプリドラマ部門最優秀賞およびグランプリ[21]受賞作。
ドラマ版では、原作者をモデルとする青田アオイが主人公となっている。
キャスト
主要人物
その他
ゲスト
- 第1回
- 第2回
- 第3回
- 第4回
- 第5回
- 第6回
- 第7回
- 第8回
- 第9回
- 最終回
スタッフ
放送日程
- 第1回は、22時37分 - 23時21分の37分遅れで放送された[注 3]。
- 第1回は7月26日23時55分 - 0時45分にNHK総合『NET BUZZ』にて再放送された[23]。
- 第1回は、平成30年度文化庁芸術祭参加作品として10月10日1時40分 - 2時24分にNHK総合にて再放送された[24]。
- 第2回は、平成30年度文化庁芸術祭参加作品として10月10日2時34分 - 3時28分にNHK総合にて再放送された[24]。
- 第8回は、22時10分 - 22時54分の10分遅れで放送された[注 4]。
- 最終回は、22時 - 22時45分の1分拡大放送。
- 最終回は、10月4日23時55分 - 0時50分にNHK総合『NET BUZZ』にて再放送された[25][注 5]。
- NHK BS4Kにて2020年1月15日より4K/5.1ch版を放送開始、最終回は48分バージョンで放送された
- 2021年5月3日から同年5月7日未明(6日深夜)にかけて全10話が再放送される予定(最終回は48分バージョンで放送予定)。
- 2024年1月28日未明(27日深夜)に第1回から第4回、29日未明(28日深夜)に第5回から第8回、30日未明(29日深夜)に第9回と最終回の日程でで全10話が再放送された。[26]
関連番組
作品の評価
重い現実を美化することなく正面から描こうとする出演者、制作スタッフの覚悟が伝わること、シリアスな内容にもかかわらず視聴後温かい気持ちになれるような希望が示されていることなどが評価され、放送批評懇談会によるギャラクシー賞の2018年9月度月間賞を受賞した[28]。
受賞歴(テレビドラマ)
- ギャラクシー賞
- コンフィデンスアワード・ドラマ賞
- 平成30年度(第73回)文化庁芸術祭 テレビ・ドラマ部門 大賞(第1回「命のかけら」、第2回「母性ってなに」)[20]
- 第45回放送文化基金賞 番組部門 テレビドラマ番組 奨励賞(第1回「命のかけら」、第2回「母性ってなに」)[32][リンク切れ]
- 第35回ATP賞テレビグランプリ(第1回「命のかけら」、第2回「母性ってなに」、第6回「いつか望んだとき」、第9回「透明な子」)
- 東京ドラマアウォード2019[33]
- 連続ドラマ部門 優秀賞
- 主演女優賞(清原果耶)
- 脚本賞(安達奈緒子)[注 6]
関連商品
- ノベライズ
- 橘もも(著)、沖田×華(原作)、安達奈緒子(脚本)『小説 透明なゆりかご (上)』(2018年8月10日、講談社文庫、ISBN 978-4-06-512562-5)[34]
- 橘もも(著)、沖田×華(原作)、安達奈緒子(脚本)『小説 透明なゆりかご (下)』(2018年9月14日、講談社文庫、ISBN 978-4-06-512563-2)[35]
- サウンドトラック
- 清水靖晃『NHKドラマ10「透明なゆりかご」オリジナル・サウンドトラック』(2018年12月19日、アイデアルミュージック、NGCS-1090)
- DVD
- 透明なゆりかご DVD-BOX(2019年1月25日、ハピネット、HPBR-320)
Remove ads
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads