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大湊基地(おおみなときち、JMSDF Ominato Naval Base)は、青森県むつ市大湊町4-1、大湊町1-22、大湊町2-50、大湊町14-47、大字城ヶ沢字早崎2、大字大湊石橋25などの複数の地区に所在する海上自衛隊の基地の総称である。
大湊基地は津軽海峡防備のため、1902年(明治35年)8月1日に旧海軍横須賀鎮守府所属の大湊水雷団が開庁したことに始まる[1]。以降、軍港として発展してきた。大湊基地は内湾である陸奥湾内にあり、地の利も良い。砂嘴である芦崎に囲まれた水域が軍港であり、港湾の南西部には、大湊航空基地も整備されている。敷地内には、旧海軍が建設した「1万トンドック」が併設されており、海上自衛隊の基地で唯一の自前ドックとして運用されている[2]。
芦崎湾は水深が浅いため、以前は大型護衛艦が入港できなかったが[2]、2010年度に約4,500トン級の艦艇を桟橋に接岸可能にする浚渫工事が完了した[2]。現在、大湊基地には、第7・第15護衛隊の計7隻の護衛艦が配備されている。
2023年(令和5年)8月31日、防衛省が2024年度予算の概算要求を発表。その中で、「海上自衛隊地方隊の改編」として、大湊地方隊を横須賀地方隊に統合する方針を示した。また、基地がある芦崎湾に大型護衛艦を係留させるための浚渫工事、桟橋改修の費用も計上されている[2]。改編後も大湊地区の定員規模は維持され、第15護衛隊には新たに護衛艦1隻を配備することで調整している[3]。
なお、大湊にはもう一つ、釜臥山に海上自衛隊とは別の基地である航空自衛隊大湊分屯基地があり、防空のレーダーサイトを備える。
大湊航空基地(おおみなとこうくうきち)は、青森県むつ市にある海上自衛隊大湊基地内にある飛行場である。これまで大湊地方隊隷下の「大湊航空隊」(大空)が置かれていたが、2008年(平成20年)3月26日の海上自衛隊体制移行による部隊再編に伴い、「大湊航空隊」は第21航空群隷下に編入され「第25航空隊」に改編された。
第25航空隊に配備されている機体は哨戒ヘリコプターSH-60J及びSH-60Kで、主に大湊基地に在籍する護衛艦に搭載される。
このうち、海自の基地についてはいずれも大湊地方隊隷下である。
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