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北海道テレビ放送(HTB)のマスコットキャラクター(1997-) ウィキペディアから
onちゃん(オンちゃん)は、北海道テレビ放送(HTB)で1997年から使用されているマスコットキャラクター。
onちゃん on-chan | |
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onちゃん(HTB旧本社屋局内) | |
対象 | |
分類 | テレビ局のマスコットキャラクター |
モチーフ | 宇宙人 |
デザイン | カワグチケイコ[1] |
指定日 | 1997年12月1日[2] |
指定者 | 北海道テレビ放送[2] |
身長 | 148パレード(バスケットボール程度)[3] |
公式サイト | https://www.htb.co.jp/onchan/ |
銀河系の彼方に存在する「パレード星」からやって来たパレード星人という設定で[4]、黄色い球体を押し潰したような体に手足と口、そして右が「o」、左が「n」の目が特徴。小さな帽子を被ることもある。名称は「スイッチオン!」「onパレード!」[注 1]などの意味を込めポジティブなイメージを持ったものとし、デザインは分かりやすく親しまれるものを考え黄色い体は元気と可愛らしさのイメージで元気を与える思いを持たせた[2]。性格は好奇心旺盛で何事にも前向き、ワクワクする事を探し友達を増やしたいとしている[2]。デザインは当初楕円形を組み合わせた形で硬い印象が見られたが、その後フリーハンドで表情豊かなアレンジを加えたものにマイナーチェンジしており[2]、初代の顔つきに長い足がついた着ぐるみスーツでの愛称「着ぐるみonちゃん」と使い分ける形で「まんまるonちゃん」の愛称が用いられている[5]。
HTB開局30周年にあたり印象が薄く視聴率が低迷していた状況を打開すべくマスコットキャラクターの開発が提案され[6]、全国のデザイン会社などの間で行ったコンペの結果、札幌のデザイン事務所がデザインしたキャラクターに決定し、1997年12月1日に正式登場。社内投票で決定され最終候補にはアメリカンコミック調のスーパーヒーロー的なデザインもあったものの、HTBらしさや北海道らしさが豊かに表現できる・北海道の景色に佇む様子に馴染むといった印象もあり採用された[6]。
「onパレード!HTB」と題した開局30周年記念キャンペーンにおけるキャラクターとして1年間限定の使用とする予定だったが[2]、同局の番組『水曜どうでしょう』で出演者の安田顕がonちゃんの着ぐるみのスーツアクターになったことをきっかけにさっぽろ雪まつり等のイベントに登場したエアー着ぐるみも注目され視聴者から多くの問い合わせが寄せられた[注 2][2]。
1998年7月には開局30周年イベントにて試験販売のぬいぐるみが完売し、8月1日から本格的にグッズ展開を開始し初日にはさっぽろ地下街HTBコーナーに4000人の客が殺到する人気を見せ、局全体のマスコットキャラクターとして定着した[2]。それ以降も活躍を続け、テレビ朝日系のみならず全国の放送局が制定したキャラクターでも息の長い存在である。また水曜どうでしょうが全国で放送されると瞬く間に全国的な知名度を得るまでに成長した。
『水曜どうでしょう』内でonちゃんとして話す場合、オ段(おこそとのほもよろを)などが「オン」になるほか、語尾に「オン」がつく場合が多く、安田や大泉が行っていた。これらは後に『ユメミル、アニメ「onちゃん」』でも反映されているほか、サブタイトルの語尾に「オン」がついている。以下に例を挙げる。
地上デジタル放送の受信機表示アイコンでも「onちゃん」のマークを使用している(ウォーターマークは局のロゴマークを使用)。
サイズはバスケットボール程度[3]。とても食いしん坊である。また、ドジな性格でへこむことはあっても持ち前の前向きさですぐに元気になる、とされている。
好きなものは、食べ物ではチーズととうもろこし。但し、『水曜どうでしょう』内では塩辛も好物だと発言している(安田が「簡易onちゃん(onちゃんの姿をした黄色い頭巾)」を着用した姿で飲酒して発言)。
反対に苦手なものはカラスと、何かとonちゃんを叩きつける大泉洋である。
また、簡易onちゃん装備状態の安田が「シェフ大泉 クリスマス・パーティー」でシェフ大泉が焼いた半生のエビの頭を食べたのが原因で、アレルギーを起こしてダウンしたこともあって、エビも食べられないという設定が追加された。
