急変

日本語

この単語の漢字
急	変
きゅう 第三学年	へん 第四学年
音読み

発音

• (東京式) きゅうへん [kyùúhéń] (平板型 – [0])
• IPA^(?): [kʲɨᵝːhẽ̞ɴ]
• (京阪式) きゅーへん

名詞

急変 (きゅうへん)

1. 急激に変化すること^[1]。病状、天候、態度などについて多く用いる。
   • 非常に驚いたり、また恐れたり、著しい心の劇動があると、そのために筋肉や血行に急変を起し、即座に電流が変るから電流計の鏡が著しく動く。（寺田寅彦『話の種』）
   • 気圧の急変で鼓膜を圧迫されるのをかまわないでいたら、熱海海岸で車を下りてみると耳がひどく遠くなっているのに気がついた。（寺田寅彦『箱根熱海バス紀行』）
2. 俄（にわ）かに起こった変事^[1]。
   • 未だ久しからずして、松助片腕を斬られ鮮血淋漓として帰邸し、急変ありと告げ、邸門を閉ざし、非常に備へしむ。（菊池寛『大衆維新史読本 池田屋襲撃』）

類義語

• 語義1: 急転

翻訳

（語義1）

• 英語: twist ^(en), sudden change

（語義2）

• 英語: accident ^(en), emergency ^(en)

動詞

急変する (きゅうへんする)

1. 急激に変化する。
   • 八月十七日、あの雷雨の夜、容体が急変して、一週間の後、遂に呼吸（いき）をひきとった。（岸田國士『妻の日記』）

活用

活用と結合例

急変-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
急変	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	急変しない	未然形 + ない
否定(古風)	急変せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	急変される	未然形 + れる
丁寧	急変します	連用形 + ます
過去・完了・状態	急変した	連用形 + た
言い切り	急変する	終止形のみ
名詞化	急変すること	連体形 + こと
仮定条件	急変すれば	仮定形 + ば
命令	急変しろ 急変せよ	命令形のみ

翻訳

• 英語: change suddenly

---