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イギリス・アメリカの映画作品、『オーメンシリーズ』の第1作目 ウィキペディアから
『オーメン』(The Omen)は、1976年に製作されたアメリカ合衆国の映画作品。6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンを巡る物語。
オーメン | |
---|---|
The Omen | |
監督 | リチャード・ドナー |
脚本 | デヴィッド・セルツァー |
製作 | ハーヴェイ・バーンハード |
製作総指揮 | メイス・ニューフェルド |
出演者 |
グレゴリー・ペック ハーヴェイ・スペンサー・スティーヴンス リー・レミック デビッド・ワーナー ビリー・ホワイトロー |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
撮影 | ギルバート・テイラー |
編集 | スチュアート・ベアード |
配給 | 20世紀フォックス |
公開 |
1976年6月25日 1976年10月2日 |
上映時間 | 111分 |
製作国 |
イギリス アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $2,800,000 |
興行収入 | $60,922,980[1] |
配給収入 | 12億円[2] |
前作 | オーメン:ザ・ファースト(時系列) |
次作 | オーメン2/ダミアン |
音楽を担当したジェリー・ゴールドスミスが第49回アカデミー作曲賞を受賞した。
題名の“omen”は一般的な英語で前兆のこと。
『オーメン2/ダミアン』(1978年)、『オーメン/最後の闘争』(1981年)、『オーメン4』(1991年)とシリーズ化され、1976年版をリメイクした同名映画『オーメン』(2006年)も製作された。2016年にはテレビシリーズ化された(Damien)。
6月6日午前6時、アメリカ人外交官であるロバート・ソーンはローマの産院にて、死産した我が子の代わりに、同時刻に誕生した孤児である男子を妻のキャサリンにも秘密で養子として引き取り、ダミアンと名付ける。
ほどなくして駐英大使に任命され、その後も公私共に順風満帆な生活を送るロバート。
しかし、ダミアンの5歳の誕生日に、乳母が「あなたのためよ」と叫んで首つり自殺をする。ロバートは大使館で記者が群がる中、写真家のジェニングスとぶつかり、カメラを壊してしまう。弁償を申し出るが、ジェニングスは「いいえ、貸しにしておきます」と断る。さらに大使館にローマからやって来たブレナン神父が「奴はあなたの全てを奪う」と意味深な助言を放ち、「ご子息の出産に立ち会った。あれの母親を見た」と告げる。息子を入れ替えた事に対する脅迫だと感じたロバートは神父を追い返す。その後、死んだ乳母の代わりに斡旋所から派遣されたと自称する新しい乳母がやって来る。乳母はダミアンに「そなたを守りに来た」と微笑む。
再びブレナン神父が来て「奴は母親も、お腹の子も殺す。奴は悪魔の子だ。ブーゲンハーゲンに会え」と告げるが、ロバートは全く聞く耳をもたなかった。直後、神父は雷に打たれた教会の塔の落ちてきた避雷針に串刺しにされて死んだ。さらにキャサリンがダミアンの三輪車と衝突し、階下に転落し流産してしまう。
悲しみにくれるロバートの元にジェニングスから連絡が入る。彼のアパートへ出向くと、死んだ乳母と神父の生前の写真には予兆が写っていたと聞かされる。さらに神父の部屋で「5年前の6月6日に彗星の形が2000年前のベツレヘムと同じ形になった」という記事を見つける。ロバートは「本当の息子は死んだ。今の子は誰の子かもわからない」と告白する。協力を申し出るジェニングスだが、ロバートは「これは私の問題だ」と断る。しかしジェニングスは「私の問題でもある」と言い、自身を写した写真を見せる。そこには首に亀裂のような影が写っていた。
2人はダミアンの出生の謎を暴くため、ローマの産院へ向かうが、当時の建物は記録室からの火事で焼け落ちていた。なんとか当時、ダミアンを世話した神父にたどり着き、出生の秘密を問いただす。神父はわずかに動く手でチェルベットと書いた。そこは古い墓地であった。
2人は墓地へ向かい、そこで6月6日に死んだ者の2つの墓があった。母親の墓を開けると、そこには白骨化した山犬の死骸が横たわっていた。ロバートは息子の墓も開けると、頭部に穴の開いた赤子の亡骸が横たわっていた。自分の息子が殺されたと知ったロバートは、入院中のキャサリンにロンドンを離れるように言う。しかし、キャサリンは直後に乳母に突き落とされて死んだ。
ロバートはブーゲンハーゲンに会い、悪魔の子を殺す方法と短剣を受け取る。悪魔の確認方法は「体のどこかに666のあざがある。見当たらない時は髪を切って頭部を確認せよ」と告げられる。しかしロバートは躊躇し、短剣を投げ捨てるが、短剣を拾おうとしたジェニングスが後退するトラックの荷台から滑り飛んだガラス板によって首を飛ばされてしまう。ロバートの迷いは消え、短剣をロンドンへ持ち帰った。ダミアンの髪を切り、頭部に666のあざを発見する。
すると突然、乳母がロバートを殺そうと襲いかかるが、彼はアイスピックで返り討ちにする。ロバートはダミアンを連れ、教会へ車を走らせた。祭壇でダミアンを刺し殺そうとするが、追跡してきた警官に射殺される。ソーン夫妻の葬儀にて、大統領に引き取られたダミアンが墓前で微笑む。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
TBS版 | LD版 | ||
ロバート・ソーン | グレゴリー・ペック | 城達也 | |
キャサリン・ソーン | リー・レミック | 武藤礼子 | |
ジェニングス | デビッド・ワーナー | 仁内達之 | 坂口芳貞 |
ベイロック夫人 | ビリー・ホワイトロー | 来宮良子 | |
ダミアン | ハーヴェイ・スペンサー・スティーヴンス | 吉田理保子 | 菅谷政子 |
ブレナン神父 | パトリック・トラウトン | 大木民夫 | 島宇志夫 |
スピレット神父 | マーティン・ベンソン | 藤城裕士 | 千葉耕市 |
ベッカー医師 | アンソニー・ニコルズ | 村松康雄 | 北村弘一 |
モンク | ロバート・リエッティ | ||
ブーゲンハーゲン | レオ・マッカーン[3] | 飯塚昭三 | 金井大 |
不明 その他 | — | 佐久間あい 久保田民絵 仲木隆司 千田光男 | 山田栄子 峰恵研 嶋俊介 好村俊子 竹口安芸子 広瀬正志 花咲きよみ 池水通洋 屋良有作 池田勝 村松康雄 |
日本語版制作スタッフ | |||
演出 | — | 山田悦司 | 伊達渉 |
翻訳 | 佐藤一公 | ||
調整 | 杉原日出弥 | ||
プロデューサー | 熊谷国雄 | ||
制作 | トランスグローバル | 東北新社 | |
解説 | 荻昌弘 | — | |
初回放送 | 1979年2月12日 『月曜ロードショー | 1981年発売の LDに収録。 品版・FY502-26MA | |
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは52件のレビューで支持率は85%、平均点は7.20/10となった[5]。Metacriticでは11件のレビューを基に加重平均値が62/100となった[6]。
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このような不吉な出来事が頻発したため、タブロイド紙を大いに騒がせた。
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