HTBの本社社屋には大型の「onちゃんオブジェ」が飾られている。初代オブジェは1998年7月11日から、札幌市豊平区平岸にある当時の本社社屋(以下、初代社屋)の屋上に飾られていた。2007年11月24日には、デビュー10周年を迎えた記念として2代目オブジェにリニューアルされた。
この「大型onちゃん」はHTBが関わる重大イベントの際には化粧直しがされることがあった。HTB創立35周年事業の一環で行われた「水曜天幕團『蟹頭十郎太』」公演時には、「大型onちゃん」は期間限定でちょんまげ仕様になった、また「水曜どうでしょう祭 UNITE2005」開催時にはねじり鉢巻に団扇というお祭り仕様になった。2007年12月のリニューアルに際しては、横には地上波デジタル放送のリモコンキーIDである「6」のオブジェも一緒に置かれるようになった。
南平岸駅から初代社屋に向かう道路の脇にある電柱には、onちゃんと共に「ユメミル、チカラHTB 交通安全」と書かれた広告が取り付けられていた。
HTBの地上デジタル放送は6チャンネルとなったことから、「onちゃん 6チャン HTB」のキャッチフレーズが5秒のステブレで放送されている。
2018年9月17日にHTB本社が札幌市中央区のさっぽろ創世スクエアに移転することに伴い、それに先駆ける形で同年5月に3代目オブジェが登場、HTBロゴの横にあり、置き場上建物から顔を出しているようにも見える構図である。一方で2代目オブジェは本社移転後も2021年6月25日までは取り外されずに残っており、土屋ホーム不動産に土地を売却したことに伴う解体工事の一環で、クレーンで撤去されるまで[8]、新社屋の3代目と共存していた。旧社屋跡地は分譲住宅地としてonちゃんの名前を冠した「ピースフル高台公園 onちゃんHILLS」の名称が付けられたほか、2022年12月にはその一角に開業したセイコーマート平岸高台店の敷地内に、HTB開局の地を示すonちゃんの石像モニュメントが設けられている[9]。
本社移転と同時に納車されたHTBの社用車に「onちゃんカー」があり、スポットCMに提供しているスポンサーの北海道日産自動車から寄贈された2代目ノートe-POWERをラッピングしたものである。HTBのロゴを一切用いられず、onちゃんのキャラクターと英文ロゴだけが使われているのが特徴。業務用カメラを積載するのは他局の社用車と同じだが、同車はCI活動車としての役割も兼ねており、納車と同時の玄関ロビーへの展示を皮切りに、自社製作テレビ番組への度重なる写り込み起用や、HTBが関わる道内における局舎外イベントに用いられる社用車は、この車がよく使われている。
2022年12月1日には活動開始から25年となる。これにあわせ、HTBのキャッチフレーズ「ユメミル、チカラ」とは別に「onちゃん、action!(アクショオン)」とキャッチフレーズを定め、アニメーションとて描かれる“まんまるonちゃん”と、足が長く青い帽子を被ったいわゆる“着ぐるみonちゃん”が描かれている[10]。
onちゃんのぬいぐるみは、HTBで放送されるテレビ朝日のドラマや『報道ステーション』などの全国ネットの番組の北海道向け番宣CMにおいて、番組の出演者がぬいぐるみを持って「○○(番組名)は、HTB!」と言うのがお約束となっている。一時期、『スーパーモーニング』の番組セットにonちゃんのぬいぐるみが置かれていたこともあった。
HTBよってぬいぐるみをはじめとした各種グッズが販売されており、1999年に西村食品工業から販売された『onちゃんどら焼き』は他企業との初めてのタイアップ商品となっている。現在、onちゃんグッズはHTBの1階ロビーや札幌地下街・ポールタウンのHTBコーナー、そのほか道内のonちゃんグッズ取扱店で購入することが可能。また、道外でもびっくりドンキーなどでも一部取り扱っている他、HTBオンラインショップでも購入できる。
札幌ドームの一塁寄り内野バックネット側上部にHTBが広告を出しており、4枚に渡ってonちゃんのイラストが大きく描かれているが、ほぼ真上の位置にあることからテレビ放送などで映る機会は少ない。コナミから発売されている野球ゲーム『実況パワフルプロ野球』や『プロ野球スピリッツ』でも広告は再現されている。
2017年4月、HTBと北海道大学との連携協定により、北海道大学に「特別学生」として「入学」。国立大学で架空のキャラクターを学生として受け入れたのは初めてとなった。北海道大学の魅力を発信するなどの活動を行い、2021年3月に卒業した[14]。
HTBのアナウンサーが、幼稚園や各種施設などを訪問して絵本や紙芝居の「読み聞かせ」を行う活動に対して名付けられた名称。2005年7月に第1回が行われ、以後年に十数回程度のペースで実施されている。2019年には第18回ANNアナウンサー賞特別賞を受賞した。
