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君と旅立とう
イタリアの歌手アンドレア・ボチェッリが1995年に発表した楽曲 ウィキペディアから
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「君と旅立とう」(きみとたびだとう、
1995年2月にサンレモ音楽祭で初めて歌われ、同年春に発売のセカンド・アルバム『ボチェッリ』に初収録された。作詞はルーチョ・クアラントット、作曲はフランチェスコ・サルトーリで、その後「生きる」をカップリング曲としてシングル発売されている。この時の音楽チャートで1位を記録した国のうち、フランスでは歴代最多販売枚数の100位圏内に入り、ベルギーでは歴代最多販売枚数1位を記録した。
そしてこの曲の知名度を広く上げたのが、1996年にイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンがボチェッリにデュエットを申し出て、曲名及び歌詞の一部をイタリア語から英語の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ(英: Time To Say Goodbye)」に変更し、共演したことである。これがヨーロッパ全土で爆発的にヒットし、ドイツでは歴代最多販売枚数を記録した[1][2]ほか、全世界で1200万枚以上を販売し世界歴代最多販売作品の一枚となった[3][4]。
その後ボチェッリはこの曲の全編スペイン語歌詞による「ポル・ティ・ヴォラーレ(西: Por ti volaré)」を発売し、前述のオリジナル曲「君と旅立とう」及び「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と並んでこれら3バージョンはボチェッリの代表曲となっている[5]。
ブライトマンもこの曲のソロバージョン、全編英語詞の「Time To Say Goodbye」をリリースしている。
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来歴
シングル発売当初、本国イタリアでは音楽番組でわずかに流される程度で、商業的には必ずしも大ヒットと言えない状況であった。一方、ヨーロッパ他国では大きな反響を呼び、フランスとスイスでは6週連続1位、ベルギーでは12週連続1位を記録しベルギー史上最大の爆発的ヒット曲となった[6]。
ブライトマンの友人で、ドイツの国民的英雄でもあるボクサー、ヘンリー・マスケのヴァージル・ヒルとの引退試合が1996年11月23日に行われた際、試合前にリング上のステージで初めて2人によって歌われ(演奏はロンドン交響楽団による録音)、マスケの退場時もこの曲が流された。その模様はテレビ放送で2100万人以上と言われる視聴者が観ていたこともあり、直後の12月に発売されたシングルはドイツのヒットチャートで14週連続1位となった。
結果的に、シングルが1500万枚、アルバムを含めて2500万枚という世界的大ヒットになり、ブライトマンの収録アルバム『タイム』が『タイム・トゥ・セイ・グッバイ』に変更になったほか、次作『クエスチョン・オブ・オナー』にも収録されるなど、プロモーション面でも様々な影響を及ぼした。以後も多くのアーティストにより歌われている。
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解説
ボレロ風のリズムに支えられたオーケストラ伴奏とオペラ唱法による荘厳雄大な旋律がエネルギーの充溢を感じさせる力強い曲である。
イタリア語の原題「コン・テ・パルティロ」(伊: Con Te Partirò = 英: With you I am going to leave, I will leave ではない)とは、日本語題の「君と旅立とう」が表す通り、「君とともに(ぼくは)旅立つ」という意味で、英語の「グッバイ」というタイトルが示すような別れの歌ではなく旅立ちの歌である。したがって、結婚式で歌われることも多い。ドイツではカレル・ゴットが歌った Zeit zu geh'n(「出発の時」の意)のタイトルで知られている。
評価
イギリスの雑誌『ミュージック・ウィーク』は、デュエット・バージョンを5点満点中5点と評価し、「シングル・オブ・ザ・ウィーク」に選んだ[7]。 また、「ほとんどがイタリア語で歌われ、美しく高らかなメロディが真のネッスン・ドルマの可能性を与えている」と付け加えた[7]。
