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アメリカのバスケットボール選手 (1989 - ) ウィキペディアから
デマー・ダーネル・デローザン(DeMar Darnell DeRozan, 1989年8月7日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州コンプトン出身のプロバスケットボール選手。NBAのサクラメント・キングスに所属している。ポジションはガード&フォワード。
NBAオールスターゲームでのデローザン (2022年) | |||||||||||||||||||||
サクラメント・キングス No.10 | |||||||||||||||||||||
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ポジション | SG / SF | ||||||||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||||||||
愛称 | Double-D | ||||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
生年月日 | 1989年8月7日(35歳) | ||||||||||||||||||||
出身地 | カリフォルニア州コンプトン | ||||||||||||||||||||
身長 | 198cm (6 ft 6 in)[1] | ||||||||||||||||||||
体重 | 99.8kg (220 lb)[2] | ||||||||||||||||||||
ウィングスパン | 206cm (6 ft 9 in)[3] | ||||||||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||||||||
高校 | コンプトン高等学校 | ||||||||||||||||||||
大学 | USC | ||||||||||||||||||||
NBAドラフト | 2009年 / 1巡目 / 全体9位 | ||||||||||||||||||||
トロント・ラプターズから指名 | |||||||||||||||||||||
プロ選手期間 | 2009年–現在 | ||||||||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||||||||
2009–2018 | トロント・ラプターズ | ||||||||||||||||||||
2018–2021 | サンアントニオ・スパーズ | ||||||||||||||||||||
2021–2024 | シカゴ・ブルズ | ||||||||||||||||||||
2024– | サクラメント・キングス | ||||||||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||||||||
キャップ | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
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カリフォルニア州コンプトンで幼少期を過ごした。コンプトンは全米で最も危険な地域の一つとして知られ、5歳の時に叔父がギャングの抗争に巻き込まれて死亡、17歳の時に親友がギャンブルに負けて殺害されている[4]。
コンプトンで最も有力なギャングの一つであるクリップスでは、将来有望なアスリートには手を出してはならないという暗黙のルールがあった。そのため、警察や暴力団同士の抗争で多くの命が落とされるコンプトンにおいて、幼少期から突出した才能をデローザンはクリップスの庇護のもと、バスケットボール選手としての能力を伸ばしていった。コンプトン高等学校時代には、その高い身体能力から全米トップ5プロスペクトと評価された[5]。
USCで1年間活躍した後、2009年のNBAドラフトにエントリーし、全体9位でトロント・ラプターズに指名された。
1年目から主力として活躍し、エースに君臨。5年目となった2013-14シーズンは、自己最高の平均22.7点を記録し、初のNBAオールスターゲームに出場。そして2008年以来のプレーオフ出場に貢献した。
2016年のエア・カナダ・センターで開催されたオールスターゲームにも出場。2016年3月4日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では、NBA新記録となる1試合24本連続のフリースロー成功を記録[6]するなど、エースとして申し分のない活躍を見せ、ラプターズをチーム史上初のカンファレンスファイナルまで導いた。
2016年7月1日、ラプターズと5年1億3900万ドルで再契約した[7]。