誕生から25周年を迎えた2022年9月10日には、エポスカードとの提携によるVisaクレジットカード「onちゃんエポスカード」の発行が開始された[15]。本カードのために書き下ろされたonちゃんと仲間たち(ぐち・noちゃん・okちゃん・てんこちゃん・meちゃん・トマルくん・なぞなモシー)が描かれたデザインとなっており、入会特典(既に他のエポスカードを所有している方のカード切り替えは対象外)として、「HTBオンラインショップ」の「エポスかんたん決済」で利用可能なクーポンと非売品のマスコットが贈呈されるほか、対象施設・商品の購入でポイントが2倍となる特典も付く。なお、テレビ局発のキャラクターがクレジットカードのカード券面にデザインされるのは極めて珍しいケースとなる。
詳細はonちゃんの仲間を参照。
2004年11月24日に発売されたDVD[16][17]。以下の内容が収録されている。
かつて、HTBでは1979年から「くん太」くんというヒグマをモチーフとしたマスコットキャラクターが存在していた。兵庫県在住の安岡明夫のデザインにより[18]、1979年3月から使用を開始し名称は公募で3059通990種の案が寄せられ8月に「くん太」に決定[19]。名称は呼びやすさと親しみやすさを持たせたものとしつつ[19]、当時テレビ朝日系で放送され高視聴率を挙げた海外ドラマ『ルーツ』の主人公「クンタ・キンテ」にも掛けたものとした[20]。
くん太は放送局マスコットのパイオニア的存在として、日本アニメーション制作のテレビアニメ『こぐまのミーシャ』(朝日放送)の第18話「くん太くん村へくる」へのゲスト出演[21][注 4]や、その流れによる第31回さっぽろ雪まつりの雪のHTB広場でのミーシャ(1980年モスクワオリンピックマスコットキャラクター)に添える形で共演した大雪像や[22][注 5]、天気予報の背景アニメーション[23]・子供向けバラエティ「GO!GO!5時」などの自社制作番組への起用など[24]、広く利用されたものの80年代前半のうちに自然と出演機会が減り、忘れられていった。
当時制作された着ぐるみは長く放置されてやがて行方不明になっていたが、2000年に上半身のみが発見され同年に同局で制作された深夜番組『いばらのもり』の企画でこの着ぐるみを流用、中に入った森崎博之の姓から「もん太」と改名し「く」の字部分にビニールテープで2本線を足して「も」と表記。下半身は行方不明だったため白色のタイツで代用して再登場した。以降も同番組の企画で「onちゃん音頭」が制作され、onちゃん・noちゃんとともに出演しHTBの天気予報等の背景映像として放映された。
その後無事に下半身が発見され、「くん太」として再登場するも、「もん太」の字はそのまま残されている[25]。2007年にonちゃんのウェブサイト「onちゃんのページ」内の日記「Go!Go!onちゃん」で、先輩マスコットとして初対面する写真が紹介されたのを皮切りに、同年11月3日放送の『ナイトonチャンネル』、2008年8月30日の同局開局40周年記念イベントにも出演し、主に30代以上の往年のファンを喜ばせた。また、同時期の放送開始映像と放送終了時映像にもくん太が登場していた。
40周年の再登場以後、普段はHTBの社屋で「冬眠」しているが、時折目覚めては社内やイベントなどに姿を現し、onちゃんとも共演している。onちゃんは、くん太を「先輩」と慕っている。[26]。さっぽろ創世スクエアの現社屋から放送を開始した2018年9月17日に放送された『創世スクエア移転初放送!新たな歴史をここから』では、onちゃんに続いてワンカットだけ、くん太のイラストが登場させたことから、他局のように過去のキャラクターとして廃止させたわけではなく、あくまでメインの場をonちゃんに譲り、自分は重要なときにのみ出る形としている。2020年4月1日には、onちゃん公式Twitterアカウントがエイプリルフール企画として「くん太」名義となりアイコンもくん太の写真に変更された[27][28]。
2023年8月開催の『FIBAバスケットボール・ワールドカップ』が日本テレビ系列とテレビ朝日系列で放送する関係から、開幕当日である8月25日にはどさんこ君とのコラボが実現。『どさんこワイド179』『どさんこワイド!!朝!』にonちゃんが、『イチオシ!!』『イチモニ!』にどさんこ君がそれぞれ共演を果たした[29]。
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