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カタール航空

カタールのフラッグキャリア ウィキペディアから

カタール航空
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カタール航空(カタールこうくう、アラビア語: الخطوط الجوية القطرية; al-khuṭūṭ al-jawwīya al-qaṭarīya, 英語: Qatar Airways)は、カタール国営航空会社でカタールのフラッグ・キャリア。航空連合「ワンワールド」に加盟しており、アラブ航空会社機構の一員でもある。

概要 IATA QR, ICAO QTR ...
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概要

カタールの首都ドーハハマド国際空港をハブ空港とし、乗り継ぎ需要を取り込む戦略をとっている。イギリススカイトラックス社による航空会社の格付けでは、「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ(The World's 5-Star Airlines)」の認定を得ている[1]

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[2]

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ボーイング727-200Adv

歴史

要約
視点

設立前のカタールの航空会社

1974年から、カタールの旗 カタールオマーンの旗 オマーンアラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦アブダビ州バーレーン王国とともに、ガルフエアを合同フラッグキャリアとして共同運営していた。カタール航空設立後も共同運営に参画していたが、2002年に撤退した。なお、オマーンもオマーン航空、アブダビもエティハド航空を設立して共同運営から撤退しており、現在、ガルフエアはバーレーンのフラッグキャリアになっている。

設立

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機材

要約
視点

同社が発注したボーイング社製の航空機の顧客番号(カスタマーコード)はDZで、航空機の形式名はB777-2DZLR、B777-3DZERなどとなる。

備考

  • エアバスA350 XWBローンチカスタマーで-900型 / -1000型を発注。2014年12月に最初の1機を受領。2015年1月15日からドーハ - フランクフルト線に就航させた[36]
  • しかし、2021年8月にカタール航空当局の指示により、保有するA350のうち13機(-900型: 11機 / -1000型: 2機)の塗装の劣化が判明したため飛行停止措置を取り、代替機としてA350導入により整備保管していたA330を運用に復帰させる形で対応した[37]
  • 当初はエアバスA321neo型機を50機発注していたが、上記のA350塗装剥離問題からエアバス社とカタール航空の対立が激しくなり、エアバス側からオーダーをキャンセルされた[38]。その後19機発注されていたA350-1000型機に関してもオーダーキャンセルとなった[39]
  • 事実上エアバス社との関係が破綻して「出入り禁止」状態となったカタール航空はA321neoの代替機材としてボーイング737-10 MAX[40]の導入を予定していた。
  • エアバスとは2023年2月に和解し、改めてA321neo及びA350の購入契約を締結しており、同年5月より納入が再開されている[41]。一方737-10の発注はキャンセルされた[42]

現在の運用機材

カタール航空の機材は以下の航空機で構成される。

さらに見る 機種, 運用数 ...

過去の運用機材

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就航都市

さらに見る カタール航空 就航都市 (2019年4月現在) ...
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日本との関係

運航便

2025年3月現在。機材などは変更となる可能性があるので、詳細は公式ホームページを参照。

さらに見る 便名, 路線 ...

※コードシェア

歴史

  • 2005年3月31日、ドーハ - 大阪/関西線就航。
  • 2010年4月25日、ドーハ - 東京/成田線就航。当初は関西国際空港経由で運航していたが、2012年10月28日より直行便化された[113]
  • 2014年6月18日、ドーハ - 東京/羽田線就航[114][115]
  • 2016年1月12日、ドーハ - 関西線を週7便から週5便に減便[116]、同年3月31日、ドーハ - 関西線を運休[117]
  • 2020年4月6日よりドーハ - 関西線を運航再開予定[118]であったが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2020年6月15日まで就航が延期された[119]
  • 日本航空の東京/羽田~ドーハ線の開設に伴い、2024年夏スケジュールから羽田-ドーハ線を運休[120]。なお、日本航空の便にはコードシェアを行う。
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サービス

要約
視点

機内サービス

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カタール航空の客室乗務員

カタール航空の機内サービスの評価は国際的にも非常に高く、イギリスのスカイトラックス社による「5つ星航空会社」に認定されている。2007年にファーストクラス「世界第1位」の称号を受賞。中東地域におけるベストキャビンクルーの称号については6年連続獲得している(2008年現在)。さらに、「エアライン・オブ・ザ・イヤー」賞では、2011年、2012年、2015年、2017年と4回1位を獲得しており、キャセイパシフィック航空シンガポール航空エミレーツ航空などと共に高い評価を受けている。また、保有機就航年数も平均約4年と世界の中で最も新しい飛行機を所有・運航しており、設立以来1度も重大事故起こしていないことから安全性も高いと言える。

座席構成は、エアバスA380エアバスA330(※-200、-300の一部)がファーストクラスビジネスクラスエコノミークラスの3クラス、その他の機材はビジネスクラスエコノミークラスの2クラスで運航されている。

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カタール航空の機内食

機内食豚肉を使わないムスリム食。日本路線においては、和食、ウエスタン、アラビア料理の3つのチョイスがある。事前予約が必要な特別食も充実している。また、エコノミークラスにおいてもビールワインウイスキーウォッカブランデーなど多様なスピリッツが無料で提供されている。

