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2024年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズ
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2024年のパシフィック・リーグクライマックスシリーズは、2024年10月に開催されたSMBC日本シリーズ2024パシフィック・リーグの出場チームを決めるクライマックスシリーズ。前年に引き続きパーソルホールディングスがタイトルスポンサーとなり、「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」の名称で施行された。
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テレビ番組・中継内での各種情報(終了した番組・中継を含みます)は、DVDやBlu-rayなどでの販売や公式なネット配信、または信頼できる紙媒体またはウェブ媒体が紹介するまで、出典として用いないで下さい。 |
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概要
→「クライマックスシリーズ § 実施方式」も参照
ファーストステージ
レギュラーシーズン2位の北海道日本ハムファイターズと3位の千葉ロッテマリーンズが3戦2勝先取制で争い、勝者がファイナルステージに進出する。エスコンフィールドHOKKAIDOによるCS開催は初めて。日本ハム主催では2016年ファイナルステージ以来。(札幌ドーム開催)又ファーストステージの日本ハム主催は2015年以来。
北海道日本ハムファイターズが千葉ロッテマリーンズを2勝1敗で破り、2016年以来のファイナルステージ進出[1]。
- 会期:10月12日から10月14日
- 球場:エスコンフィールドHOKKAIDO
ファイナルステージ
レギュラーシーズン1位(1勝分のアドバンテージが与えられる)の福岡ソフトバンクホークスとファーストステージ勝者の北海道日本ハムファイターズが6戦4勝先取制で争い、勝者がSMBC日本シリーズ2024への出場権を得る。みずほPayPayドーム福岡でのファイナルステージ開催は2017年以来7年ぶり。2020年も開催しているが上位2チームによる3戦先勝制の変則開催だった。なおCSで両チームが対戦するのは、2018年ファーストステージ以来6年ぶり5回目で、ファイナルステージに限ると2016年の札幌ドーム以来8年ぶり4回目[注 1]、福岡でのファイナルステージに限れば2014年以来10年ぶり2回目となる。
福岡ソフトバンクホークスが北海道日本ハムファイターズを4勝0敗(1勝分のアドバンテージを含む)で破り、4年ぶりの日本シリーズ進出[2]。
- 会期:10月16日から10月18日
- 球場:みずほPayPayドーム福岡
トーナメント表
ファーストステージ | ファイナルステージ | |||||
(6戦4勝制) みずほPayPay | ||||||
ソフトバンク(パ優勝) | ☆○○○ | |||||
(3戦2勝制) エスコンフィールド |
||||||
日本ハム | ★●●● | |||||
日本ハム(パ2位) | ●○○ | |||||
ロッテ(パ3位) | ○●● | |||||
- ☆・★=ファイナルステージのアドバンテージによる1勝・1敗分
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日程
ファーストステージ
ファイナルステージ
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始球式
試合結果
要約
視点
ファーストステージ
第1戦
6年ぶりのCSとなった日本ハムは、数少ないポストシーズンの経験者である加藤貴、ロッテは前年のCSでも初戦に先発した佐々木朗が先発した。
初回から両チームともランナーが出るが、両先発がしっかりと踏ん張って点を与えず4回まで0行進が続く。その中で5回表、先頭の中村がソロホームランを放ち、ロッテが1点を先制した[4]。さらに7回表にはポランコもホームランを放ち、2点をリードする。ロッテの佐々木は三者凡退こそ少なかったが、後続を併殺に仕留めるなど三塁にランナーを進めさせない完璧なピッチングで8回無失点9奪三振。9回は鈴木と益田が三者凡退に仕留め、ロッテが初戦を飾りファイナルステージ進出に王手をかけた[5]。
