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島田歌穂
日本の女優、歌手 (1963-) ウィキペディアから
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島田 歌穂(しまだ かほ)は、日本の女優、歌手、大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科教授。本名は島 歌穂(しま かほ)。
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経歴
要約
視点
東京都港区出身。音楽家の父・島田敬穂と、宝塚歌劇団出身でジャズ歌手の母・筑波嶺玲子(別名:丹波礼子)との間に生まれ、幼少期に松山バレエ団でバレエを習い始め、[1]のち6歳のときから西野バレエ団[注 1][2][1]に移るのと同時にピアノを習い始める。港区立青山中学校、私立東亜学園、東京都立城南高等学校を経て堀越高等学校卒業。
1974年 - 1977年放送のドラマ『がんばれ!!ロボコン』(東映)のヒロイン・ロビンちゃん役で人気を博す[3]。
その後、作詞家のなかにし礼によってアイドルとして見出され、1981年トリオレコードより歌手デビュー。
1982年、ミュージカル『シンデレラ』シンデレラ役で初主役、初舞台[3]。以後、舞台女優に転身。
1987年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』日本初演のエポニーヌ役で脚光を浴び、2001年までロングラン公演に参加し、出演回数は1,000回を超えた。[3]2011年までの特別公演を含めると足掛け24年にわたり出演する。
また、世界各国で公演されている同作の世界ベストキャストに選ばれ、日本の女優として初めて英国王室主催のコンサート『ザ・ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス』(1987年)に出演し、エリザベス女王陛下にパフォーマンスを披露した。[3]その模様は英国公共放送のBBCで全英放送された。
更に1990年には世界ベストキャストとして、レコーディングに参加したアルバム『レ・ミゼラブル/インターナショナル・キャスト盤』がアメリカにてグラミー賞を受賞するなど国際的にも高い評価を得た[4][3]。
その一方、音楽活動も精力的に行い、1988年と1989年は『NHK紅白歌合戦』に2年連続で出場し[5][6][3]、1990年代はドラマ『HOTEL』の主題歌『ステップ・バイ・ステップ』『フレンズ』『約束』がヒットした。『KAHOファーストコンサート』(1987年)から始まったコンサート活動も毎年回を重ね、1998年にはマレーシアで、2006年は台湾ツアーと海外でもコンサートを行った。
1990年、大阪梅田のショッピングセンター「阪急三番街」の開業20周年に発表されたテーマ曲『川の流れる街で』の歌唱を務める。毎時0分の時報の代わりに全館で放送されるこの曲は35年以上経った現在でも使用されている。
1994年、ピアニストで作曲・編曲家・プロデューサーの島健と結婚[3]。和田誠、平野レミ夫妻が媒酌人を務めた。翌95年からスタートした島田歌穂&島健Duoコンサートは、現在まで全国200ヵ所以上で公演、延べ10万人以上が来場している[3]。
2000年代からは吹き替えにも進出し、2006年に映画『サウンド・オブ・ミュージック』マリア役(ジュリー・アンドリュース)、2017年ディズニー映画『美女と野獣』プリュメット役、2019年『メリー・ポピンズ リターンズ』トプシー役(メリル・ストリープ)、2022年『魔法にかけられて2』マルヴィーナ役の吹き替えを務めた。これと並行して、東京ディズニーシーのスペシャルイベントの楽曲『Thanks to You』『Welcome to Christmas』『We Go On』の歌唱を務めている。
2003年、大阪芸術大学 芸術学部 舞台芸術学科 助教授に就任。2007年から教授に就任した[7]。
2008年、祖母の人生を綴った著書『私の祖母は「101歳のお嬢さま」』(潮出版社)を出版[8]。
2014年、デビュー40周年記念アルバムとして、レーベルの枠を超えた初の自選オールタイムベスト『MY GRATITUDE』、島健とのデュオによる初のJazzアルバム『いつか聴いた歌』(和田誠監修)を同時リリース。『MY GRATITUDE』は宇野亞喜良氏[9]、『いつか聴いた歌』は和田誠氏の書き下ろしジャケット[10]を使用している。
2019年には、デビュー45周年を迎え、男性アーティストの名曲の数々をカバーしたアルバム『Slow Ballade -おとこごころ-』をリリース。アルバムジャケットは、わたせせいぞう氏の書き下ろしジャケットである[注 2][11]。
2024年、デビュー50周年を迎え、ディズニー公式カバーアルバム『島田歌穂・シングス・ディズニー』をリリースした。アルバムジャケットはディズニーオリジナルの書き下ろしジャケット。
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人物
舞台・歌
- ミュージカル「レ・ミゼラブル」でエポニーヌを演じた島田は2020年に受けた朝日新聞の取材で「当時は映像資料やWEBサイトなどもなく、曲をレコードで聴いただけ」と話し、同作のオーディションに挑んで合格したことを述懐した[12]。島田はこのインタビューで芸能界デビューした当時の父親と母親の反応も語っている[12]。
