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サッカーセルビア代表
セルビアの男子サッカーナショナルチーム ウィキペディアから
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サッカーセルビア代表(サッカーセルビアだいひょう、Фудбалска репрезентација Србије)は、セルビアサッカー協会(FSS)によって構成される、セルビアのサッカーのナショナルチームである。
→1992年から2003年までの代表チームについては「サッカーセルビア・モンテネグロ代表」を参照
→1992年以前の代表チームについては「サッカーユーゴスラビア代表」を参照
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歴史
要約
視点
2000年代 - 2010年代

2006年5月、モンテネグロのセルビア・モンテネグロからの独立の宣言、同独立のセルビアからの承認、及び欧州連合を初めとする国際社会の承認を経て、平和裏にモンテネグロの独立が達成され、1992年から継続してきた従来のセルビア・モンテネグロ(2003年まではユーゴスラビア連邦共和国)を解体した。これに伴いサッカーのナショナルチームも分裂し、新たにセルビア代表が誕生した。ただし、モンテネグロの独立が成立したのは2006 FIFAワールドカップ直前であったため、2006 FIFAワールドカップには既に消滅していた国家、セルビア・モンテネグロ代表として出場した。
セルビア・モンテネグロ代表の経歴はセルビア代表に継承された。このため、セルビア・モンテネグロ代表として既に登録されていたUEFA欧州選手権2008予選にはセルビア・モンテネグロが登録していたグループAから出場した。同予選では下位のカザフスタンに敗れるなど勝ち点を伸ばせず、ポーランド、ポルトガルに次ぐ3位となり、UEFA欧州選手権2008本大会への出場を逃した。この結果を受けて、2006年7月からチームを率いていたスペイン人監督のハビエル・クレメンテが解任された。
クレメンテの後任にはセルビア人監督であるミロスラヴ・ジュキッチが就任したが、成績不振のためわずか半年余りで解任。同じくセルビア人のラドミル・アンティッチが代表監督となり、2010 FIFAワールドカップ出場を懸けて欧州予選にグループ7から出場した。同組はフランス、ルーマニア、リトアニア、オーストリア、フェロー諸島であったが格上と思われたフランスを上回る成績を残し、モンテネグロと分離して以来初の本大会進出を決めた[2]。
本大会では初戦のガーナ戦に0-1で敗戦したが、第2戦のドイツ戦では38分にミラン・ヨヴァノヴィッチのボレーシュートで先制すると、その後もGKヴラディミル・ストイコヴィッチの活躍などもあってドイツの反撃を抑えて1-0で12年ぶりの勝利を収め、決勝トーナメント進出に望みを繋いだ[3]。しかし、第3戦のオーストラリア戦では終始オーストラリアのリードを許す展開となると、終了間際にマルコ・パンテリッチが1点を返すも1-2で敗戦し、1勝2敗でグループ4位となりグループリーグでの敗退が決まった[4]。
UEFA EURO 2012、UEFA EURO 2016では予選、2014 FIFAワールドカップは欧州予選でそれぞれ敗退したが、2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではD組1位となり2大会ぶりのワールドカップ出場を決めた。本大会ではグループEに入り、初戦のコスタリカ戦では1-0で勝利した。だが、2戦目のスイス戦では先制したものの後に逆転され、1-2で敗れた。3戦目のブラジル戦でも0-2と敗れ、1勝2敗の3位に終わりグループリーグ敗退となった。
2020年代
2022 FIFAワールドカップ欧州予選では最終節でポルトガルを破り本大会出場を決める。本大会ではグループGに入り、初戦のブラジル戦では0-2で敗れた。ブラジル戦でのセルビア代表チームのロッカールームに、コソボをセルビアの一部と示し、「我々は降伏しない」というフレーズが書かれた旗が掲げられた事をFIFAが問題視し、後に罰金を科されている[5]。2戦目のカメルーン戦では互いに点の取り合いとなり、3-3の引き分けにもつれ込む。3戦目のスイス戦では2-3と敗れ、0勝2敗1分けでグループ最下位に終わった。予選を突破し本大会進出を決めたEURO2024は、初戦のイングランド戦を0-1で落とす[6]。この試合ではセルビアのサポーターが、イングランド代表の選手に対し人種差別的行為を行ったとして、UEFAが調査に乗り出すと発表している[7]。続く2戦目のスロベニア戦は先制を許したものの、試合最終盤にルカ・ヨヴィッチが劇的な同点ゴールを決めて追い付き、1-1の引き分け[8]。この試合中にはセルビアのファンがスロベニア代表の選手に向けてカップやボトルを投げ込む事件も起きている[9][10]。グループリーグ突破のかかった3戦目のデンマーク戦は0-0のスコアレスドローに終わり、0勝1敗2分の成績でグループ最下位の成績で敗退となった[11]。大会期間中には代表メンバーのヴァンヤ・ミリンコビッチ=サビッチがファンとトラブルになり[12]、大会開始前の公開練習中にもファンが乱入し、警備員に向けて発煙筒を投げ込むなどのトラブルも起きていた[13]。
2026 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のアンドラ戦でセルビアのファンによる人種差別的なチャントが発生した事によって、イングランド戦はホームスタジアムの15%はホームファンの立ち入り禁止となった[5]。そのイングランド戦は0-5のスコアで惨敗したが、試合中にはエズリ・コンサに向けてセルビアのファンが観客席からレーザーを照射し、試合が一時中断した[14]。
上述の通り、2010年、2018年、2022年のワールドカップ、EURO2024と主要大会では全てグループステージ敗退となっている[15]。
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成績
FIFAワールドカップ
UEFA欧州選手権
歴代監督
→セルビア・モンテネグロ時代については「サッカーセルビア・モンテネグロ代表 § 歴代監督」を参照
歴代選手
→詳細は「Category:サッカーセルビア代表選手」を参照
主要大会のメンバー
主な代表選手
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歴代記録
※本記録は、ユーゴスラビア代表およびセルビア・モンテネグロ代表時代も含まれる。
出場数ランキング

