トップQs
タイムライン
チャット
視点
その男、副署長
ウィキペディアから
Remove ads
『その男、副署長』(そのおとこ、ふくしょちょう)は、2007年から2009年までテレビ朝日系「木曜ミステリー」枠(木曜日 20:00 - 20:54)で放送された日本の刑事ドラマシリーズ。主演は船越英一郎。
本項での「S」はseasonを表す。
Remove ads
概要
京都府河原町警察署の副署長・池永清美が本来内勤管理職である副署長でありながら周囲の監視を巧みにかわし、足で稼ぐ捜査と人情で事件を解決していく刑事ドラマである。刑事ドラマでは珍しく、死人の少ないストーリーが展開される。キャッチコピーは「全編が“解決篇"」。「2時間サスペンスの帝王」の異名を持つ船越英一郎の連ドラ初主演とあって放送前はいくぶん話題になり、本放送の視聴率も安定。S1第7話では16.4%(関東地区)を記録している。
S2までは『その男、副署長〜京都河原町署事件ファイル〜』(そのおとこ、ふくしょちょう - きょうとかわらまちしょじけんファイル)として放送し、S3からタイトルから副題がなくなり『その男、副署長』だけとなった。
ドラマの舞台となる「河原町警察署」は下京警察署がモデルとされている。
船越は日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』のコーナー『グルメチキンレース・ゴチになります!』にレギュラー出演していたが、2009年4月に同番組が木曜20時台へ移動した際、「この番組に専念する」という理由から出演を休止。それからは久しく出演がなかったが、同年の最終戦に出演した他、翌2010年はナインティナインの岡村隆史が病気療養中だったときに岡村の代理として2回出演している。
Remove ads
登場人物
京都府河原町警察署
主要人物
- 池永清美(いけなが きよみ)
- 演 - 船越英一郎
- 副署長。階級は警視。
- 刑事から出世したため、毎日1200件もの書類決裁に追われ[2]、気になる事件が起きても捜査に関わることもできない[3]副署長の立場にストレスが溜まっている。
- あまりにも捜査の方向が自分の見立てた真実と異なる方向に進んでしまった場合には(大概は拳を決裁印ごと机に叩きつけて)「おれの我慢もここまでだ!」と言うや否や制服を脱ぎ捨て、周囲の監視を巧みにかわし独自の捜査を展開していく。
- 犯人に対しては動機を明らかにすることを第一とする。事件を解決しても、警察手帳以外の装備品(拳銃・警棒・手錠)は持って出ないため犯人には「手錠を持っていない」「ここからは一人で行けるね?」と言ってはいつも出頭させる。
- 刑事から内勤へ異動したのは自身の闘病を隠していた妻・滝子の心労を減らすためだったが、滝子は既に他界している。警官であるゆえにいじめには人一倍厳しく、娘のはるかが加害者になってしまった時は叱責に加え殴打も食らわしていた。
- 清美という下の名前から、女性に間違えられることもある。
- 池永佳子(いけなが よしこ)
- 演 - 田中美里
- 交通課。階級は巡査部長。
- 清美の妹。はるかの叔母にあたる。アラサーの独身。
- 事件へ首を突っ込む清美に呆れつつ、結局は行動を共にする。
- 清美とは酒を飲みかわすこともあり、酒癖は良くない。はるかとは基本は仲良しながら、勝手に物を使われたなどで喧嘩したりすることもある。
- 近藤時男(こんどう ときお)
- 演 - 本田博太郎
- 警務課長。階級は警部。
- 清美の刑事時代の上司で、刑事のイロハを叩き込んだ張本人でもある。清美の昇進で立場が逆転。清美の隣席にて目付の如く振る舞うが、刑事としての清美には一目置いており、清美が府警本部の捜査第一課長となる事を願い、そのための登竜門である副署長職を大過なくこなしてもらうための振る舞いである。清美が捜査に出ることは苦々しくも黙認していて、いつも「長いトイレ」として処理する。S2第4話では起きた殺人が、かつて自身が担当したある事件の手口にそっくりである事を知って捜査に乗り出し、また当時の事件の犯人及びその母親と顔見知りである事もあって心配になり、初めて単独行動さえも起こした。
