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シアトル・タコマ国際空港
アメリカ・ワシントン州にある空港 ウィキペディアから
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シアトル・タコマ国際空港(英: Seattle-Tacoma International Airport)はアメリカ合衆国ワシントン州シータック市にある国際空港である。通称シータック空港(Sea-Tac Airport)。シアトル市街地の23km南、タコマ市街地の29km北に位置しており、その立地から名付けられた。
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概要


シアトル都市圏の拡大に合わせて利用者は増加しており、アメリカでも成長著しい空港の一つである。アラスカ航空のハブとなっており、同社の利用者が全体の約半分を占める。
旅客施設はメインターミナルと独立した南北2つのサテライトから成り、地下のサテライト・トランジット・システムで相互に移動できる。メインターミナルには4つのコンコースがある。搭乗口は合計103か所である。
沿革
要約
視点
近年
2014年に、デルタ航空が当空港のさらなる拠点化を進めると発表した。国内外、特にアジアへの路線を大幅に増やすことで、ユナイテッドのサンフランシスコのように、国際線と国内線を接続する内際ハブ空港としての機能を高めるものである。これは、ハブ空港としての成田空港に失望したのも一因という見方もある[3]。
アメリカン航空では、2021年にアラスカ航空がワンワールドに加盟することから、シアトルからの長距離国際線を充実させる計画があり、2021年03月27日よりロンドン/LHRへの路線を開設した。しかしながら、2021年11月21日より就航予定だった上海/浦東への路線開設は無期限延期となり、2020年より開設予定だったインドのケンペゴウダ/ベンガル―ルへの路線もロシア上空を西側諸国の飛行機が飛べないことから開設中止となった。さらに路線を増やす計画もあったが、唯一運航に至ったロンドン線も2023/2024年冬スケジュールより運休し、ブリティッシュ・エアウェイズとのコードシェア便のみとなった。アメリカン航空が当空港から運航する国際線はすべて廃止され、シアトルのハブ空港化は断念することとなった[4]。
2025年5月より、ハワイアン航空が東京/成田 - シアトル線を開設し、日本航空との北米ネットワーク及び日本航空が拠点となっている成田国際空港との乗り継ぎ需要を強化するほか、同年秋にはソウル/仁川 - シアトル線にも就航する計画が進んでいる。
将来
2010年代以降、当空港の旅客数は記録的な伸びを見せている。出国旅客数が最も多かった日は2023年7月24日で、73,651人の旅客が利用した。この日は198,000人以上の旅客(出発、到着、乗り継ぎ)が同空港を利用した。出国旅客数のこれまでの記録は2019年8月16日の72,154人だった[5]。これはシアトルを拠点とするアラスカ航空の全国展開と、デルタ航空がシアトル空港に主要な国際拠点を設置したことに一部起因している[6]。 こうした旅客の急増に対し、空港の施設は逼迫し、港湾当局は複数の拡張・改修プロジェクトに20億ドル以上を投資することになった[7]。
空港には6つの出国手荷物処理システムがあるが、相互接続性はほとんどない。現在設置されているシステムは老朽化しており、最大容量に達している。3億2,040万ドルのプロジェクトでは、空港の地下に1つの統合された高速手荷物システムを構築する。これにより、どの発券カウンターからでも手荷物を預けることができ、より迅速にセキュリティ検査を受けることができ、空港内のどのゲートにもルーティングされる。効率と速度が向上することで、空港は将来、手荷物処理システムの設置面積を拡大することなく、より多くの手荷物を処理できるようになる。プロジェクトの初期段階は2018年に終了し、システム全体は2027年に完成する予定である[8][9]。
ピュージェット湾地域の人口は2035年までにさらに100万人増加すると予測されており、シアトル港湾局は乗客と貨物の需要を満たすために2018年に持続可能な空港マスタープラン(SAMP)の策定を開始した。SAMPは、19のゲートを備えた新しいターミナルや、3つの独立した駅を通る自動ピープルムーバーなど、効率性と空港アクセスを改善するための30以上のプロジェクトを提案している[10]。 2020年代に完了する予定の短期プロジェクトには、トイレの改修、セキュリティチェックポイントの拡張、道路の再配置などがある。コンコースCの既存の建物では4階建ての増築が2023年に始まり、2027年に3億9900万ドルの費用で完了する予定で、大きな木製の天井の下に「中央コンコース」が含まれる[11] 。その他のプロジェクトには、自動駐車場誘導システム、アラスカ航空との協力によるゲートウェイプロジェクト、ラウンジ用のコンコースAビルの拡張、歩道の安全性とアクセシビリティの向上、中央ターミナルの継続的な改修、SEA地下シャトルに関連する制御装置の交換などがある。