水色は現役代表選手
得点数ランキング

水色は現役代表選手
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トラブル・問題
2025年9月にBBCが報じた情報によると、セルビアサッカー協会(FSS)は過去5年間でFIFAとUEFAから60万ポンド以上の罰金を科せられたという[5]。FSSの事務局長であるブランコ・ラドゥイコによるとFSSはUEFAの特別監視下にあるという[5]。またセルビアのサポーターは度々問題となる行動を起こし続けており、2024年にはアルバニアに対しての差別的言動およびアルバニア国旗を燃やそうとしたサポーターの問題行動に対して、ホームゲーム2試合でスタジアムの一部が閉鎖とアウェイ戦でのセルビアのサポーターへのチケット販売が禁止されている[5]。2023年に行われたUEFA EURO 2024予選でのモンテネグロ戦でも試合中にセルビアのサポーターから人種差別的なチャントが発生した為、UEFAからホームでの試合の無観客開催という処分を科されている[18][5]。またU-21サッカーイングランド代表の選手は2度セルビアのサポーターから黒人差別的なチャントを受けており、2007年にネドゥム・オヌオハ、2012年にはダニー・ローズが被害を受けた[5]。ローズは試合中セルビアのサポーターからモンキーチャント(猿の鳴き声)を浴びせられ、石を投げつけられたと述べている[5]。
またBBCはセルビアのサポーターについて、代表戦が行われる際にはウルトラスの集団が中心となって率いてチームへ応援するが、「コソボはセルビアの心」というチャントが歌われ、アルバニア人、クロアチア人、ボスニア系ムスリムに対して侮辱的で差別的なチャントも歌われていると報じている[5]。
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脚注
関連項目
外部リンク
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