- 藤原あきら(ふじわら あきら)
- 演 - 萬田久子
- 署長。階級は警視正。
- 清美が副署長になるのと同時に就任した。検挙率向上による治安維持を重視する立場にあり、野沢同様に清美とは意見が合わない。自ら事件現場に出張り、初動捜査の指揮を執ることが多いが、清美が勝手に捜査をすることは疎ましく思い禁止しているが、全く守られていない。しかし次第に清美の捜査を信用し始めるようになる。検挙率を重視する余り性急に事件を解決する傾向にあるらしく、よく清美と意見が対立する。彼女の住む署長官舎と清美の住む副署長官舎は隣接しているため清美とは「お隣さん」でもある。息子と喧嘩した時は清美に色々と話すなど、少しずつ清美に心を開きつつある様子。
刑事課
- 平松純平(ひらまつ じゅんぺい)
- 演 - 宇梶剛士
- 階級は巡査部長。
- ベテランだが、手柄とは縁がなく万年ヒラ状態なため、野沢や藤原からはコンビを組んでいる上田共々お荷物扱いをされている。清美とはウマが合い、よく捜査情報を教えており、清美の話で何かに勘づいたり、急いで捜査に行くこともある。
- 上田聡(うえた さとし)
- 演 - 鈴木一真(S1 - S2)
- 平松とコンビを組む。佳子に気がある。要領が悪く、ミスが多いため、野沢や藤原からは平松共々お荷物扱いをされている。平松と共に清美とはウマが合うため、捜査情報を教えているが、あるヘマで捜査を外された際は清美に怒りを向けた事もあった(ただし、最後には和解している)。
- 宮下岳(みやした たけし)
- 演 - 鈴木裕樹(S3)
- 新人刑事。平松とコンビを組む。最近の若者らしく現実的な考えなので刑事の古典的な捜査ゆえの効率の悪さに反感を持っていたが、平松や清美のおかげで考えを改めた。時折事件の情報を知るが毎回他の刑事に言われてしまう。
- 梶原勇
- 演 - 大月秀幸
- 刑事。
- 花村一彦
- 演 - 坂本卓也
- 刑事。
- 野沢健作(のざわ けんさく)
- 演 - 石丸謙二郎
- 刑事課長。階級は警部。
- 迅速な犯人逮捕を第一とする他、刑事課の領分への口出しを嫌うため、清美とはたびたび対立する。また、他の刑事たちは基本信頼しているが、平松や上田だけは全く期待しておらず、むしろお荷物扱いをしている。上司の藤原が清美の捜査に基づいた捜査を口にした際は流石にびっくりしていた。
他の関係者
- 池端実
- 演 - いわすとおる
- 管理係。
- 林哲夫
- 演 - 林健太郎
- 警務係。
- 市川奈津美
- 演 - 大音奈々(S1 - S2)
- 田中一
- 演 - 児玉貴志(S1第4話 / S2第1話・第3話)
- 留置場係官。
京都府警察本部
- 黛賢一郎
- 演 - 宅麻伸(S3第1話・最終話)
- 捜査一課長。
警察関係者の家族
- 池永はるか(いけなが はるか)
- 演 - 永井杏
- 池永清美と滝子の娘。思春期で父親に反発するが、内心は父親の心情を理解している。拓海とは知り合ってすぐ仲良くなる。
- S2第1話では学校でいじめの加害者となったとして、父から叱責・殴打される。
- 藤原拓海(ふじわら たくみ)
- 演 - 春山幹介(S1 - S2 / S3第9話)
- 藤原あきらの息子。はるかと仲良くなる。あきらと清美双方の立場、意見を理解するだけの器量があるが、母のあきらの過干渉な部分にキレたりもする。
- 池永滝子
- 演 - 那須佐代子(S1第2話 / S2第1話 / S3最終話)
- 池永清美の妻ではるかの母。故人。
- 野沢弥生
- 演 - 井上夏葉(S3第4話)
