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野球クロアチア代表

クロアチアの野球ナショナルチーム ウィキペディアから

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野球クロアチア代表(やきゅうクロアチアだいひょう)は、クロアチアにおける野球ナショナルチームである。WBSCヨーロッパに所属している。WBSC世界ランキングは26位(2023年11月2日発表時点)。

概要 野球クロアチア代表, 国または地域 ...

欧州野球選手権には1999年の第26回大会への初出場以来、連続出場を続けている。2001年の第27回大会、2007年第30回大会における8位が最高成績であったが、2021年第36回大会で7位となり過去最高順位を更新した[1]

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歴史

要約
視点

クロアチアにおける野球の歴史は第一次世界大戦終結直後の1918年にまで遡る。オーストリア=ハンガリー帝国が解体され新たに誕生したセルブ・クロアート・スロヴェーン王国(後のユーゴスラビア王国)の最重要港であったスプリトに寄港した米国海軍の航海士たちが、街の人々に野球を伝えたのである。しかし、同国初の野球チーム「ナダ・スプリト」が誕生したのは1975年、クロアチア野球協会が設立されたのは1986年[2]、野球の普及には長い年月を要することになる。

1983年には、コーネル大学で長年コーチを務めクロアチア人の祖母を持つテッド・トーレンがユーゴスラビア代表のコーチに就任し、代表チームの活動が本格化した。1991年にクロアチアがユーゴスラビアから独立すると、ユーゴスラビア代表として共にプレーしていたセルビア人クロアチア人の選手たちは、いずれの代表でプレーするか選択を迫られることになった。コーチのトーレンは、祖母の母国であるクロアチア代表を選んだ。4年にわたる紛争は野球界にも影を落とし、1989年のユーゴスラビア代表チームに参加していた選手のうち、4名のクロアチア人選手が犠牲となった[3]

1996年8月には、クロアチア代表がイギリスハルで開催された欧州選手権予選に出場し、ユーゴスラビア代表と対戦。14-4で勝利したが、この試合はクロアチアの独立後、両国が対戦した初めてのスポーツイベントとなった。当時、クロアチア代表でコーチを務めていたケン・クルソロヴィチはこの試合について、ユーゴスラビアとの戦闘での従軍経験のある一人の選手が試合前には自分は対戦相手と握手をしないつもりだと述べていたが、試合後には握手をし「そんなに悪い奴らじゃなかった」と語ったことを回想し、「小さな勝利だと感じた」と振り返っている[3]

戦争の終結に伴い政府によるインフラへの投資が活発化する中、カルロヴァツに新球場が整備され、1997年にはカナダ代表でコーチを務めた経験のあるリック・ジョンストンを代表コーチとして招聘。こうした取り組みが実を結び、1998年8月にはオーストリアウィーンで開催された欧州野球選手権Bプールで勝利。本選初出場を決めた[3]

2000年からは、オランダホーフトクラッセのADOに所属していた元読売ジャイアンツ投手の門奈哲寛がオフシーズンを利用してクロアチア代表に帯同。2003年の欧州野球選手権にはクロアチア代表として出場し、20イニングで26三振を奪い、防御率1.80の成績を残した。続く2005年大会でも17イニングを投げて18三振を奪い、防御率0.53を記録。大会の最多奪三振に輝いた[4]

2007年の欧州野球選手権では予選リーグで敗退し、9位決定戦でウクライナに2-1で勝利したが、チェコの規定違反により8位で大会を終えている。

IBAFワールドカップでは2009年第38回大会に初出場し、ホスト国の1つとしてザグレブで1次ラウンドを開催。ニカラグア日本イギリスと対戦するも全敗し、最終成績は18位となった。

2021年第36回欧州野球選手権では過去最高の7位。2023年第37回欧州野球選手権では10位。

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国際大会

ワールド・ベースボール・クラシック

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オリンピック

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WBSCプレミア12

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ワールドカップ

  • 2009年 - 1次ラウンド敗退(18位)

インターコンチネンタルカップ

  • 参加歴なし

欧州野球選手権

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世界ランキング

WBSCが発表している男子野球世界ランキングにおいて、クロアチアの順位は以下の通りである[5]

さらに見る 回, 発表日 ...

歴代監督

  • ケン・クルソロヴィチ (1996 - 1998)
  • ビル・パーシー (1999 - 2005)
  • クルーノ・カリン (2007 - 2009)
  • ジェフ・カルドロン (2010)
  • マイク・ハートリー (2012 - 2014)
  • ジェームズ・サマーズ (2016 - 2019)
  • ダミール・カリン (2021)

代表選手

脚注

関連項目

外部リンク

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