2016-17シーズン開幕戦となったデトロイト・ピストンズ戦で、デローザンは40得点を記録し、2003年にヴィンス・カーターが記録した1試合39得点を上回るラプターズのチーム新記録を樹立[8]。2017年1月19日には、NBAオールスターゲームにファン投票で出場が決定した[9]。
2018年1月1日に行われたミルウォーキー・バックス戦でキャリアハイ、球団最多記録となる52得点を記録した。チームはオーバータイムの末131-127で勝利した。これまでの最多記録はビンス・カーターとテレンス・ロスが保持していた51得点だった[10]。2018年2月18日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われるNBAオールスターゲームに先発出場することが発表された[11]。2018年2月1日、1月のイースタンカンファレンス月間最優秀選手に選ばれた[12]。2月2日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で35得点、キャリア・ハイとなる6本の3Pシュートを記録、試合はラプターズが130-105で勝利した[13]。2月24日に行われたミルウォーキー・バックス戦で33得点、8リバウンドを記録、試合はオーバータイムの末バックスに122-119で敗れた[14]。3月7日に行われたデトロイト・ピストンズ戦で42得点を記録、試合はオーバータイムの末ラプターズが121-119で勝利した[15]。3月31日に行われたボストン・セルティックス戦で32得点、7リバウンド、7アシストを記録、試合はセルティックスに110-99で敗れた[16]。
プレーオフ1回戦、対ワシントン・ウィザーズの第2戦目で37得点を記録、試合は130-119で勝利した[17]。第4戦で35得点、6リバウンド、6アシストを記録したが、試合は106-98で敗れた[18]。
2018年7月18日にカワイ・レナード、ダニー・グリーンとのトレードで、ヤコブ・パートル、2019年のドラフト1巡目指名権と共にサンアントニオ・スパーズに移籍した[19]。
2021年8月11日にサイン・アンド・トレードでシカゴ・ブルズへ移籍し、ブルズと3年総額8,500万ドルの契約を結んだ[20]。この契約は、米国有数の報道サイトであるブリーチャー・リポートに「2021年最悪の契約」と称された[21]。しかしシーズンが開幕するとキャリアハイの成績をおさめ、2022年のNBAオールスターゲームにスターターとして選出された。とくに、試合最終盤の第4クォーターに雌雄を決する重要なショットを多数決めることから、一部メディアから「King of the Fourth」(第四クォーターの王)と称された。[22]
2021年12月31日のインディアナ・ペイサーズ戦で1点差の場面でチームメイトのコービー・ホワイトがアリウープパスに触れた事で相手が落としたボールをそのままフロントコートへ運び、逆転のブザービーターを3ポイントシュートで沈めた。翌日の2022年1月1日のワシントン・ウィザーズ戦では、第4クオーター117対116とリードしていた場面で残り時間3秒3にカイル・クーズマに逆転の3ポイントシュートを決められる。その後ホワイトがインバウンドしたボールをコーナーで取り、ブロックに来たコーリー・キスパートをポンプフェイクで躱し、更にブロックに来ていたブラッドリー・ビールの手も届かず、放った3ポイントシュートはゴールに入り再逆転、それも二日連続の逆転決勝ブザービーターとなった。二試合連続でブザービーターを決めた選手にラリー・バードがいるが、二日連続のブザービーターは初めての事だった。
2022年2月25日に8試合連続の「35得点以上、FG50%以上」を達成し、マイケル・ジョーダン、ウィルト・チェンバレンらを抜き歴代一位の記録となった。
2024年7月8日にサイン・アンド・トレードでサクラメント・キングスへ移籍し、キングスと3年総額7,400万ドルの契約を結んだ[23]。
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2009–10 | TOR | 77 | 65 | 21.6 | .498 | .250 | .763 | 2.9 | .7 | .6 | .2 | 8.6 |
2010–11 | 82 | 82 | 34.8 | .467 | .096 | .813 | 3.8 | 1.8 | 1.0 | .4 | 17.2 | |
2011–12 | 63 | 63 | 35.0 | .422 | .261 | .810 | 3.3 | 2.0 | .8 | .3 | 16.7 | |
2012–13 | 82 | 82 | 36.7 | .445 | .283 | .831 | 3.9 | 2.5 | .9 | .3 | 18.1 | |
2013–14 | 79 | 79 | 38.2 | .429 | .305 | .824 | 4.3 | 4.0 | 1.1 | .4 | 22.7 | |
2014–15 | 60 | 60 | 35.0 | .413 | .284 | .832 | 4.6 | 3.6 | 1.2 | .2 | 20.1 | |