- 野沢健作の妻。現在別居中。
その他
ゲスト
season1(2007年)
- 第1話「河原町から消えた女…殺意を呼ぶ熱い氷」
- 第2話「京都東山、赤い殺人傘の謎!? 熟年離婚の罠!」
- 第3話「京鴨川に浮ぶ死美人の秘密!!」
- 第4話「京都、八坂の五重塔が見た殺人アリバイ」
- 第5話「VS疑惑の女弁護士!! 死体なき殺人の謎!!」
- 第6話「京都殺人バスツアー…三年坂伝説の罠!!」
- 第7話「河原町署最大の危機…襲われた女署長!!」
- 最終話「誘拐犯が消えた…副署長、追放の危機!!」
season2(2008年)
- 第1話「なぜ、コンビニ立てこもり犯の手にしていた包丁には、店内の誰も刺していないのに血痕が付着していたのか?」
- 第2話「なぜ、人気漫画家は、殺された叔父の遺骨をタクシーの中に置き忘れたのか!?」
- 第3話「なぜ、殺された人気コラムニスト胃袋からは長ネギと九条ネギの2種類が発見されたのか!?」
- 第4話「なぜ、あの近藤警務課長が制服を脱ぎ捨てて河原町署から飛び出していったのか?」
- 第5話「ストーカーを殺した女は、なぜ1万6800円もする安眠枕を通販で五つも買ったのか?」
- 第6話「なぜ、漂着死体が発見された前日、喫茶店『ビーベリー』のコーヒーカップは温まっていなかったのか?」
- 第7話「偽装問題で揺れる大手スーパーの重役は、なぜ、真夏の熱帯夜に凍死したのか?」
- 第8話「なぜ、面影寺の跡取り息子が、佐渡神社の石階段の下で死んでいたのか?」
- 第9話「ひき逃げ事件を目撃した学童擁護員は、なぜ嘘の証言をしたのか?」
- 最終話「ネットカフェの防犯カメラに映った女は、なぜ、香水の残り香とホットケーキを個室の中に残して消えたのか?」
season3(2009年)
- 第1話「河原町署の屋上を訪れた京都府警本部長は、なぜスーツ姿のまま射殺されてしまったのか?」
- 第2話「『牛の爪』と呼ばれた男のナップザックは、なぜ逃走時と逮捕後で重さが違っていたのか?」
- 第3話「その朝、覚醒した副署長の視界は、なぜ上下が逆さまになっていたのか?」
- 第4話「ピアノを弾く女からかかってきた電話の着信音は、なぜ指名手配中の逃亡犯の耳に聴こえなかったのか?」
- 第5話「教会の鐘の音を聞いた有名女優は、なぜ突然タクシーから飛び出し、投身自殺をしたのか?」
- 第6話「身代金を3つのバイオリンケースに入れさせた誘拐犯は、なぜ誘拐した子供にタコヤキを食べさせたのか?」
- 第7話「巨額の不正経理に暗躍する男たちの親指には、なぜ同じ場所にテーピングがされていたのか?」
- 第8話「名前のない『杉木立』の男が、橋から転落死する前に俳句に遺した『罪』とは何か?」
- 第9話「火傷のある男は、なぜ河原町署の拳銃保管庫に藤原署長の息子を人質にとって立て篭もったのか?」
- 最終話「14年ぶりに帰ってきた殺人者は、なぜ自分の指紋が付いた婚約指輪を新聞社に送りつけてきたのか?」
Remove ads
スタッフ
放送日程
season1
- 2007年4月26日 - 6月14日、全8話。
season2
- 2008年7月3日 - 9月4日、全10話。
- File.1は20時00分から21時54分の1時間54分SP。
season3
- 2009年10月15日 - 12月17日、全10話。
- File.1は20時00分から21時48分の1時間48分SP。
Remove ads
サウンドトラック
- 「その男、副署長」オリジナルサウンドトラック 2008年8月27日発売[8]
- 主題歌の川嶋あいと同じく「つばさレコード」からの発売。木曜ミステリーシリーズのサントラ商品化は『女刑事みずき〜京都洛西署物語〜』につづき2作目。
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads