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塩船観音寺

東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派の別格本山 ウィキペディアから

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塩船観音寺(しおふねかんのんじ)は、東京都青梅市塩船にある真言宗醍醐派別格本山。山号は大悲山。関東八十八ヶ所霊場第七十二番札所、東国花の寺百ヶ寺東京第十三番札所、奥多摩新四国八十八ヶ所霊場第五十九番札所。御詠歌『わすれずも みちびきたまえ かんぜおん ぐぜいのふねに のりていたらむ』

概要 塩船観音寺, 所在地 ...
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歴史

伝説によれば、大化年間(645年 - 650年)に、若狭国八百比丘尼が、紫金の千手観音像を安置したことに始まるという。また「塩船」の名は、天平年間(729年 - 749年)に行基がこの地を訪れた際、周囲が小丘に囲まれて船の形に似ているところから、仏が衆生を救おうとする大きな願いの船である「弘誓の舟」になぞらえて、名付けられたものと伝えられている。貞観年間(859年 - 877年)には、安然が12の坊舎を建てるなど、興隆を極めたという。

鎌倉時代には武蔵七党の流れを汲む金子氏の庇護を受け、室町時代には青梅・奥多摩方面に勢力をもっていた三田氏の帰依を得て栄えた。

室町時代後期に建てられた本堂阿弥陀堂、仁王門は、本堂内の厨子とともに国の重要文化財に指定。本尊の十一面千手千眼観世音菩薩(千手観音)像、眷属の二十八部衆像も同じく国の重要文化財に指定されている。

また、ツツジが有名で、毎年春(特に5月)にはつつじ祭りが開催されている。多くの観光客が押し寄せるが、この時期には入山料が必要である。現地の人には初詣の対象とされている。

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文化財

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本堂(国の重要文化財)
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ツツジと本堂

重要文化財(国指定)

  • 本堂(附:厨子) - 室町時代後期(1467年-1572年)の建立。桁行五間、梁間五間、一重、寄棟造、茅葺。
  • 仁王門 - 室町時代後期(1467年-1572年)の建立。三間一戸八脚門、切妻造、茅葺。
  • 阿弥陀堂 - 室町時代後期(1467年-1572年)の建立。桁行四間、梁間三間、一重、寄棟造妻入、茅葺形銅板葺。桁行2間、梁行1間の身舎の周囲に庇をめぐらした形式になる。 

以上3棟はいずれも室町時代後期頃の建立。1946年昭和21年)に旧・国宝保存法に基づく国宝(現行法の「重要文化財」に相当)に指定され、1950年(昭和25年)8月29日、文化財保護法施行にともない重要文化財になっている。

  • 木造千手観音立像1軀・木造二十八部衆立像28軀
千手観音は快勢作、像内に「塩船寺本尊、文永元年(1264年)十二月、大仏師法眼快勢等」の銘がある。二十八部衆像は23軀が鎌倉時代、定快作、5軀が室町時代、弘円作。8軀の像内に「文永五年(1268年)、同六年(1269年)、建治二年(1276年)、弘安十一年(1288年)、定快作」等の銘、うち2軀の台座に「永正九年(1512年)、法橋弘円」等の銘がある[1][2]

東京都指定有形文化財

  • 木造金剛力士(仁王)立像 2躯 - 1960年(昭和35年)指定。

青梅市指定有形文化財

  • 薬師堂 - 1968年(昭和43年)指定。
  • 木造薬師如来立像 - 1968年(昭和43年)指定。
  • 木造毘沙門天立像 本尊脇侍 - 1968年(昭和43年)指定。
  • 木造観音菩薩立像 阿弥陀如来脇侍 - 2005年平成17年)指定。
  • 銅鐘 - 1968年(昭和43年)指定。
  • 青石塔婆(大板碑) - 1964年(昭和39年)指定。
  • 大般若経 - 1964年(昭和39年)指定。

東京都天然記念物

  • 観音寺の大スギ(夫婦杉、二本) - 1953年(昭和28年)指定。
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所在地

東京都青梅市塩船194

交通アクセス

脚注

参考文献

関連文献

関連項目

外部リンク

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