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PFU
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株式会社PFU(ピーエフユー、英: PFU Limited)は、石川県かほく市に本社を置く、日本のコンピュータ関連メーカー・システムインテグレーター。以前は、富士通の完全子会社であったが、2022年9月1日付でリコー傘下となり、2025年3月7日付に同社の完全子会社となった[1]。
業務用イメージスキャナの世界最大手[2]であり、50%以上の高いシェアを誇る[3]。特にハードウェアに関しては、PFU以前から富士通のオフコン(Kシリーズ)・パソコン(FACOM 9450シリーズ)・ミニコン(A-30など)開発に大きく関与しており、PFUとなってからは富士通のオープン系サーバ(DS/90、Sファミリ、PRIMEPOWER)の共同開発などを手掛け、富士通とのオープンサーバビジネス分野において協力関係にあった。
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社名の由来
「PFU」は、松下グループ(現: パナソニックグループ)のブランド「パナソニック」のP、富士通ないしFACOM(富士通のかつてのコンピュータブランド)のF、ユーザック電子工業のU、を並べたものである(P.F.U.=Pana-Facom-Usac)[4]。
沿革
旧ウノケ電子工業→ユーザック電子工業
- 1960年11月:竹内繁が東京大学、電気試験所(現:産業技術総合研究所)、日立製作所を経て技術者数人を誘い、故郷の宇ノ気中学校の講堂を借りて起業[5]。 深江溢郎が出資し、当時の石川県河北郡宇ノ気町にウノケ電子工業設立[4]。
- 1961年11月:初の自社開発コンピュータ「USAC5010」が完成[6]。
- USACは「Unoke Standard Automatic Computer」の頭文字を取ったものである。
- 1962年5月 :株式会社に移行し、内田洋行と資本業務提携。
- 1969年:ユーザック電子工業に社名変更[4]。
- 1972年:富士通とユーザック電子工業が技術提携。当初は日本電気(NEC)との提携を考えていたが、NECに断られたため、富士通との提携に舵を切った経緯がある[7]。
- 1982年:ユーザック電子工業、ビジネスパソコンとして「USACカマラード」を発売[8]。富士通にも「FACOM K-10」シリーズとしてOEM供給された。
旧パナファコム

PFU
- 1987年:ユーザック電子工業とパナファコムが合併し、PFU設立[4]。
- 2002年:笠島工場を富士通ITプロダクツに分割。
- 2010年
- 2014年10月:東京地区事業所を横浜本社へ集約。
- 2022年9月1日:富士通が保有していた全株式の80%をリコーへ譲渡されたことに伴い、リコーの子会社となる[9]。
- 2023年
- 2025年
- 3月7日:リコーの完全子会社化[12]。
- 4月1日:組込みコンピューティング事業をリコーPFUコンピューティングに分割。
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主力製品・事業

- ハードウェア
- イメージスキャナ:務向けのfi/SPシリーズや、一般消費者/SOHO向けのScanSnapシリーズ。1982年に開発を開始、2001年に富士通のスキャナ事業が移管され現在の形になった。また、2020年には創業60周年を記念して、ScanSnap(iX1500)が、かほく市によりふるさと納税返礼品として選ばれている[13]。
詳細は「富士通のイメージスキャナ一覧」を参照 - 情報KIOSK端末
- エンベデッド製品:COM Express準拠のSOMや組込向けなど産業機器向けコンピュータ
- Happy Hacking Keyboard:省スペースかつ多彩なカスタマイズ設定が可能なPC用キーボードで、1996年に発売されたPFUの主力商品の一つ[14]。UNIXユーザ向けに最適化したキーレイアウトをコンセプトとしている。2019年には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞している[15]。
- サーバ、ストレージ、スキャナ:過去に笠島工場でFMVのタワー型モデルの最終組み立てを行っていたが、現在富士通との合弁会社である富士通ITプロダクツへ移管された。
- 1980年代に16ビットMPU MN-1610を搭載したパーソナルコンピュータ「PANAFACOM C-180」を発売[16]。標準モデル C-180A、日本語モデル C-180K、グラフィックモデル C-180G、それぞれに容量5MBのハードディスクを内蔵した C-180DA、C-180DK、C-180DG があり[17]、日本語モデルでは16ドットビットマップ漢字フォント、グラフィックモデルではストロークフォント漢字により表示された[18]。提供されるBASICでは並列処理がサポートされ、また実行形式を生成してから実行する方式となっている[19]。
- イメージスキャナ:務向けのfi/SPシリーズや、一般消費者/SOHO向けのScanSnapシリーズ。1982年に開発を開始、2001年に富士通のスキャナ事業が移管され現在の形になった。また、2020年には創業60周年を記念して、ScanSnap(iX1500)が、かほく市によりふるさと納税返礼品として選ばれている[13]。
主要事業所
主要関係会社
国内グループ企業(完全子会社)
- PFU ITサービス株式会社
- PFUテクノワイズ株式会社
- PFUライフエージェンシー株式会社
- PFUクオリティサービス株式会社
国内グループ企業(関連会社)
- 株式会社コスモサミット
国外グループ企業(子会社)
- PFU上海計算機有限公司(100%出資)
- 江蘇南通必優信息系統有限公司(PFU上海100%出資)
- PFU America, Inc.(100%出資)
- PFU Canada Inc.
- PFU(EMEA) Limited(100%出資)
- PFU Hong Kong Limited
- PFU Asia Pacific Pte. Ltd.(90%出資)
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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