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設備
ターミナル


空港には4つのコンコースと2つのサテライトビルに115のゲートがある[12][13]。 南北2つのサテライトターミナルビルがあり、SEA Undergroundという3路線の新交通システムでメインターミナルの4つのコンコースと結ばれている。この新交通システムは地下を通り、乗客を中央ターミナルの 4 つのコンコース内から 2 つのサテライト ターミナルまで移動させる[14]。
事前入国審査を受けていない国際線到着便は、出発ターミナルに関わらず、すべてサウスサテライトまたはコンコースAに到着する[15]。税関検査を備えた専用の国際線到着施設はターミナルビルの南東側にあり、サウスサテライトとは高架通路で、コンコースAゲートとは殺風景な通路でつながっている[16]。[ 56 ]サウスサテライトからの高架橋は長さ780フィート(240メートル)で、誘導路の上を87フィート(27メートル)上昇する [16]。
- コンコースA 16のゲートがあり[13]、主にデルタ航空、ユナイテッド航空及びいくつかの海外エアラインが使用している[17]。
- コンコースB 17のゲートがあり、[13] 、デルタ航空、サウスウエスト航空が使用している[17]。
- コンコースC 27のゲートがあり[13] アラスカ航空専用となっている[17]。
- コンコースD 17のゲートがあり[13] 、主にアラスカ航空やアメリカン航空が使用している.[17]。
- 北サテライト 20のゲートがあり[13] 、アラスカ航空が占有している[17]。
- 南サテライト 14のゲートがあり[13] 、デルタ航空、ハワイアン航空、その他の航空会社が使用している[17]。
就航路線
要約
視点
国際線はアジア及び南北米、ヨーロッパ行きの路線が就航している。アラスカ航空とデルタ航空の利用者が多い。
以下の路線は2020年以降、運休している。
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アクセス
自動車
ワシントン州道518号線及び99号線の交差点に位置し、ダウンタウン・シアトルまで車で交通量によって30分程度である。
シアトル・ライト・レール
サウンドトランジットによるシアトル・ライト・レールセントラルリンク線がシアトル市内とシアトル・タコマ国際空港を結んでいる。到着ゲートを出て、立体駐車場のフロアーにわたりそのまま左手に進むと駅がある。券売機は現金ならびにクレジットカードが使用可能。市中心部の主な駅まで$3.00である[20]。
インターナショナルディストリクト/チャイナタウン駅はバスレーン共用のトンネルであり、2019年3月までは、電車を降りてそのホームで待っているとバスがやってくるので乗り換えが便利であった。 2024年にはリンウッド、2026年には、北はリンウッド、東はレドモンドまで延伸される。
長距離鉄道
空港の東約5マイルにあるタックウィラ駅には、サウンダー通勤鉄道とアムトラックカスケード地域都市間鉄道が通っており、北はカナダのバンクーバー、南はオレゴン州のポートランドとユージーンまで運行している。この駅までは、ライトレールのセントラルリンク線またはラピッドライドAラインのバスを利用し、タックウィラインターナショナルブールバード駅でラピッドライドFラインバスサービスに乗り換えて約30分で到着する。
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事件及び災害、トラブル
2000年1月31日、メキシコのPuerto Vallarta(プエルト・ヴァリャルタ)発 - サンフランシスコ経由 - シアトル/タコマ行きのアラスカ航空261便(機材:MD-80)はロスアンジェルス沖の太平洋上で、乗員・乗客全員が死亡する墜落事故を起こした。
→詳細は「アラスカ航空261便墜落事故」を参照
2025年2月6日(現地時間5日10時17分)、成田空港から到着し、地上走行していた日本航空68便の右主翼が、プエルトバジャルタ空港へ向けて出発準備中のデルタ航空1921便の垂直尾翼が接触した[21]。日本航空68便の機材はボーイング787-9、機体番号「JA868J」で、デルタ航空1921便の機材は、ボーイング737-800、機体番号「N3737C」。事故は、Sコンコースと空港南側ハンガーの間の誘導路にて発生した。現地メディアの報道では、「N3737C」は出発前の除氷作業待ちをしていたが、停止位置を誤っていたと報道されている。なお、事故による負傷者はいない。デルタ航空1921便は機材を入れ替えた後、約5時間20分遅れで出発し、シアトル発成田行きの日本航空67便については「使用する飛行機の手配ができないため」欠航した。[22]
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脚注
関連項目
外部リンク
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