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かつて存在した日本のコンビニエンスストアチェーン ウィキペディアから
キャメルマートは、岩手県に本社を置いていた日本のボランタリー・チェーンのコンビニエンスストアである。運営会社は2004年に事業撤退し商標権を放棄している[2]。
最盛期は岩手県を中心に、秋田県、山形県、青森県に50店舗以上展開していた[2]。
キャメルマートの運営母体である盛岡酒類商業協同組合は1948年に約450人が合計1230万円出資して協同組合を設立[3]、1973年12月に協同組合に加盟する店舗の活性化の為、岩手県に1号店がオープン[4]。
1998年8月、新社屋である本部センターが完成。創業メンバーである当時の大坊忠社長にとってこれは夢の一つだった[5]。
2000年6月30日、運営母体である盛岡酒類商業協同組合が倒産。同年初旬から返済が出来なくなり、負債総額が約10億円にまで拡大していた[3]。2004年11月30日、ファミリーマートに9店を譲渡[6]。ファミリーマートは同年7月に盛岡市に初オープンしており、物流センターを設け多店舗展開を図ろうとしている最中であった[7]。加盟店の中にはファミリーマートではなく、全日食チェーンに加盟した店舗もある。
結果として、「店舗数45店、合計売上高63億7000万円を20世紀末には200店、300億円、本部利益1億円にする」という「SAP(サップ)‐20計画」は失敗に終わった[4]。
2023年の時点では、秋田県にある「キャメルマート 秋田八幡平」が不動産会社の運営で唯一営業を続けている[2]。
キャメルマートはサービス4原則(Friendly・Cleanliness・Fresh・Quality)を掲げ、積極的に新たなサービスに挑戦していた[8]。
1991年6月、直営店でキャメルカードというポイントカードを試験導入し、1992年4月には新しいキャメルカードを試験稼動させた[9]。
買った金額がそのままポイントになり、5000ポイント貯める度に50円の割引券が付き、7冊貯めると500円の割引券が貰えるというシステムだった。ポイントを貯めるだけでは無く、ホテル・ニッポンレンタカーの割引や利用者の中から抽選で現金が当たる宝くじもあった[10]。
2000年5月、キャメル便という宅配サービスを開始[9]。カタログから商品を選び(店内の扱っている商品でも出来る場合あり)電話で注文。3000円以上で無料で、3000円未満は利用料として200円掛かった[11]。
しかしながら、導入したもののあまり定着しなかった[12]。
主なサービスとして電話料金受入代行サービス、バイクの自賠責保険取次ぎ、各種切符販売、インストア米飯・惣菜・ベーカリー販売など多様に行っていた[9]。
1985年3月 | 10店 |
1993年7月 | 45店 |
1994年7月 | 50店 |
1996年6月 | 68店 |
1997年6月 | 75店 |
2001年 | 65店 |
2002年 | 57店 |
2003年 | 59店 |
2003年12月 | 45店 |
2004年9月 | 57店 |
2017年9月 | 2店 |
2020年9月 | 1店 |
2023年4月 | 1店 |
キャメルマートにはマスコットキャラクターがおり、らくだの「らっくん」を始め、宴会星人・ ハラペコ星人・トコ夏星人・春咲星人がいた[13]。
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