日本ハムは加藤をはじめ投手陣が踏ん張ったが、打線が佐々木の前に散発の5安打と沈黙。併殺も目立ち、崖っぷちに追い込まれた。
第2戦
ファイナルステージ進出に王手をかけたロッテは小島、後がなくなった日本ハムは金村が先発した。
日本ハムは1回から3回まで連続で先頭打者を出したが、盗塁失敗、併殺などで得点できず。一方のロッテも4回までわずか1安打に抑えられたが、5回表に安田の自身今シーズン初となるソロホームランで1点を先制する[7]。さらに7回表には角中のソロホームランで2点をリードし、ここまで前日のスコアとまったく同じ展開になった[8]。しかしその裏、小島の2者フォアボール、また変わった横山の暴投で1死2,3塁のチャンスを作るとマルティネスのショートゴロの間に1点を返す。8回から日本ハムはリリーフとしてベンチ入りしていた山﨑福也が登板、9回も続投し無失点に抑える[9]。するとその裏、ロッテの守護神益田が登板するが1死から万波が起死回生の同点アーチを放ち試合は振り出し、延長戦に突入した[10]。その後10回表も山﨑が無失点に抑えると、ロッテは今シーズン対日本ハム防御率0.00の澤村が登板。簡単に2死を奪うが、そこから松本剛が四球で出塁すると清宮もつないで1,3塁のチャンスを作る。そして淺間が1ストライクからの2球目のボール球をライト前に運ぶサヨナラタイムリーを放ち3対2で日本ハムが勝利し、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した[11]。
日本ハムは前日眠っていた打線が土壇場で目覚め、ファイナル進出へ希望をつないだ。一方のロッテは頼みのリリーフが崩れ、勝利まであと2死のところから勝ちを逃した。
第3戦
日本ハムは北山、ロッテは種市が先発した。
ロッテは2回、二塁打と内野安打で1死1、3塁のチャンスを作ると、友杉がセーフティスクイズを決め、3試合連続で先制。さらに荻野の犠牲フライで1点を追加し、これまた3試合連続2点をリードする展開となった[13]。しかし3回裏、日本ハムは2死2、3塁のチャンスを作ると清宮が2点タイムリーを放ち、試合は振り出しに戻った[14]。5回表、2死から北山が四球を与えると、新庄監督は北山をここで下ろし、シーズン中は守護神として活躍した田中正義を投入した。田中はソトを三球三振に仕留めると、6回も登板し三者凡退、更に7回も続投させ1死を奪ったところで河野にスイッチした。するとその裏、日本ハムは先頭の万波が四球で出塁すると、続く郡司のバント処理で種市が悪送球、無死1、2塁のチャンスを作る。しかし、次の上川畑がバントをキャッチャーの目の前に転がしてしまい、2-5-3のダブルプレーで一気に2死2塁までチャンスが萎んでしまう。ピンチを脱したかに見えた種市だったが、制球が安定せず次の田宮にも四球を与え1、2塁とすると、水野がフルカウントから値千金のタイムリースリーベースを放ち、日本ハムが2点を勝ち越した[15]。8回には万波の適時打で追加点をあげ、5対2となった9回表、新庄監督は宮西を送り出した。最後は友杉を三ゴロに仕留め試合終了。日本ハムが一つ負けてからの連勝で、ファイナルステージ進出を決めた[16]。
日本ハムがファイナルステージに出場するのは8年ぶり、2位からの進出は初となった。パ・リーグのCSで一つ負けてからの連勝でファイナルステージに進んだのは5年ぶり3度目であった。
日本ハムは、3試合とも先発が2失点で抑え、リリーフが全て無失点で繋ぐ安定ぶりを見せ、最後は打線が噛み合い勝ち上がった。一方のロッテは、打線が全試合2得点、適時打は一つだけと繋がりを欠いた。特に4番のソトは3試合10打数無安打と沈黙し、投手陣も勝負所で打たれ、8年ぶりにファーストステージで敗退した。
ファイナルステージ
第1戦
先発投手はともにシーズン14勝で最多勝タイトルを同時受賞しながら、シーズン中5試合に登板し0勝2敗防御率4.11とパ・リーグ5球団のうち日本ハムを最も苦手としているソフトバンク・有原航平と、6試合に登板し4勝1敗防御率2.63、みずほPayPayドームでも3試合2勝0敗防御率1.57と今シーズンのパ・リーグでソフトバンク戦を球団、球場ともに最も得意としている日本ハム・伊藤大海という対照的な両投手の対戦となった。