2015–16 | 78 | 78 | 35.9 | .446 | .338 | .850 | 4.5 | 4.0 | 1.0 | .3 | 23.5 | |
2016–17 | 74 | 74 | 35.4 | .467 | .266 | .842 | 5.2 | 3.9 | 1.1 | .2 | 27.3 | |
2017–18 | 80 | 80 | 33.9 | .456 | .310 | .825 | 3.9 | 5.2 | 1.1 | .3 | 23.0 | |
2018–19 | SAS | 77 | 77 | 34.9 | .481 | .156 | .830 | 6.0 | 6.2 | 1.1 | .5 | 21.2 |
2019–20 | 68 | 68 | 34.1 | .531 | .257 | .845 | 5.5 | 5.6 | 1.0 | .3 | 22.1 | |
2020–21 | 61 | 61 | 33.7 | .495 | .257 | .880 | 4.2 | 6.9 | .9 | .2 | 21.6 | |
2021–22 | CHI | 76 | 76 | 36.1 | .504 | .352 | .877 | 5.2 | 4.9 | .9 | .3 | 27.9 |
2022–23 | 74 | 74 | 36.2 | .504 | .324 | .872 | 4.6 | 5.1 | 1.1 | .5 | 24.5 | |
2023–24 | 79 | 79 | 37.8 | .480 | .333 | .853 | 4.3 | 5.3 | 1.1 | .6 | 24.0 | |
通算 | 1110 | 1098 | 34.6 | .469 | .296 | .841 | 4.4 | 4.1 | 1.0 | .3 | 21.2 | |
オールスター | 6 | 3 | 21.2 | .563 | .125 | .800 | 4.2 | 3.7 | .8 | .0 | 13.5 |
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2014 | TOR | 7 | 7 | 40.3 | .385 | .333 | .899 | 4.1 | 3.6 | 1.1 | .3 | 23.9 |
2015 | 4 | 4 | 39.8 | .400 | .375 | .824 | 6.3 | 5.8 | 1.5 | .0 | 20.3 | |
2016 | 20 | 20 | 37.3 | .394 | .154 | .813 | 4.2 | 2.7 | 1.1 | .2 | 20.9 | |
2017 | 10 | 10 | 37.3 | .434 | .067 | .888 | 4.9 | 3.4 | 1.4 | .0 | 22.4 | |
2018 | 10 | 10 | 35.4 | .437 | .286 | .811 | 3.6 | 4.0 | .5 | .6 | 22.7 | |
2019 | SAS | 7 | 7 | 35.9 | .487 | .000 | .864 | 6.7 | 4.6 | 1.1 | .1 | 22.0 |
2022 | CHI | 5 | 5 | 40.6 | .411 | .000 | .867 | 5.4 | 4.8 | 1.8 | .4 | 20.8 |
通算 | 63 | 63 | 37.6 | .418 | .214 | .852 | 4.7 | 3.7 | 1.1 | .2 | 21.8 |
年々向上しているジャンプシュートや3ポイントシュートに加え、コービーを彷彿とさせるようなポストムーブ、豪快なダンクも繰り出し、会場を湧かせる。最近は試合を決定付けるビックショットを楽々決めるようになってきている。かねてより苦手と言われてきたディフェンスも向上しており、チームメイトを上手く活かす利他的な面も、デローザンの特徴である。
2019年にスパーズに移籍してからは、プレイメーカーとしての能力をさらに伸ばしている。2018-2019シーズンではキャリアハイとなるAPG 6.2を記録した。
2019-2020年シーズンは苦手な3ポイントシュートの試投を減らしたこともあり、ミドルレンジシュートを主体とする選手としては異例の高確率であるシーズンFG% .531を記録した。2019年12月21日のロサンゼルス・クリッパーズ戦から2020年1月17日のアトランタ・ホークス戦までの13試合で連続して20得点以上・FG% .500以上という記録を達成した。これはガードの選手としてはマイケル・ジョーダンと並んで同数の記録である。
2014年の2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップにアメリカ代表に選出され、優勝に貢献した。
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