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ASOII

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ASOII -LAST GUARDIAN-』(エー・エス・オーツー ラストガーディアン)は、1991年SNK(初代)から稼働されたアーケード縦スクロールシューティングゲーム。日本国外では『Alpha Mission II』のタイトルで稼働された。

概要 ジャンル, 対応機種 ...

同社のアーケードゲーム『ASO』(1985年)の続編。自機「SYD」を操作し、地球侵略を目論む恐怖の破壊神「フルヴァレンス・グローマ」を倒す事を目的としている。

同年に家庭用ゲーム機としてのネオジオにて発売され、1994年ネオジオCDに移植された。2010年にはPlayStation 3およびPlayStation Portable用ソフトとしてネオジオステーションにて配信された他、2011年にはWii用ソフトとしてバーチャルコンソールにて配信、さらに2016年にはPlayStation 4用ソフトとして、2017年にはNintendo SwitchおよびXbox One用ソフトとしてそれぞれアケアカNEOGEOにて配信された。また、NEOGEO Xネオジオ ミニなどの復刻版ハードにも収録された。

ゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)にてベストシューティング賞9位を獲得した。

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概要

対地/対空を撃ち分ける『ゼビウス』(1983年)タイプの縦スクロールシューティングゲームである。全6エリア(エリア2は2部構成)で、特定の条件を満たした場合のみ、2周目に挑戦出来る。

本作は、ゲーム開始前に2つの操作パターンを選択することになる。1つは前作と同じ操作方法で、もう1つは1つのボタンでレーザーとミサイルを同時に発射出来る初心者向けの操作パターンになる。

前作同様、「キープ」をはじめとする多彩なアイテム・アーマー、誘導弾などがある。

難易度選択も可能(EASY、NORMAL、HARD、MVSの順)。また、プレイヤーの状況によっても展開が変化し、後半のエリアではEASYであってもノーミスで進めば敵の攻撃はそれなりに激しくなる。

後にSNK作品のイメージイラストを多数担当した森気楼のデビュー作でもある。

ゲーム内容

要約
視点

前作からの主な変更点

  • 所持金の概念が導入され、エリアをクリアするごとに各種アーマーを購入することができるようになった。所持金は道中のGポイントを取ることで増やせるほか、エリアクリア時にもボーナスとしてもらえる。
  • 元々MVS向けに作られたため、横画面の縦スクロールシューティングになった。エリア3と6は左右にもスクロールする。
  • 2人同時プレイが可能となり、ミスするとその場から再開される。
  • アーマーの数が増えたが、今作ではプレイヤー1人につき最大5種までしかストックできない。
  • アーマーの色分けによる火力の変化廃止。
  • 常時表示していたエネルギーポイントは、アーマー装着時のみ表示に変更。上限は24ポイントに固定。
  • 前作ではS/L/Mのポイントは3つ揃えないと効果が発動されなかったが、今作では1つで効果が発動される。

アーマー

前作同様にヘッド、左ウイング、右ウイングを同種のパーツを揃えて初めて完成する。当然、揃える途中で別のアーマーパーツを取ってしまうと全てリセットされてしまう。またパーツは出現直後にアーマーの名前が表示されるので、視覚的にどのアーマーのパーツかがわかりやすくなっている。 取ったパーツは、画面上部にアーマーの名前つきで表示される。2人同時プレイ時はアーマーを完成させた方のプレイヤーにアーマーが追加される。 道中でCボタンを押すと画面上方に現在所持しているアーマーの一覧が表示され、レバー左右で使うアーマーを選んでもう一度Cボタンを押すとアーマーが装着される。

アーマーの種類

レーザー(LASER)アーマー
前方に通常より高威力のレーザーを放つ。プレイヤー1でプレイした場合、初めから所持している。ボタン長押しで自機の左右に2つずつ分身が現れ、広範囲にレーザーを放つことが可能。
サイド(SIDE)アーマー
自機の両脇に砲台が装着され、より多彩な方向にショットを放つことができる。エリア1で最初に出てくるアーマーでもある。
シールド(SHIELD)アーマー
バリアーを張って敵の攻撃を防ぐ。被弾するごとにエネルギーを2ポイント消耗。当たり判定は大きくなるが、敵の発射する弾ならエネルギーのある限り完全防御するので、最も使い勝手のいいアーマーと言える。
前作では綴りが「SEALD」だったが、本作では正しい綴りに修正された。
ホーミング(HOME)アーマー
地上の敵に目掛けて、6つのミサイルを放つ。プレイヤー2で始めた場合、最初から所持している。
ファイヤー(FIRE)アーマー
前方に火炎放射。威力が高いが、このアーマーを装備した場合、通常のレーザーやミサイルは一切使用できなくなる。
ショットガン(SHOT)アーマー
前方2列に、赤く纏ったショットガンを放つ。地上にいる敵のみダメージ。
ニュークリア(NUKE)アーマー
アーマー先頭に装備された核弾頭ミサイルを発射する。発射したミサイルは一定距離経過後落下し、大きい円形の爆発を引き起こす。命中時のダメージは大きいが、弾速が遅く連射もできないのでボス戦以外には向かない。
バブル(BUB'L)アーマー
バブル状の泡を放つ。通常では破壊出来ない敵にも効果がある。隠し要素として、スコアの100の位を9にして6面ボスをバブルアーマーで倒す(トドメを刺す)と7面ボスに変化が現れる。
サンダー(THUNDER)アーマー
稲妻を画面全体に放ち、全ての敵と敵弾を破壊する。発動の際、自機は自動的に真ん中あたりに移動する。消費エネルギー・売値ともに最高クラス。
ブラックホール(BLACK)アーマー
前方にブラックホールを発射して、周囲の敵(空中のみ)を吸い込む。地上にもダメージは与えられる。ニュークリアと同じく、一定距離経過して効果が発動する。
フェニックス(PHNX)
ボタン長押しで自機が火の鳥に変化する。そのまま、敵に体当たりして攻撃という変わったアーマー。

