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兵庫県の川 ウィキペディアから
市川(いちかわ)は、兵庫県南西部を流れる二級水系の本流。「播磨五川」のうち、流路延長では加古川に次ぐ。
兵庫県中部、丹波国、播磨国との境界近くにある朝来市生野町(旧但馬国)の三国山(標高855m)に源を発して南流。途中神崎郡各町と姫路市を流れ、姫路市飾磨区で播磨灘に注ぐ。中流の姫路市保城で船場川を分けるが、船場川は独立した水系(二級水系)の扱いとなっている。古代から中世にかけては、現在の船場川が本流であったとされる。JR西日本播但線と国道312号が、ほぼ並行する。上流部にはかつて生野銀山があった。
下流では姫路城付近を流れていたが江戸時代に姫路藩の池田輝政によって東側に大きく付け替えられた[1]。平成の調査によって、江戸時代に築造された花田井堰は水位を平均11センチ下げ、明治時代に築造された護岸沿いの石積み突堤水制工は流速を毎秒4メートル緩めていることが分かった。また輝政の後の藩主、本多忠政の時代に築造された飾磨樋門と飾磨井堰も、一定の治水・利水効果がある事が判明した。
括弧内は流域の自治体
姫路市が、市川から40年間に亘り、兵庫県からの許可量に上乗せした年間約320万立方メートルに及ぶ無断取水を行なった上、兵庫県に提出する取水データを改竄していたことが、2010年3月に判明した。兵庫県は、河川法違反の疑いもあると見ており、取水していた甲山浄水場を立入検査する予定である[2]。
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