有原が1回表を三者凡退で抑えた後、1回裏、2回表はともに走者を出しながら併殺打に打ち取り、ソフトバンクは2回裏1死から、9月16日の試合で盗塁した際に右足首捻挫で途中退場し戦線離脱してから1か月ぶりの実戦となる近藤健介が中越二塁打を放つと、今宮健太、正木智也の連続左前打でソフトバンクが先制[18]。直後の3回表、日本ハムは水野達稀と伏見寅威の連続安打から中島卓也の犠打で1死2、3塁とした後、矢澤宏太の三塁内野安打で同点に追いつき[19]、なおも1死1、3塁と逆転のチャンスだったが、続く松本剛の中堅へ抜けそうな当たりをソフトバンク二塁手川瀬晃が好捕、ソフトバンク小久保裕紀監督が「このCSの流れを引き寄せる非常に大きなプレーだった」「あのプレーは本当に左右したと思います」と、シリーズ終了後にターニングポイントに挙げたプレーにより[20]併殺打とされ勝ち越しならず[21]。ピンチを切り抜けたソフトバンクはその裏1死から川瀬がこの日2本目の安打で出塁すると、2死1塁から、レギュラーシーズンでは16打数2安打と伊藤を苦手としていた山川穂高が中越適時二塁打で川瀬が生還、ソフトバンクが2-1と再びリードする[22]。ソフトバンクは4回表先頭打者の今宮健太が伊藤の初球を捉え左翼ホームランテラスへのソロ本塁打で3-1とすると[23]、5回裏にも栗原陵矢のソロ本塁打で4-1と点差を広げる[24]。一方、4回から6回まで無安打に抑えられていた日本ハムは7回表、先頭のレイエスが左本塁打で4-2とし、なおも2死2、3塁と一打同点のチャンスを迎えたが、代打淺間大基が有原に三振に打ち取られ追加点ならず[25]。日本ハムは8回表も1死後ソフトバンク2番手ヘルナンデスから松本剛が安打で出塁したものの、清宮幸太郎が三振した際盗塁を試みた松本が失敗し併殺となる。その裏ソフトバンクは山川が日本ハム3人目杉浦稔大から左翼スタンド中段に飛び込むソロ本塁打で5-2とリードを再び3点に広げ[26]、9回表はソフトバンク3番手のオスナが3人で抑え5-2で終了、ソフトバンクが先勝しアドバンテージを含め2勝0敗とした[27]。
第2戦
第2戦先発は、今年日本ハム戦1勝2敗で、9月3日のみずほPayPayドームの試合では初回の5失点を含む3回6失点で敗戦投手となったソフトバンク・モイネロと、今年のソフトバンク戦4登板で0勝3敗、8月2日のみずほPayPayドームの試合では4回5失点で敗戦投手となった日本ハム・加藤貴之。
日本ハムは初回、モイネロと相性の良い先頭打者万波中正と2番清宮幸太郎の連続二塁打で先制。しかしその裏ソフトバンクは、9月に加藤から来日初本塁打を放った先頭打者ダウンズが左前打で出塁、2死2塁となり山川穂高の左前打でダウンズが生還し同点に追いつくと、続く近藤健介が初球をライトスタンドに2点本塁打し3-1と逆転する[29]。日本ハムは2回に松本剛の中犠飛で1点差としたが、その裏ソフトバンクは周東の右犠飛でリードを広げ、この時点で加藤は降板。2番手生田目翼は2回1/3を無失点に抑えたものの、5回には3番手宮西尚生が2死から山川にソロ本塁打を被弾、6回は4番手柳川大晟 が2死1、3塁からダウンズ、柳田悠岐に連続四球で押し出し、7回には5番手福島蓮が山川に2打席連続となるソロ本塁打を許し7-2。日本ハムは5回には2死満塁、6回は1死2、3塁の追撃のチャンスを活かせず、7回以降も杉山一樹、ヘルナンデス、オスナの継投に抑えられ、10安打を放ちながら1戦目と同じ2得点に終わった[30]。
第3戦
第3戦先発は、今年日本ハム戦2勝2敗のソフトバンク・スチュワート・ジュニアと、今年のソフトバンク戦6登板で3勝1敗の日本ハム・山﨑福也。9月17日のみずほPayPayドームの試合でこの両投手は直接対決しており、山﨑が6回1失点で勝利投手、スチュワートが5回2/3で2失点で敗戦投手となっていた。
1回裏ソフトバンクは2死1塁から山川穂高の二塁打と近藤健介のライト線エンタイトル二塁打で2点を先制する[32]。日本ハムは3回に先頭打者の伏見寅威の本塁打で1点差とし、その後2死1、3塁から万波中正の中前適時打で同点に追いつく[33]。 4回裏ソフトバンクは1死2塁から正木智也の三直を清宮幸太郎がエラーし1、3塁とすると、周東佑京の左前適時打で3-2とする[34]。日本ハムは山﨑から前日無失点に抑えた生田目翼に交代、バーヘイゲン、齋藤友貴哉、田中正義の投手リレーで追加点を許さなかったが、ソフトバンクも5回まで投げたスチュワートの後、尾形崇斗、杉山一樹と繋ぎ、8回、9回はいずれも3連投となるヘルナンデス、オスナが無失点で抑えそのまま3-2で3連勝、アドバンテージ1勝を加えて4勝で4年ぶり21度目の日本シリーズ出場を決めた[35]。ソフトバンクがクライマックスシリーズを無敗で突破するのは2011年、2015年、2020年(アドバンテージ含む3勝)に続き4度目、NPBでは2023年の阪神タイガース以来16度目 。21度目の日本シリーズ進出は、埼玉西武ライオンズに並ぶパリーグ最多タイとなる。また小久保裕紀監督は新人監督として2021年の中嶋聡(オリックス)以来19人目の日本シリーズ出場で、新人監督が無傷でCSを突破したのは2012年栗山英樹(日本ハム)、2015年工藤公康(ソフトバンク)、2021年中嶋に次いで4人目[36]。