主題歌・挿入歌としての使用
アメリカ映画『ウォンテッド』では、主役のウェズリー(ジェームズ・マカヴォイ)がフォックス(アンジェリーナ・ジョリー)とリムジンに乗った男を殺害するシーンで流される。同作のエンドロールには「Time To Say Goodbye」Sarah Brightman、Andrea Bocelliとクレジットされている。
アメリカのアニメ映画『マダガスカル3』では、キツネザルのキング・ジュリアンとクマのソーニャがローマでデートをするシーンで流される。
韓国の配信ドラマ『イカゲーム』のシーズン2では、第1話においてコン・ユ演じるメンコ男がイ・ジョンジェ演じるソン・ギフンとロシアンルーレットゲームをするシーンで流される。
日本ではドラマ『外交官 黒田康作』および同ドラマの劇場版『アマルフィ 女神の報酬』で主題歌として使われた(なお映画版では、サラ・ブライトマン本人が出演している)。また、人気メダル競馬ゲームであるSTARHORSE2内のSWBCというビッグレースで使われている曲であるため、ゲームファンや競馬ファンにも親しまれている。
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クレジット
- 作曲:フランチェスコ・サルトーリ
- 作詞:ルーチョ・クアラントット
カバー
- 島田歌穂 - 1998年にシングル『タイム・トゥ・セイ・グッバイ 〜さよならの時刻(とき)』として松本隆の訳詞による日本語カバーアレンジ。
- ニール・ショーン - 2001年のアルバム『情熱の音色〜ヴォイス』にインストゥルメンタルのカバーを収録[8]。
- 本田美奈子. - 2003年のアルバム『AVE MARIA』に収録。
- 秋川雅史 - 2005年のアルバム『威風堂々』に収録。
- 河村隆一 - 2006年のアルバム『evergreen 〜あなたの忘れ物〜』(初回限定盤のみ)に収録。
- カノン - 2007年のアルバム『Precious』に収録。
- 新妻聖子 - 2010年のアルバム『アンダンテ』に収録。
- 高垣彩陽 - 2011年のアルバム『melodia』に収録。
- LE VELVETS - 2012年のアルバム『Le Velvets』に収録。
- 海上自衛隊東京音楽隊/三宅由佳莉 - 2013年のアルバム『祈り〜未来への歌声』に収録。
- ELISA - 2016年のアルバム『GENETICA』に収録。
- サラ・オレイン - 2017年のアルバム『ANIMA』に収録。
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チャート・認定
要約
視点
先代 バビロン・ズー「スペースマン」 |
ベルギー フランデレン地域圏 第1位シングル 1996年3月2日 – 1996年5月4日(10週) |
次代 ジョーン・オズボーン「ワン・オブ・アス」 |
先代 ボリス「ソワレ・ディスコ」 |
ベルギー ワロン地域圏 第1位シングル 1996年6月8日 – 1996年7月6日(5週) |
次代 ロス・デル・リオ「恋のマカレナ」 |
先代 チック・タック・トー「お金があれば…。」 |
ドイツ 第1位シングル 1996年12月13日 – 1997年3月7日(13週) |
次代 チック・タック・トー「なぜなの…。」 |
先代 トニー・ブラクストン「アンブレイク・マイ・ハート」 |
スイス 第1位シングル 1997年1月19日 - 1997年2月23日(5週) |
次代 ノー・ダウト「ドント・スピーク」 |
先代 トニー・ブラクストン「アンブレイク・マイ・ハート」 |
オーストリア 第1位シングル 1997年1月26日 – 1997年2月9日(3週) |
次代 ノー・マーシー「ホエン・アイ・ダイ」 |
先代 ガーラ「レット・ア・ボーイ・クライ」 |
フランスSNEP 第1位シングル 1997年3月1日(1週) 1997年3月15日 – 1997年4月5日(4週) |
次代 ガーラ「レット・ア・ボーイ・クライ」 リッキー・マーティン「マリア」 |
先代 R・ケリー「アイ・ビリーブ・アイ・キャン・フライ」 |
アイルランドIRMA 第1位シングル 1997年3月24日 – 1997年6月7日(3週) |
次代 ハンソン「キラメキ☆MMMBOP」 |
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脚注
外部リンク
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