- 『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』でウィルキンソン先生[注 3]を演じた島田はブロードウェイで同作を鑑賞したとき、(作品の素晴らしさに)「全てを詰め込んだミュージカルがあるんだ」と感動し、「しばらく席から立ち上がれなかったくらいでした」と続けた[14]。同作品の稽古で島田は演技・歌・ダンスの細かい指導があり、そのすべてに緻密な演出があった。でも、あの感動はこのくらいの大変さがないと生み出せないんだな」と振り返っている[14]。
- 舞台のほか、各オーケストラや交響楽団とのコンサートも数多く行っている。楽曲のレパートリーはミュージカルのほか、ジャズ・ポップス・民謡に至るまで幅広い[15]。
- 2023年にキングレコードの取材を受けた島田は同レコード会社に在籍していた当時のことを振り返り、「『冬の雨』は夫婦の原点の曲、いわば初めての共同作業」(後に島田の夫となる島健が作曲[16])と語り、ドラマ『HOTEL』の曲を歌ったことを「本当に幸せな事でした」と振り返り、「これからも大切に歌わせていただきたいと思っています」と続けた[17]。
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出演
舞台
- シンデレラ(1982年) - シンデレラ 役
- レ・ミゼラブル(1987年 - 2001年、2005年、2007年、2011年[注 4]) - エポニーヌ 役
- こまつ座
- 日本人のへそ(1985年)
- イーハトボの劇列車(1986年)
- 花よりタンゴ(1986年)
- 黙阿彌オペラ(1997年、2000年)
- スウィート・チャリティー(1992年) - チャリティ・ホープ・ヴァレンタイン 役
- アニーよ銃をとれ(1988年) - アニー役
- SHE LOVES ME(1995年)
- ロミオ&ジュリエット(1996年) - ジュリエット役[18]
- 音楽劇 ブッダ(1998年)
- Tne Rink(1998年、2000年)
- and THE WORLD GOES 'ROUND(1998年)
- パ・ド・ドゥ(2000年)
- Freddie〜少年フレディの物語〜(2000年 - ) - フレディ 役
- 屋根の上のヴァイオリン弾き(2001年)
- BLOOD BROTHERS(2003年)
- PLAYZONE'04 ウエストサイドストーリー(2004年)-マリア役
- ミュージカル座 ひめゆり(2005年)
- ベガーズ・オペラ(2006年、2008年)
- DOWNTOWN FOLLIES(2002年 - 2010年)
- DOWNTOWN FOLLIES番外編 "そっとおやすみ・KILLING YOU SOFTLY"(2007年)
- 地人会 飢餓海峡(2006年) - 杉戸八重 役
- テネシー・ワルツ〜江利チエミ物語〜(2005年 - 2007年) - 江利チエミ 役
- 蝶々さん(2007年・2011年)
- The Light in the Piazza(2007年)
- テーブル・マナー(2009年)
- ZORRO THE MUSICAL(2011年) - イネス 役
- この子たちの夏(2011年 - 2023年)
- イロアセル(2011年)
- 三文オペラ(2014年) - 酒場のジェニー 役[19][20][21]
- 海に響く軍靴〜FOOTSTEPS IN THE PACIFIC〜(2015年)
- 天空の恋〜谷崎と猫と三人の女〜(2016年) - 谷崎松子 役[22]
- 誰も喋ってはならぬ!(2016年)
- ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー〜(2017年) - ウィルキンソン先生 役[13]
- メリー・ポピンズ(2018年・2022年・2026年) - バードウーマン 役、ミス・アンドリュー 役[注 5][23]
- ナイツ・テイル ー騎士物語ー(2018年・2021年・2025年〈予定〉) - ヒポリタ 役[24]
- 沖縄世(2020年)
- VIOLET(2020年)
- モンテンルパ(2021年・2024年・2025年)[25]
- アメリカン・ラプソディ(2022年・2023年)
- Endless SHOCK(2022年・2023年) - オーナー役[注 6]
- Endless SHOCK -Eternal-(2023年) - オーナー 役[注 7]
- プロデューサーズ(2024年) - ホールドミー・タッチミー 役(友近とWキャスト)[27]
テレビ
- 音楽・夢コレクション(1989年 - 1991年、NHK) - レギュラー
- 青春のポップス(1999年 - 2002年、NHK)
- アジア語楽紀行 旅するマレーシア (2007年4月 - 5月) - 語り手
- 映画音楽に乾杯!(2010年2月21日・6月27日・10月31日・12月26日、NHK-BS2)
NHK紅白歌合戦出場歴
- 注意点
- 出演順は「出演順/出場者数」で表す。
テレビドラマ
- どっこい大作 第50話「ひげのないサンタクロース」(1973年) - 中川絵美 役
- がんばれ!!ロボコン(1974年 - 1977年) - ロビンちゃん 役
- 大鉄人17(1977年) - 佐原ルミ 役
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第36話「天を欺く泣きぼくろ」(1978年) - お冬 役