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表彰選手
テレビ・ラジオ放送およびネット配信
要約
視点
テレビ放送
- ファーストステージ放送日程 [38]
- 第1戦(10月12日)
- 第2戦(10月13日)
- GAORA≪有料CS≫
- 放送時間:13:30 - (試合終了) (再放送)19:00 - 翌0:00(試合終了まで延長)
- 第3戦(10月14日)
- GAORA≪有料CS≫
- 放送時間:未定
- ファイナルステージ放送日程 [46]
- 第1戦(10月16日)
- 北海道テレビ≪地上波、テレビ朝日系列、北海道ローカル≫
- 放送時間:18:15 - 21:00
- 第2戦(10月17日)
- 札幌テレビ ≪地上波、日本テレビ系列、北海道ローカル≫
- 放送時間:18:15 - 21:00(最大延長22:00まで)[52]
- TOKYO MX
- 放送時間:MX1・19:00 - 21:25、MX2・21:25 - 22:00
- スポーツライブ+
- 放送時間:17:45 - (試合終了)
- 第3戦(10月18日)
- TOKYO MX
- 放送時間:MX1・19:00 - 21:25、MX2・21:25 - 22:00
- スポーツライブ+
- 放送時間:17:45 - (試合終了)
- 打ち切りとなった試合
- 第4戦(10月19日)
- 第5戦(10月20日)
- 九州朝日放送
- 北海道テレビ《地上波、テレビ朝日系列、北海道ローカル》
- BS松竹東急
- スポーツライブ+
- 第6戦(10月21日)
- 福岡放送
- 札幌テレビ
- 上記2局はセ・リーグファイナルの巨人対DeNA戦第6戦(日本テレビ系全国放送)へ差し替え
- NHK BS(試合開始当初、並びに延長時サブチャンネルへ移行して放送の場合があった)
- スポーツライブ+
ラジオ放送
- ファーストステージ放送日程 [38]
- 第1戦(10月12日)
- 第2戦(10月13日)
- HBCラジオ≪北海道ローカル≫
- 放送時間:13:55 - (試合終了)
- STVラジオ≪北海道ローカル≫
- 放送時間:13:55 - (試合終了)
- 第3戦(10月14日)
- HBCラジオ≪北海道ローカル≫
- 放送時間:13:55 - (試合終了)
- STVラジオ≪北海道ローカル≫
- 放送時間:13:55 - (試合終了)
- ファイナルステージ放送日程 [46]
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北海道ローカル向けのHBCは第2戦までRKBからネット受けしたのち、第3戦は北海道のスタジオからのオフチューブによる自社実況とした。STV-Rは全試合KBCからのネット受けとした。
- 第1戦(10月16日)
- KBCラジオ≪ネット局:STVラジオ≫
- 放送時間:17:55 - 21:05
- 第2戦(10月17日)
- RKBラジオ≪ネット局:HBCラジオ≫
- 放送時間:17:48 - 21:34
- KBCラジオ≪ネット局:STVラジオ≫
- 放送時間:17:55 - 21:40
- 第3戦(10月18日)
- RKBラジオ≪福岡県ローカル≫
- 放送時間:17:48 - (試合終了)
- KBCラジオ≪ネット局:STVラジオ≫
- 放送時間:17:55 - (試合終了)
- HBCラジオ≪北海道ローカル≫
- 放送時間:17:57 - (試合終了)
- 打ち切りとなった試合
ネット配信
(ファーストステージ・ファイナルステージ共通)
(ファイナルステージのみ)
- ホークスTV
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脚注
関連項目
外部リンク
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