ポイントの種類

空中に浮遊している八面体形のカプセルを破壊するか、地上にあるパネルを破壊すると現れる。カプセルで出したポイントはレーザーで打つごとに、S→L→M→Gの順に変化する。

S(SPEED)ポイント(青)
自機のスピードが3段階までアップする。
L(LASER)ポイント(黄色)
自機の対空攻撃が3段階までパワーアップする。
M(MISSILE)ポイント(赤)
自機の対地攻撃が3段階までパワーアップする。
G(GOLD)ポイント
所持金が増える。黄色は1ゴールド、赤色は10ゴールド手に入る。所持金はドクロポイントを取ったり、コンティニューすると全て失われる。
K(KEEP)ポイント
今作では独立して現れる。自機がミスしても初期状態に戻らなくなる。ただし何度同じパネルを取っても、効果は1回分しか発動しない(1度ミスし、Kポイントを取らずに再びミスすると初期状態に戻ってしまう)。
E(ENERGY)ポイント
3種類あり、は1ポイント、は5ポイント、だと全てのエネルギーがチャージされる。アーマーを装着している時のみ現れる。
W(WARP)ポイント(黄色)
一定の区間をワープ移動する。ワープ中は自機のみ攻撃可能。またワープ中はパネルが露出してポイントを回収できる。
1UPポイント(黄色)
残機が1機増える。前作と違い、エクステンドのファンファーレも鳴る。出現確率は低い。
R(REVERSE)ポイント(紫色)
一定の区間をリバースワープする。ワープと異なり、戻される途中にポイント回収はできない。敵やアイテムの出現数が有限のこのゲームでは、得点稼ぎの有効な手段となる。
裏S・L・Mポイント(紫色)
それぞれスピード、レーザー、ミサイルを1ランクパワーダウンさせる。
裏Eポイント(紫色)
エネルギーチャージが4ポイント失われる。アーマーを装着し、なおかつ5種類持っていると現れる。
ドクロポイント(紫色)
全てのキープ、所持金が失われパワーダウンする、最悪の裏ポイント。
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移植版

さらに見る No., タイトル ...
ネオジオ版
アーケードと基板の仕様は全く一緒なので、クレジットのシステムなどの細かな違い以外はゲーム内容の違いは無い。ROMカートリッジを使用しており、読み込み時間などもない。
ネオジオCD版
基本的にROMカートリッジ版とほとんど同じ内容だが、ソフトの定価がROM版に比べて非常に安い。その代わり読み込み時間が長い。
PlayStation 3、PlayStation Portable版
ネオジオ版の移植。ゲーム自体はネオジオ版と同じだが、自分のプレイ内容を記録したり、サウンドテストなど様々な機能が追加されている。
Wii版
ネオジオ版の移植。バーチャルコンソールは基本的にオリジナル版をほぼ忠実に移植するため、内容にネオジオ版との違いはない。
NEOGEO X版
ネオジオ版の移植。本体にプリインストールされているのが特徴。元は北米にあるTommo社によって開発され、1000台限定で日本向けに輸入された。そのためゲームも海外仕様となっている。
PlayStation 4版
MVS版の移植。海外版もプレイ出来たり、MVS用の筐体にあったブラウン管モニターを見ているような感覚でプレイする機能なども追加された。
Nintendo Switch版
MVS版の移植。
Xbox One版
MVS版の移植。
ネオジオ ミニ版
ネオジオ版の移植。本体はMVS筐体を模したものとなっているが、別売りのゲームパッドを接続してプレイすることも可能。

スタッフ

  • プロデューサー:川崎英吉
  • 企画:KOHYAN(河野和人)
  • サブ企画:SHIBA(しばたかずひろ)
  • プログラマー:DATA TADA、MUGE-SAN、MAGI2、SHO CHAN、NISHIDON
  • デザイナー:TOYOCHAN(田辺豊寿)、前田義久、MIKI、Y.KAWASE、HIGA、山口景泉、とくすえまさみ、MANO.
  • サウンド:おさかようこ、JOJOHA KITAPI(北村芳彦)、KONNY(西田和弘)、TARKUN(田中敬一
  • スペシャル・サンクス:えばらやすはる、H.TANAKA、横山雅人、TOMI-YAN(冨田聖司)、PREDETOR-HIDEKI、STRIKER-IWATA、TOMEKICHI、TARA、DOM、KIKU-BEE、KUBOYON

評価

さらに見る 評価, レビュー結果 ...
アーケード版
ゲーム誌『ゲーメスト』誌上で行われていた「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)において、読者投票によりベストシューティング賞で9位を獲得した[11]
ネオジオ版
ゲーム誌『ネオジオフリーク』が1997年に行った「ネオジオゲームツインレビュー」では3、5の合計8点となった[10]。レビュアーは「前作よりずっと高難易度でアーマー数が増え収集する戦略性がありアーマー装備時の猛烈な攻撃力はいいが、横画面なため妙に広く感じる」、「通常攻撃が弱すぎて敵を倒しにくく爽快感があまりない」、「面によって特定の武器でないとクリア不可なのはかなり辛い」と、画面構成やゲームシステムに関して否定的な評価を下した[10]
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脚注

外部リンク

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