- 柳生一族の陰謀 第4話「大奥の妖女」(1978年) - ぬい 役
- 宇宙からのメッセージ・銀河大戦(1978年) - ハナ 役
- 俺はあばれはっちゃく(1979年)- 桜間てるほ 役
- 服部半蔵 影の軍団(1980年) - お菊 役
- 新・江戸の旋風 第21話「肝っ玉もんの恋」(1980年) - とよ 役
- GOGO! チアガール(1980年 - 1981年) - 野村亜矢 役
- 國語元年(1985年) - 御田ちよ 役
- HOTEL(1994年) - 彩子 役[注 8]
ラジオ
映画
吹き替え
- サウンド・オブ・ミュージック(2006年) - マリア〈ジュリー・アンドリュース〉 役 ※ファミリーバージョン(DVD)
- 美女と野獣(2017年) - プリュメット 役[31]
- メリー・ポピンズ リターンズ(2019年) - トプシー〈メリル・ストリープ〉 役[32]
- 魔法にかけられて2(2022年) - マルヴィーナ 役
その他
- 姫路百祭シロトピア・姫路シロトピア博イベントテーマソング「夢あるまち」(1989年)
- 阪急三番街テーマソング「川の流れる街で」(1990年)
- 関西電力 花の万博『ひかりのパビリオン』[注 9]イメージソング「ひかりForever」(1990年)[注 10]
- シナノ企画『すばらしきわが人生 Part2』(1993年)
- 東京ディズニーシースペシャルイベント
- 『ディズニーシー・シンフォニー』(2002年、2004年)「Thanks to You」
- 『ハーバーサイド・クリスマス』(2004年 - 2008年)「Welcome to Christmas」
- 『ニューイヤーズ・イヴ・セレブレーション』(2004年 - 2010年)「We Go On」
- 宝くじ文化公演事業「宝くじおしゃべり音楽館」コンサート
- 2代目帝国劇場最終公演「THE BEST New HISTORY COMING」(2025年)[33]
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ディスコグラフィー
シングル
アルバム
- AFTER VALENTINE(1989年)
- DISTRACTIONS(1990年)
- All you need is music(1990年)
- I'm just a woman(1991年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection〜(1992年)
- Loving My Soul(1992年)
- Will You Dance?(1992年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection 2〜(1994年)
- drama「HOTEL」Original Sound Track(1994年)
- now and forever(1994年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection3〜(1995年)
- DUO K&K in Ballade(1995年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection4〜(1996年)
- MALACCA(1997年、EMI ミュージックジャパン)
- ROBIN'99(1998年)
- COOL BEAUTY(2002年)
- 島田歌穂ベスト(2003年、キングレコード)
- SOMETHING'S COMING(2004年)
- One Woman Series vol.1(2008年)
- 島田歌穂パーフェクト・ベスト(2010年7月、キングレコード)
- Duo(2010年)
- Duo 2(2011年)
- Duo 3(2012年)
- MY GRATITUDE −All Time Best−(2014年)
- いつか聴いた歌(2014年)
- Duo 4(2017年)
- Slow Ballade -おとこごころ-(2019年)
- 島田歌穂・シングス・ディズニー(2024年)
参加作品
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受賞
- 1986年 第24回ゴールデン・アロー賞新人賞(演劇)
- 1987年 Swing JOURNAL誌「ジャズ ヴォーカル」新人賞
- 1988年 第38回芸術選奨文部大臣新人賞(大衆芸能部門)
- 1990年 第32回米国グラミー賞「Best Musical Cast Show Album」(レ・ミゼラブル/インターナショナル・キャスト盤)
- 1996年 第21回菊田一夫演劇賞
- 2002年 第4回東京芸術劇場月間ミュージカル公演 優秀賞(島健と合同受賞)
- 2003年 月刊ミュージカル「ミュージカルベストテン」女優部門 第1位
- 2005年 月刊ミュージカル「ミュージカルベストテン」女優部門 第1位
- 2006年 第27回松尾芸能賞優秀賞(演劇)
- 2007年 第41回紀伊國屋演劇賞(個人賞)
- 2007年 第14回読売演劇大賞優秀女優賞
- 2007年 月刊ミュージカル「ミュージカルベストテン」女優部門 第1位
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脚注
外部リンク
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