客室乗務員は世界100カ国以上出身の多国籍で構成されており、日本路線には日本語話者も常時2~3人程度乗務している。また、日本就航以前から日本人客室乗務員を採用しており、日本路線のみならず就航している全路線に乗務している。

地上サービス

ハマド国際空港にて、ビジネスクラス、ファーストクラスの乗客には、アル・ムルジャン ビジネスラウンジにて、食事やシャワーのサービスを提供している[121]。 乗り継ぎ時間が5時間から12時間ある乗客には、無料の市内観光ツアーが実施されている[122]。乗り継ぎ時間が8時間を超える乗客には、ホテルを提供している[123]

ドーハ国際空港を利用していた当時は、世界初となる、ファースト・ビジネスクラス専用「プレミアム・ターミナル」を2006年にドーハ国際空港に開設していた。スパ、サウナ、ジャグジ、マッサージ、仮眠室や、最先端の会議室、ビジネス施設、保育所、ビデオゲームルーム、レストラン、デューティーフリー・ショップなども設けられている。また、ドーハ国際空港にてヨーロッパ路線に乗り継ぐファーストクラス利用者には「プレミアムターミナル」から搭乗機まで、BMW・7シリーズでの送迎をしていた[124]

マイレージサービス

カタール航空のマイレージサービス「プリヴィレッジクラブ」は、ワンワールド加盟航空会社でコードシェア便を運航している日本航空アメリカン航空ブリティッシュ・エアウェイズなどのほか、以下の会社とも相互協定を結んでいる。

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受賞歴

  • 中東ベストキャビンクルー7年連続受賞(2009年時点)
  • ファーストクラス世界第1位(2007年)
  • 中東ベストエアライン(2009年)
  • ベストエコノミークラス(2009年)
  • Skytrax エアライン・オブ・ザ・イヤー[125](2015年)

その他、エアライン・オブ・ザ・イヤーにも毎年、上位にランクインしている。

アメリカのフライトスタッツ社の調べによると、定時到着率は83.64%[126]と高い。

その他

  • 垂直尾翼に描かれている同社のシンボルマークは、アラビアオリックスである。機内誌は『oryx』。
  • 2017年8月9日より、カタール国政府が査証無しで入国できる制度を開始した。この際に、最低6カ月間の有効期限のあるパスポートと帰路の航空券を提示すると、有効期限内なら何度でもカタールに入国できる複数回有効の査証が無料で発行される。なお本制度は国籍によって異なり、30日間滞在の場合は30日間有効となり、申請をするとさらに30日間の滞在延長ができる[127]。90日間滞在の場合は180日間有効となる[128][129]

コードシェア

ワンワールド加盟航空会社

その他

スポンサーシップ

カタール航空は現在、リーグ・アンパリ・サンジェルマンと2020-21シーズンからスポンサー契約を締結しており、2022-23シーズンからは公式ジャージパートナーとしてユニフォームの全面に「QATAR AIRWAYS」のロゴが掲出されている[131]。他にはドイツ・ブンデスリーガFCバイエルン・ミュンヘンとプラチナムパートナー契約も締結してる。

2012年11月、カタール航空はFCバルセロナのスポンサーになるとともに商業スポンサーとしては史上初のユニフォーム胸スポンサーとなり[132]、2016年シーズン末で契約満了となった。

過去には2014年10月にサウジアラビアのサッカークラブ、アル・アハリ(Al-Ahli)が推定年間1600万ドル(約17億6000万円)の3年契約を締結していたが、2017年6月に国交断絶が発表されたわずか数時間後に契約を打ち切ると表明した。そのほか2018-19から2020-21シーズンまでイタリア・セリエAローマとの胸スポンサー契約を、アルゼンチンのボカ・ジュニアーズとのメインスポンサーにも指定されていた。

2017年から国際サッカー連盟(FIFA)パートナーおよびオフィシャルエアラインとなり、当初2022年までの契約を2030年までに更新[133]。また2018年アジア競技大会UEFA EURO 2020/2024でもオフィシャルエアラインを担当した。

2019年から2022年まで南米サッカー連盟(CONMEBOL)が主催するクラブチームの大会コパ・リベルタドーレスコパ・スダメリカーナレコパ・スダメリカーナも含む)の公式スポンサーを担当。

テニスでは2014年に開催されたインターナショナルプレミアテニスリーグの共同スポンサーとしてコカ・コーラとともに支援していた。

競馬でも、世界最高峰級レースである凱旋門賞のスポンサーを長年にわたり務めている。

2023シーズンよりフォーミュラ1世界選手権のグローバルパートナーに就任[134]したほか、同年12月よりAFCアジアカップ2023を皮切りに、AFCの公式グローバルパートナーに就任[135]。更に2024年にはMotoGPプレミアパデルの公式エアライン・タイトルパートナーにも就任した。

2024年9月には前述のUEFA EURO 2020/2024の公式スポンサーシップでの成功を機に、UEFAチャンピオンズリーグの公式スポンサー契約[136]を2024/25から2029/30シーズンまでの長期に渡る契約を締結している[137]

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注釈

  1. 日本語のメディアでは「アクバル・アル・バクル」「アクバル・アル・ベイカー」「アクバル・アル・バケル」などと表記されることがある。

参考文献

外部リンク

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